波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

4年ぶりのハム祭り

2016-10-05 00:44:18 | 野球ネタ
こんばんは、白黒茶々です。
やった、やりました ファイターズがパ・リーグの優勝を決めました



先月28日の夜のこと。優勝へのマジックナンバーを1とした我らが北海道日本ハムファイターズは、西武プリンスドームで埼玉西武ライオンズと対戦しました。 ファイターズの先発投手は、大谷君。ライオンズは、彼の高校の野球部の先輩でもある、菊池でした。優勝マジックとか2位との差とかを説明すると長くなるのでここでは省略しますけど、とにかくこの試合に勝てば、4年ぶりのリーグ優勝が決まります。
………とはいっても、この日はテレビだけではなく、ラジオも中継をやっていなかったので、ネットの速報に出ているアウトカウントなどを眺ながら、試合の行方を見守るしかありませんでした。 それにしても、そちらはサイレントなのであまりに静か過ぎです。それに、リアル中継より少し遅めですし。
※白黒茶々ではネットTVや、唯一中継がおこなわれていた衛星放送などの契約はしていなかったのですよ。(編集部注)

その試合は大谷君の投球が冴えわたり、リーグ最多の本塁打記録を持つレアード選手のホームランもあって、1対0のまま最終イニングとなる9回に入りました。 そこで私は、他の番組をやっているのですけど試合情報を見ることができるテレビのNHKにスイッチオン パソコンではあとアウト1つで、ファイターズの勝利という段階だったのですけど………
テレビのほうで効果音とともに「日本ハム4年ぶり7度目のリーグ優勝決定」というテロップが流れました。えっ、優勝が決まった



歓喜のタイミングがズレズレとなってしまいましたけど、私は箔母さんと一緒にクラッカーを鳴らしたら、こうなりました。 嬉しくてたまらないのですけど、この場にたつぴがいないのが、少し残念です。彼はそのとき、修学旅行で沖縄に行っていたので、その朗報はすぐにメールで知らせておきました。
そうしたら、間もなくして「やったー! \(^o^)/」というお返事がありました。北海道(胴上げの場所となったのは埼玉県)とは逆方向の沖縄にも、歓びを伝えることができたみたいです。



がウチに来てからファイターズが優勝したのは5回目となるので、彼は分かっていると思うのですけど、にとってはこの騒動は初めてとなるので、戸惑っている様子でした。 それでも、これはハムファンファミリーの子になった者の宿命なので、あきらめ……… いや、開き直って、一緒になってハメを外してくださいませ

そのファイターズは、4年ぶり7回目のリーグ優勝となるのですけど、今回のものは今までとはワケが違います。 話すと長くなる恐れがあるのですけど、その戦歴と戦略を順を追って説明いたします。
今年のペナントレースが始まる前に、野球の解説者や評論家はほぼ全員、今年のパ・リーグは、昨年・一昨年と日本一になった福岡ソフトバンクホークスがダントツで優勝すると予想していました。そうしたら、ファイターズのほうはというと、みんなして4位ぐらいではないかと。 ま、まあいいでしょう。 毎年、順位予想ではファイターズはそのあたりにされているので。この球団は資金力があまりないということもあって、他球団から有力選手を引き抜いてくるようなことはしませんというか、できません。なので、今日までスカウティングと育成でチームを強化するという方法を取ってきました。そのような状況のなかで、今シーズンのペナントレースが開幕しました。



ホークスは大方の予想通り絶好調で最初からぶっ飛ばし、首位を独走していました。 一方のファイターズは出だしはあまり芳しくなく、こちらも4位ぐらいに甘んじていました。 それでも「打倒ホークス」をスローガンにしつつ、4月3日の東京ドームでの対ホークス戦を迎えました。私とたつぴが観に行ったその試合では、入団2年目の有原が好投し、お寿司大好きレアードがホームランを打ち、抑えに立った静岡県出身の増井が……… ちょっと危うかったのですけど、私たちの目の前でなんとか宿敵相手に一矢報いることができました。

