波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

祝日の豊橋モーニングと旅籠と関所

2023-11-18 01:20:37 | お出かけ

こんばんは、白黒茶々です。

11月にもなると秋が深まって朝晩から寒くなってくるのですけど、初旬の頃はまだ暑い日が続いていました。 そのような11月3日の文化の日に、私は休みをもらいました。 その貴重な時間をどのように過ごすかいろいろと思案し、その日を充実させるために予定を詰め込んでいきました。 そして、いよいよその日の朝を迎えました。

波と狛の朝散歩を終えてから、私は豊橋市にあるレスピットさんというカフェに向かいました。 こちらでの目的は……… もちろんモーニングですよ

レスピットさんは、実は3年ほど前に1度訪れたことがあります。 日曜日が定休日で、せっかくそれ以外の日に食べに行けるようになったので、私は敢えてこのお店にしました。

開店したばかりの時間ということもあって、まだ私以外のお客は来ていませんでした。 それにしても、店内はお洒落で綺麗ですね。

モーニングを頼むには、まずはドリンク類を選ばなければなりません。 全ての値段が一緒というのが、わかりやすくていいですね しかし、しばらく来ていない間に………

このようなシステムとなっていました。 それでも、500円ならまだ安いほうです。 それから間もなくして………

私の席にモーニングのセットが運ばれてきました あらかじめトーストにはバターが塗られているのですけど、追いマーマレードも用意されていますね。 それからゆで玉子の代わりとなるオムレツは、注文を受けたあとに焼いたものです。 それらの他にも内容は充実していて、コスパ的にもいいですね。

さらに、食後には梅昆布茶も出してくださって、まさに至れり尽くせりです。 またお店をやっている曜日に休みが取れたら、来たいです。 レスピットさんの豊橋モーニングでお腹も心も満たされたら、一旦帰宅して、を車に乗せて………

同じ湖西市内になるのですけど、私たちの住まいがある白須賀宿からは次の宿場町となる、新居(あらい)宿にやって来ました この日は旅籠だったこちらの紀伊国屋資料館が無料で開放されているので、この機会に見学していくことにしました。 とはいっても、昨年も同じ理由で訪れたのですけど。 だだし、波と狛はここから先には入れないので、車の中で待機していてくださいませ。

内部は、土間を上がった先は奥行きが長く、廊下に面して客間が連なっています。 紀伊国屋はその名の通り、新居宿の紀州藩の御用宿だったところであります。

その建物内には、宿で出された料理の食品サンプルが はい、このあたりの名物のうなぎにございます。 新居の鰻蒲焼は、丸子のとろろ汁、桑名の焼き蛤とともに、東海道の三大名物とされていました。

2階に上がる階段にも、味がありますね。

その2階にも客間が続いているのですけど、天井は刀を振り回せないように低くなっています。 紀伊国屋の建物は明治初期に火事で焼けてしまい、現在のものはそれ以後に建てられました。 それでも、随所に江戸時代の建築様式を色濃く残しています。

昭和30年代まで旅館として営業していたのですけど、私が子供の頃には魔改造を受けたうえに廃屋の状態となっていました。 平成13年(2001年)に曳屋(ひきや)と合わせて大修理がおこなわれ、今の姿となりました。

その建物内には江戸時代の風呂場も再現されているのですけど、そこにはなぜか由美かおるさんのパネルが飾られています。 そういえば「水戸黄門」では、お約束のように彼女の入浴シーンがありましたね。

再び登場した波と狛の後ろに見えるのは、平成27年(2015年)に復元された新居関所大御門にございます。 毎年波狛日記の新年最初のネタにも出てくるヤツで、年末になると江戸時代のしめ飾りが取り付けられるのですよね。

彼女らには、こちらでもモデルと案内役をやってもらいました。 新居関所の東側は、かつては浜名湖に面した船着場となっていて、舞坂宿から今切の渡しで船に乗ってきた旅人は、問答無用で関所の検問を受けさせられました。 こちらもこの日は入場無料となっているのですけど、波と狛は一緒には入れないので、やはり車の中で待っていてくださいませ。

関所は東海道の箱根や中山道の木曽福島など、全国の街道の要所に設けられていました。 しかし、明治時代に廃止されてからは、ことごとく取り壊されてしまいました。 そのような状況の中で、新居関所の面番所の建物は学校に転用されたこともあって、残されました。 紀伊国屋のような魔改造はされなかったのですけど、その後解体修理がおこなわれました。 そして、全国で唯一関所の建物が残っていることから、面番所は国の重要文化財に、さらにその敷地は特別史跡に指定されました。 静岡県内で国指定の特別史跡は静岡市の登呂遺跡、磐田市の遠江国分寺跡、湖西市の新居関所の3つだけなので、とても貴重です。

その面番所は、履き物を脱いで内部を見学することができます。 安政2年(1855年)から5年かけて建てられ、現在は関所の奉行だった五味六郎左衛門などの人形が並べられています。 その面番所の西側には………

令和2年(2020年)に女改之長屋が復元されました。 こちらは女改めを担った役人や家族が住んでいた建物で………

もちろん、その内部も見学することができるのですよ ちなみに長屋は2世帯ぶんあって、1つは展示施設。もう1つは休憩所となっています。 その勝手のところにいたお雪(仮名)が見当たらないと思っていたら………

面番所のところにいましたよ 新居関所は「入り鉄砲と出女」に目を光らせていて、江戸に鉄砲が持ち込まれないように監視していました。 とはいっても、「入り鉄砲」は手荷物検査をすればいいだけのこと。 しかし「出女」のほうは、人質となっている大名の奥方が男装して江戸から脱走するのを防ぐために、女改めがおこなわれました。 ちなみにその方法は………

これは歌川廣重がその取り調べを皮肉って描いた浮世絵です。 開チンさせられた旅人の股間を、役人の老婆が眼鏡を通してまじまじと観察しておられる

関所に隣接する資料館もこの日は無料で入れたのですけど、こちらの展示物は撮影禁止となっていました。 それでも、入口に五味六郎左衛門のなりきり体験コーナー(?)があったので、顔を突っ込んでおきました。
無料開放に導かれ、紀伊国屋資料館と新居関所はちょっと寄っていくだけのつもりが、ついのめり込んでしまいました。 それでも、あまりに身近過ぎてなかなか見学する機会がないので、良いきっかけとなりました。 このあと私たちは、かつて浜松市の保養地として賑わった舘山寺方面になだれ込んでいきました。 とはいっても、まだ(私にとっては)長い1日のプロローグの段階ですけど。 そうしたらせっかくなので、皆さまも次回の私たちの舘山寺でのお昼ご飯にお付き合いくださいませ


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