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国語の読解のペースはゆるませない

国語というのは、あまり短期勝負ができない科目です。

もちろん漢字とかことば、あるいは文学史など知識を覚えることで解決する部分は追い込みがききます。しかし、読解力というのはそう簡単にはつかない。

しかし、ちゃんと読んでいなかったり、練習をしていなかったりすれば、勘所はたちまち悪くなる。

入学試験の国語、というのは単純に内容を読み取る、にとどまらず、どこを根拠として何を考えるか、というような論理の組み立てが必要になります。

つまりその根拠を上手に文中に見つけられるか、ということがカギになるわけで、それはやはり読み込んでいくことでわかっていく。

作問者は作者ではないので、読者と同じようにその文章を読んでみて、ここにこういうキーワードがあるから、こういう問題を作ろう。

この表現のところで、登場人物の心理状態を尋ねよう、みたいなことを想定して問題を作るわけで、その根拠を読み取る感覚はある意味作問する場合とあまり変わらない。

したがって、ある一定のペースでしっかり練習をしていく必要があり、それをしばらくさぼっていれば、たちどころに論理が組み立てられなくなったりするものです。

だから、国語の読解のペースは入試最後まで変えてはいけないのです。

たくさん一気にやってもあまり効果はないが、やらなければたちどころに悪くなるものだから、例えば3日に1回、というようなペースを最後までしっかり作る。

ある時は国語だけがーっとやる、みたいなことも考えない。同じペースでコツコツとやっていくこの継続性が実は読解力を育む一番良い方法なのです。

暗記モノをやったり、過去問をやったり、ということで、つい読解の練習が後回しになりやすい。(これは5年生以下でもそうでしょう。組み分けテストの前はやはり理科や社会、漢字に力がいって、国語の読解練習は、「ま、あまり変わらないか」と省かれてしまったりするものです。)

でも、それではまずい。

一定のペースでていねいに練習を続けていくことが王道なので、ぜひそのペースをゆるがせないようにしてください。

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