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過去問から捨てる範囲を決める

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中学受験の範囲を学校の教科書で照らし合わせてみると、結構、高学年まで上がります。これは、「小学生でも考えればできる」というところで問題が作られているからであって、例えばオームの法則は小学校では教えないわけですが、問題の中ででオームの法則を解説してしまうと、これは使っていいことになる部分があるわけで、実際にそういう出題もある。

だから、範囲を網羅しようと思うと、とんでもない範囲になってしまう可能性があるのです。で、それを短い期間で12才の子どもたちに要求するのはなかなか大変なことになる。そこで何らかの形で切り捨てていかないといけない。では何を基準に捨てるか?

それはやはり受験する学校で出そうにないことを捨てるのが一番でしょう。

ふとある年、「詩の読解」というのはどのくらいの学校で出ているのだろう、と疑問に思って調べたことがありました。

で、本当に数校あるだけだったのです。これには理由があります。本来、読解の問題を作るのは学校の先生であって作者ではない。したがって読解の問題は本文を根拠として、「ここにこう書いてあるからこれが正しい」という論理で作られるわけですが、詩というのは本文が短い。

しかも、明確な論理性があるわけではないわけで、そこから以下に解釈するか、読み取るか、ということがポイントになる一方で、その読み取りのどれが明確に正しい、とは言えない部分があります。Aと解釈した子とBと解釈した子がいて、Aが○でBが×であると、明確に言える論理が詩の中に求められるか、といえばそうでない場合もある。

そうなるとやはり出題者としては敬遠したくなる部分があるから、詩はあまり出ない、ということになりがちなのです。

じゃあ、詩って過去に出たことがあるんだろうか、と十年調べてみたら、その学校で出たことがない、というのであれば、いったん捨ててもいいだろう、と思うのです。これは100%ではない。もしかすると来年出るかもしれないが、しかし、物語文や説明文の読解の方が圧倒的に頻度が高いはずだから、まずはそちらの方を優先した方が良い、ということになります。

一方で学校によって、必ず詩を出す、という学校もあるわけで、これはこれでしっかり対策をしていく必要がある。

だから過去問の研究は大事なのです。

子どもたちはそれほど体力があるわけではないし、短い睡眠時間てやっていけるはずもないのだから、短い時間で最大効果をあげる必要があるわけで、そのためには捨てなければならない。何を捨てるか、を決めるために過去問は掘り下げて研究するべきでしょう。


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