ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

舌はいつも上の歯の付け根につけておく

2012-05-29 09:13:23 | 座禅

曹洞宗のHPの座禅の作法の中で、舌はいつも上の歯の付け根に、そっと付けておくようにとの、記述があります。 その理由について、口の中に空気がこもらないようにするためとあります。

 私は、坐禅の時だけでなく、普段の生活の時でも、舌はいつも上の歯の付け根につけておくようにしています。 それは私たちの目には見えず、よく分からないことなのですが、体の中を走る上半身の主要な気の流れ道である経絡ー体の前部の任脈と体の後部の督脈を繋ぐのが口の中の舌で、大切な役目を果たしているのです。

 私は座禅(静功)を生まれて初めて行なってから、1ヶ月半で下腹の臍下丹田が活性化し、心臓のように鼓動を始めました。 それ以来、意識しなくても常時、臍下丹田は動いており、時として大きな揺れを、体全体に及ぼすこともあります。

 背中の部分と頭部から顔にかけては、いつもその気の動きを感じながら、生活をしています。 血液の流れよりも、気の流れの方が、強く感じます。

 微細な神経細胞が密集している脳は、特にその動きを強く感じます。 また 深夜の1時間の座禅の時には、顔の皮膚のすぐ裏側を流れる気の動きは、その動きの強さで堅いのか、緩やかなのかも知ることはできます。

 目の周りの筋力にも、力が抜けているか、筋力が働いているかなどのことも、よく分かります。 その気の流れの強さが、緩やかになるのにも、45分から1時間かかります。

 私が座禅は、最低でも1時間続けて行うことが大切であるという理由は、ここにあります。 30分を何回行なっても、また一から始めることになるのです。