曹洞宗のHPの座禅の作法の中で、舌はいつも上の歯の付け根に、そっと付けておくようにとの、記述があります。 その理由について、口の中に空気がこもらないようにするためとあります。
私は、坐禅の時だけでなく、普段の生活の時でも、舌はいつも上の歯の付け根につけておくようにしています。 それは私たちの目には見えず、よく分からないことなのですが、体の中を走る上半身の主要な気の流れ道である経絡ー体の前部の任脈と体の後部の督脈を繋ぐのが口の中の舌で、大切な役目を果たしているのです。
私は座禅(静功)を生まれて初めて行なってから、1ヶ月半で下腹の臍下丹田が活性化し、心臓のように鼓動を始めました。 それ以来、意識しなくても常時、臍下丹田は動いており、時として大きな揺れを、体全体に及ぼすこともあります。
背中の部分と頭部から顔にかけては、いつもその気の動きを感じながら、生活をしています。 血液の流れよりも、気の流れの方が、強く感じます。
微細な神経細胞が密集している脳は、特にその動きを強く感じます。 また 深夜の1時間の座禅の時には、顔の皮膚のすぐ裏側を流れる気の動きは、その動きの強さで堅いのか、緩やかなのかも知ることはできます。
目の周りの筋力にも、力が抜けているか、筋力が働いているかなどのことも、よく分かります。 その気の流れの強さが、緩やかになるのにも、45分から1時間かかります。
私が座禅は、最低でも1時間続けて行うことが大切であるという理由は、ここにあります。 30分を何回行なっても、また一から始めることになるのです。