ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

自分が思うように体全体が動くようになる

2012-05-22 08:16:08 | 

 私が生まれて初めて座禅(静功)を行うようになって、それまでには感じなかったことを、色々と感じるようになってきました。

 吐く息を出来るだけ長く吐き、吐く息を体の中へ吐き、吐く息が体の中へ入っていくのを追うようにして、そのことだけに意識を集中しながら、ひたすら暗闇の中で、静かに座っていました。

 しばらくしてから、体の中へ吐く息が(実際には息は鼻から出てはいるのですが)、骨と皮が近接している背中の部分で、吐いたと思われる息が出てくるのを、感じました。

 それは、後で分かったことですが、吐く息を体の中へ吐いたと思われたものが、実は宇宙の気であって、その体の中へ入っていった気は、経絡(気の通る道)を通り、結果的にその気は、基本的には経穴(鍼とか灸のツボ)から、排出されたということです。

 このことから、私は逆腹式呼吸を行うことによって、経穴の気の調節の弁としての機能を、いつも正常にするのだと、感じたのです。 そのことが結果的に、自己免疫力を高めることに繋がるのだと思ったのです。

 そんなことを感じながら、毎日いつも1時間の座禅を行なっていました。 遊び半分で、肝臓はどこにあるのだろうと思ってみました。 すると体の中の気が集まってくるのを感じたのです。 ああここに肝臓があるのかと、改めて思ったのです。

 仕事上で何か具合の悪いことがあった時に、どうしようどうしようと考えた時でした。 するとジワーっと何か変な雰囲気を持ったものが、体全体を支配し始めたのです。 あ、これはまずいと思い、明るく前向きに考えようと、ものの考え方を変えた途端に、変なじわーとしたものは、なくなっていました。

 私は、自分のものの考え方によって、体全体を支配することがあるのだと、改めて感じた時でした。 従って私たちは、何か自分に悪いことが起こったとしても、それを素直に受け止め、その悪条件をどのように良くしていこうかと考えることによって、少なくとも悪条件から、脱出できる条件が考えられるようになる。 少なくとも病気になっても、困った困ったと思うだけでは、更に病状は悪化するものだ。 その病状を素直に受け入れ、それを自分の生活習慣から考え直し、どのようにその病状から回復できるかを、明るく前向きに考えることによって、少なくとも悪化はせず、現状維持かそれ以上によくなる条件が、整ってくると感じたのです。

 私達の体の構造は、そのようにできているということです。