波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

難攻不落の高天神城

2020-04-08 02:58:19 | お城

こんばんは、白黒茶々です。

3月20日の最初の目的地の遠州横須賀を駄菓子屋の焼きそばと小学校のわらじ二宮金次郎像で締めた私・の白黒茶々家の1人と2頭は、次の目的地となる高天神城跡に向かいました。 ともに掛川市の南部にあって、車で20分ほど走ったら………

高天神城が築かれた鶴翁山が見えてきましたよ

こちらのお城は、室町時代に駿河の今川氏が遠江侵略の拠点として築いたとされています。 標高は132mと、山城にしてはあまり高くないのですけど、3方が断崖絶壁となっていたこともあって、難攻不落の城でした。 それに加えて地理的にも戦略的にも重要な場所にあり、「高天神を制する者は遠州(遠江)を制す」とも言われていました。

こちらのお城は南の大手道と北の搦手道から登れるのですけど、今回は裏口となる搦手道のほうから行かせていただきます。

山頂には高天神社が鎮座していて、こちらはその参道にもなっているので、階段が設けられています。 久しぶりに登って(波と狛にとっては初めてなのですけど)、息が上がりそうだと思ったところで………

山頂の手前にある、三日月井戸に行き着きました。 三日月状の窪みに水をたたえたこの井戸は、城の守りには重要な水源となっていました。 時代が移ろって、現代の波と狛もそこで喉を潤そうとしていましたけど、その水の中には赤い金魚が泳いでいて、カエルの卵が産みつけられていました。 ちょっと見づらいのですけど、太い麺状のゼリーの中に黒い粒々があるので、ヒキガエルのものと思われます。読ませてしまってから言うのもナンですけど、カエルがニガテな方にはゴメンなさい。

鶴翁山は上から見ると、2つの峰が並立したHのような形をしているのですけど、まずは高天神社がある西の峰のほうから行ってみます。 神社ということもあって、その手前には………

狛犬が据えられていたので、やはり「狛(犬)と狛」をやっておきましょう これをやる度に、狛はより狛犬に近付いているような気がします。

高天神社が設けられた曲輪(くるわ)の向こうまで続いていた尾根は、防御を高めるために堀切で遮断されています。せっかくなので、そちらに渡ってみますね。

馬場平と呼ばれるこの一角は、南方面の視界が開けていて、そこからは………

遠くに遠州灘の海岸を臨むことができます。 そうしたら、今度は本丸などのお城の主要部がある東の峰に向かいます。

こちらは中世の山城の雰囲気がより現れていますね。 まずは左の方に入っていくと、その突き当たりには………

大河内の石風呂(石窟)なるスポットがあります。 天正2年(1574年)6月に、高天神城が武田勝頼の手に渡ると、それまで徳川家康方の配下で軍監を務めていた大河内源三郎政局は、捕虜としてこちらにあった石窟に幽閉させられてしまいました。 彼は勝頼には断固として屈せず、そのおかげで牢獄生活は長期化しました。8年目となる天正9年(1581年)3月に家康が高天神城を奪還し、政局はようやくシャバに出られたのですけど、足は不自由になってしまったそうです。
平成初期頃までは、こちらに洞穴状の穴があったのですけど、台風で崩落したのでしょうか?現在はこのような姿となっています。

最頂部の本丸跡は、ちょっと広い空間となっています。 そうしたら、高天神城を踏破したことを記念して………

その案内看板と並んで、写真を撮っておきましょう こちらのお城は狛はともかくとして、波にとっても初めてとなります。ということは、私にとっても6年以上もぶりということに。 いずれにしても、令和初ということで。

ちょっと写真では分かりづらいかも知れませんけど、その本丸跡の東側は現在でも切り立った断崖となっています。 きょうしょこうふ……… じゃなくて、高所恐怖症の方はお気をつけくださいませ。 それでも、そのあたりは見晴らしがよくて………

牧之原方面の山々や台地が広がっていて、それらの後方には富士山も臨むことができます。

本丸から南側に1段下った御前曲輪には、なんと戦前までこのようなお城があったのです 高天神城は中世の山城ということもあって天守はなかったのですけど、昭和9年(1934年)に地元の有志たちの手によって、このような2層の模擬建築が建てられました。

しかし、昭和20年(1945年)に落雷によって焼失してしまいました。 当時そのあたりに駐屯していた陸軍が、米軍の標的になるのを恐れて爆破したという説もあるのですけど、真相は闇の中です。 現在はその土台だけが残っているのですけど、その手前には国指定史跡の城跡には似つかわしくない書き割りが設置されています。とはいっても、このようなものがあったら、どうしても顔を突っ込みたく、いや、波と狛を突っ込ませたくなってしまいます

………ということで、やってみました。 今回は私1人で2頭連れてきたので、書き割りの後ろで彼女らを同時に持ち上げるのは、物理的にムリでした。なので、時間差で撮ったものを最新のアプリで合成して、なんとか殿と姫を並べることができました。 いかがでしょうか?似合っているでしょうか? こちらのお城は歴史があり、見晴らしもよくて見応えがありました。
高天神城を堪能した後は、今度は私たちはお隣の菊川市にある仏閣を訪れました。 そちらはいろんな意味でインパクトありありというか、突っ込みどころ満載なのですけど、その様子については次回の日記でじっくりと語らせていただきます。


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