5月末から始まった、せ・リーグとパ・リーグの球団が総当たりで対戦する交流戦でも、ホークスはぶっちぎり。 一方のファイターズの勝敗は、五分五分ぐらいでした。 そのような中で、ナゴヤドームで中日ドラゴンズと対戦しました。 3連戦のうち最初の2戦で連敗をしてしまったファイターズ。その頃にはホークスとのゲーム差は11,5と、絶望的な数字となっていました。 私が観に行った6月19日の3戦目では大谷君が先発し、彼は二刀流ということもあって、ピッチャーなのにその試合ではクリーンナップの5番打者を任せられました。

今から4年前のこと。大谷君は高校時代に160キロの球を投げたこともあって、ドラフトを前にして多くの球団は彼を狙っていました。 しかし彼は、卒業後はメジャーリーグの球団に入ることを希望していたので、ほとんどの球団は彼をドラフトで指名するのをあきらめました。そのような中で、ファイターズが唯一彼を強行指名。当初は激しく拒否されたのですけど、同球団の栗山監督が粘り強く交渉し………
その交渉に当たっては、「メジャーに行くにしても、日本のプロ野球で経験を積んでからのほうがいい」という話をし、ファイターズは「大谷君をメジャーに送り出すまで」という手引き書まで作成し、彼の説得に使いました。 また栗山監督は、「熱闘甲子園」という番組のキャスターを務め、高校球児と深く関わったこともあって、彼らの心に寄り添うことができたのですよね。さらに、長打力もある大谷君の「投手と打者の両方に挑戦したい」という希望も受け入れた結果、なんとか説得に成功!彼を入団させることができたのです。栗山監督だったからこそ、大谷君はファイターズに入ったといってもいいでしょう。

しかし、当初は「投手に専念させたほうがいい」とか「両方をやらせたら、どちらも中途半端になってしまう」とかいう、彼の二刀流には否定的な意見が多く聞かれました。 それでも、経験を積んでいくうちに両方に磨きがかかり………



………今年の6月19日のナゴヤドームでのドラゴンズ戦では、最速161キロの速球も織り混ぜ、危なげない投球で相手打線を封じました。打っては派手な一発はなかったものの、彼の激走もあって先制点を取り、その後も追加点を加えて、ファイターズが有利なまま終盤を迎えました。 ところが、またしても抑えの増井が大乱調。辛うじて1点差で勝ったのですけど、彼はその試合をもって登録抹消。二軍落ちとなってしまいました。
それでも、その試合からファイターズは勝ち続け、交流戦が終わってもその勢いは衰えず、連勝を重ねていきました。 そのような中で、7月3日の福岡ヤフオクドームでのホークス戦で、栗山監督は思いもよらぬ奇策を講じました。なんと指名打者制度を使わず、先発予定の大谷君を1番バッターに据えたのです それに応えるように、彼は先頭打者ホームランを放ち、投球にも勢いが増してその大事な試合には見事勝利しました。

と、ここまでいい流れだったのですけど、そこで思わぬアクシデントが大谷君を襲ったのです
7月初旬の試合中に彼は指にできた豆をつぶし、投球することができなくなってしまいました。 その頃、オールスター戦に投手として出場することが決まっていた彼は、辞退……… はしなくて、なんと打者として挑んだのです その結果、ここぞというときに好打したこともあって、見事オールスターでのMVPを獲得 さらにファイターズの試合でも、打者に専念しました。

投手としての大谷君が抜けて、先発ローテーションが崩れると思いきや栗山監督は、新人や一軍での経験がまだ浅い、高梨加藤を起用。かなり責任の重い役となったのですけど、彼らは監督の期待に応え、安定感のある投球をして、先発ローテーションの仲間入りを果たしました。 さらに監督は、抑えとして不本意だった増井を、先発に配置転換したのでした。その結果、彼は見違えるような活躍をし、チームが危機のときや絶対に落とせない大事な試合をモノにしていきました。
そして、気付いたら球団新記録の15連勝にもなっていて、ホークスとの差は5ぐらいと、じわりじわりと迫っていました。



