お尻をどっかりと床につけ、両膝は転倒しない程度に床につけて、上体を頭のてっぺんが、天から引っ張られるような感じで維持しながら、胡坐を組んで座禅を行います。 上体が天と尻(地)が真っ直ぐになるように座ります。 禅宗でいうお尻と両膝の3点維持ですと、重心は3点の真ん中に来ますので、必ずしも天と地が真っ直ぐには、ならないのです。
現在、残されているお坊さんの像を見ても、お尻の高さが上がっているものは、見たことがありません。 どんな像でもどっかりと落ち着いた感じで、座っている姿しか、見ることは出来ません。
口を閉じ鼻だけで呼吸します。 大きく吸ってゆっくり出来るだけ長く吐きます。 全部吐ききろうとすると、苦しくなりますので、そのちょっと前に、軽く息を止めまた大きく息を吸います。 吐く息は実際は鼻から出ていますが、それを一切忘れ、イメージで体の中へ吐いていきます。 吸った息を口から喉を通り、胸からお腹を通り、下腹にある臍下丹田まで導きます。 体の中へ入っていく息を追うようにして、吐く息だけに意識を集中します。
体の中へイメージで息を吐きますと、息そのものは鼻から出ているのですが、自分では分からないかもしれませんが、宇宙の気が体の中に入っていきます。 宇宙の気は半ば眠っていた経絡(気の通り道)を、刺激しながら進んでいきます。 出来るだけ長く息を体の中へ吐くことによって、次第に経絡の奥へ奥へと、進んでいきます。
体の中へ入っていった宇宙の気は、経絡の途中に数多くある経穴(鍼とか灸のツボ)を刺激しながら、進んでいきますが、その多くは経穴から排出されます。 座禅の深化の過程で、衣服を下で宇宙の気が、経穴から出てくるのを、感じることが出来ます。
1時間の座禅を継続的に行うことにより、体中の経穴が全て開いた状態になり、自分の体が宇宙と一体になる感覚を、得ることができるようになります。
何も考えずに、ひたすら吐く息を長く吐きながらの座禅を行っていけば、きっと私達に何かを感じさせ、もたらせてくれるものと思っています。
4月中旬から自宅で座禅をするようになり、
1ヶ月半になりました。
最初の頃は10分、15分が多かったのですが
このブログを読ませていただいていたので
いつか自分も1時間の世界に入ってみたいと
思っていたのですが、今日、ようやく1時間の
壁を超えました。
とはいっても、最初の30分くらいは雑念でいっぱいで、
仕事のことやプライベートの事をいろいろと考えてしまっていましたが、終了前の10分程度は
かなり良い感覚で逆複式呼吸に集中でき、「もっとつづけたい」という感覚になりました。
はやく1時間ずっと呼吸に集中できる状態に
もっていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
決められた時間に決められた場所で、修行されてこられたお坊さんは、修行時代のころをベースに、私達に話すことが多いように思います。
ご自分が座禅を実践する中で、何を感じることが出来るか、感得できるかを大切にしてください。 自然の動きに任せ、自然の摂理に従う気持ちを、いつも持っていることが、とても大切です。 このことは、これから起きるであろう(自発動ー気が勝手に動いてしまうこと)ときに、分かってきます。
胸式肺呼吸→逆腹式呼吸を、座禅を楽しんでください。