ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

坐禅は中丹田にある心を鍛える

2008-08-16 07:49:38 | 座禅
 恋愛をして胸が痛いとか、悲しいことに遭遇して胸を病むとか、よく言われることですが、呼吸法を伴いながら坐禅を行っていますと、胸の中心部にある中丹田には、情緒とか感情などを司る心が、存在しているように感じます。

 背中から後頭部に駆け上がってきた体の中の気は、おでこから視床下部に入り込み、視床下部にある上丹田を刺激し、上の歯の付け根にそっと付けられている舌を通して、体の前部に気が回っていきます。

 体の主要な気の流れである小周天の通り道(経絡)は、皮膚のすぐ裏側を流れています。 背中の部分には、神経が集中する背骨と皮膚が近接していますので、比較的気を感じやすい部分ですが、体の前部は肉が多いせいもあって、その気の流れは感じにくい部分でもあります。

 それでも、舌を通して体の前部に流れてくる気を、中丹田では何となく揺り動かされるような雰囲気で、感じることが出来ます。 ああここに中丹田があり、色々な感動や不安を感じさせる部分なんだなあと。 大きな気の流れの中で、静かな暗闇の中で、坐禅を行っていますと、その微妙な変化がよく分かってきます。

 坐禅は、体の中の気の流れを感じ、楽しみ、脳を優しく刺激し癒し、脳を活性化し脳の開発率を高めます。 また視床下部にある上丹田を刺激し、生命体を鍛えます。 また中丹田を刺激し、心を鍛え強くする作用を、発揮します。

 ひとり静かに坐禅を日常的に行うことによって、そこから様々なことを学んでいきます。 1時間の坐禅時間を持つことによって、自然と道が開かれて来ます。 楽しみながら坐禅を続けていきますと、ある日突然、前触れもなく体の変化を起こします。 普段から自然の動きに任せる、自然の摂理に委ねる気持ちが、とても大切なことなのです。


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