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受験カリキュラムと学校の進度

中学受験を始めるとき、どこかのタイミングで塾に入るわけですが、そうするとだいたい、学校の進度から離れていることになります。

一番離れるのは当然、受験直前ですが、一般に中学受験を始める3年3学期でも結構離れているところがある。この前の段階である程度、家で通信教材や参考書などを使って先取り学習をしていればいいが、まあ、普通は学校の勉強だけやっているところが多い。

したがって、この段階でテストを受けると「ぎょっ」とするような偏差値が出てくることもあるでしょう。

しかし、それは未習のカリキュラムがあるからであって、それが克服できれば少しずつ問題は解消されるはずなのです。しかし、近年受験カリキュラムはどんどん進むことになって、速いところだと5年生の3学期で一応、全部修了、ということになってくる。

そうなると、なかなか追いつかない。その間、偏差値が伸び悩むから、

「本当に中学受験をすべきなのかしら?」

と考えてしまう場合もあるかもしれません。

しかし、カリキュラムが先に進むだけであって、それがしっかり定着してくれば良いのです。問題はそれをどうやって達成するか。

以前、こんな記事を書きました。

偏差値30からの中学受験

ひとつの方法としては、とにかく塾のペースに合わせて先に進む。ただ、この場合、わからないところにさらにわからない内容が上塗りされてくるので、不安定になることが多いかもしれません。

一番良いのは、自分なりのカリキュラムを作ること。

そのために進度が明確なテキストを使っていくのが良いでしょう。四谷大塚の予習シリーズもひとつだと思いますが、これを自分のペースで勉強するのです。

ただし、きちんと計画を立てる。いつまでに何を終えるのか、しっかり決めておかないと、ついつい遅れてしまいがちです。ただ、そのペースを守れば確実に理解が積み重なってくるでしょう。しかし、模擬試験などで成績がある程度上昇局面に入ってくるのは、そのカリキュラムが終わってから、ということになりがちです。

だから焦らない。

むしろ、じっくりていねいに進めて、試験類はしばらくパスする、というやり方も十分やり方としては良い方法だと思います。


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