肩の力を抜いてリラックスし、頭のてっぺんが天から引っ張られているように上体を維持しながら、胡坐を組んで静かに座禅を行っていますと、体の中を循環する気の動きが、よく分かります。
背中の背骨の表層から駆け上がってきた気は、頭皮の裏側からおでこの表面まで来て、視床下部まで一気に動いていきます。 その時には脳全体をも刺激していきます。
視床下部へ入り込んだ気は、その周辺部を流れを伴いながら、強い力で刺激します。 視床下部には私たちが生きていくための生命体(元気の力、生きる力)が存在するとされ、座禅を行っている1時間は、絶えず刺激し続けています。
その意味では私自身は、養生しながら無理なく暮らすことが出来れば、長生きするような気がいたします。 深酒の生活は、慎ましくしなければと思うのですが。
視床下部での気の流れは、時間の経過と共に緩やかになってきます。 最近感じることですが、1時間ではなく2時間坐っていたほうが、よいのではとも思うのです。
芹沢光治良さんが、スイスの高原で、結核の自然療法を行なった時間は、2時間だったという記述を見たからです。 無心の状態で、外気にさらされる中で、寝ながらの自然療法です。 まだ薬が無かった時代に、多くの死をもたらした結核を治癒したのですから。
(注記 視床下部には上丹田があるとされ、そこに生命体が存在すると云われています)