ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

山地酪農を実践する岩手の吉塚公雄さん家族の話を聞いて

2012-05-30 15:37:21 | 生命

 今朝は、お世話になっている方から、倫理法人会のモーニングセミナーに来ませんか、楽しい話が聞けますよとのお誘いがあり、朝歩きは45分位にして参加させてもらいました。

 水上宏さんが倫理研究所にいる時に、吉塚さんの奥さんが3ヶ月研修に来られて以来の知り合いで、今までも何度か吉塚さんを訪ねて行ったそうです。 とりあえず岩手テレビが、実際に家族の中に入って、何年もかかって映像にまとめたものを、見ました。

 涙が何度も出てしまいました。山地酪農とは、山の中に1年中放牧し、搾乳するときだけ牛舎に入れるという酪農でした。 吉塚さんは学生時代に山地酪農を提唱する先生の話を聞き、それでは自分が実践してみようと、一緒に話を聞いた熊谷さんの住む岩手県の田野畑の山林を開拓し、牛の放牧地としたようです。

 山の木を切り倒して牧草地にするには、10年はかかるというのです。 土地を借りて子供7人を育てながら、食べていくというのは、人には言えない並大抵のことではできないことが、色々あったと思われますが、30分にまとめられた映像をみていると、家族みんなが一生懸命に真剣に生きている姿が、映し出されていました。

 高校を卒業すると外へ出されて、勉強して戻ってくるのですが、長男が冬の寒い時期に、良かれと思って、暖かい牛舎に牛を入れて餌をあげていたら、夜、お父さんから「自分は消費者の方と1年中、牛は山地で生活をしていると各即しているんだ、そのことをどう思うのか」と問います。

 長男もお母さんも目から出る涙を拭きながら、そのことについて話し合いをしている姿を見るにつけ、教育とこういう風にしないといけないと、改めて感じるのでした。

 現在は、山地酪農牛乳として、牧場の周辺に配達すると共に、ネットでの販売を行なっているということです。 何度、涙を流したことでしょうか。 胸も痛くなってしまいました。 心地よい痛さでしたが。