8月末には、ホークスとの直接対決を制したりして、今季初めて首位に浮上 その後は、両チームは入れ替わり立ち替わりのデットヒートを繰り広げ、気付いたら3位との差は15ゲームほどに。その時点で、優勝はどちらかのチームに絞られました。
ホークスは夏以降は主力選手が故障などで離脱したこともあって、やや後退気味に。一方のファイターズは、最終コーナーに入ってからムチを入れ、全力で駆け抜け、9月28日に歓喜の瞬間を迎えることができたのでした。

とはいっても、やはり今季のホークスは強かったです。ファイターズの優勝が決めることができたのは、最後から2番目の試合で、最後までわからない展開となりましたし。それから、強いホークスを目標にしてきたおかげで、ファイターズはここまで来ることができましたし。

今回の優勝に最も貢献した選手は、いうまでもなく二刀流として投打に活躍した大谷君でしょう。 防御率1点台で10勝しつつも、規定打席数には及ばないものの、ホームラン数はリーグ8位の22本、ヒット数は100、打率は3割2分2厘と、驚異的な数字を出しましたし。もう彼の起用法に文句を言う人はいないでしょう。そんな彼の底力を見出し、チームの勝利に結びつけた栗山監督も、素晴らしいです
彼は4年前に監督に就任した年に、いきなりチームをリーグ優勝へと導きました。 しかし、コーチと意見が合わなかったこともあって、そのあとの日本シリーズでは、原監督(当日)率いる読売ジャイアンツに敗退。 その翌年も尾を引き、その年は最下位に沈みました。



それでも年を重ねていくうちに、監督の野球はチームに浸透していき、若手の選手も育っていきました。 今季は、10年前の日本一を経験したことのある、ベテランの田中賢介が帰ってきたのも大きかったです。「悩める4番打者」こと中田も、またひと回り成長しましたし。 栗山監督は普段は厳しいのですけど、グラウンドでプレーする選手のことを暖かく見守り、負けた試合では「すべてオレが悪い」と、選手をかばいました。また彼の野球は緻密で、選手の力を最大限に引き出し、さらには常識を覆すような采配もしたりして……… これはもう、栗山マジック(略してクリヤマジック、さらに略してクリック……… って、ハショり過ぎて意味が変わってしまった )と言ってもいいでしょう。また、「魔術師」という言葉も当てはまりますね。 これは、彼が目標としている名将の、三原脩氏に倣っているのかも知れません。



たつぴが修学旅行から帰ってきた夜に、白黒茶々家ではファイターズの祝勝会がおこなわれました。 まずは、北海道日本ハムファイターズの4年ぶり7度目のリーグ優勝を祝って、かんぱ~い



その晩のメニューは、栗山監督にちなんだ栗御飯、日本ハム商品のシャウエッセン、北海道ならではのサッポロビール、………などとなっております。

今年のファイターズの戦いを振り返っていったら、ついつい長くなってしまいました。 それでも、野球マンガの作者にも思い付かないようなことが多々起きたこともあって、今年はファンにとっても忘れられない年となりました。 今季セ・リーグを制した広島東洋カープにも当てはまるのですけど、資金力のない地方の球団が自前で選手を育て、常勝球団に討ち勝ち、頂点に立つなんて、ロマンがあると思いません?
ただし、今度は日本シリーズ進出をかけて2位チームか3位チームと戦うクライマックスシリーズや、その先にある日本シリーズが控えています。やはりここまできたら、日本一を狙いたいですね。またウチで祝勝会ができるように、ファイターズにはさらに上を目指していってもらいたいです。

せっかくなので、今回は大谷君こと大谷翔平選手の応援テーマで締めようと思います。 さあ、パソコンでやスマホの前の皆さんも、メガホンやスティックバットなどを手にしてお歌いくださいませ。 では………

♪迷わずに駆け抜けろ 伝説の幕が開ける
さあ、気持ち込めて進め 狙い定め
翔(と)べ!大谷! 夢の向こう側へ
かっ飛ばせ!大谷


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