私が生まれて初めて座禅(静功)を行うようになって、それまでには感じなかったことを、色々と感じるようになってきました。
吐く息を出来るだけ長く吐き、吐く息を体の中へ吐き、吐く息が体の中へ入っていくのを追うようにして、そのことだけに意識を集中しながら、ひたすら暗闇の中で、静かに座っていました。
しばらくしてから、体の中へ吐く息が(実際には息は鼻から出てはいるのですが)、骨と皮が近接している背中の部分で、吐いたと思われる息が出てくるのを、感じました。
それは、後で分かったことですが、吐く息を体の中へ吐いたと思われたものが、実は宇宙の気であって、その体の中へ入っていった気は、経絡(気の通る道)を通り、結果的にその気は、基本的には経穴(鍼とか灸のツボ)から、排出されたということです。
このことから、私は逆腹式呼吸を行うことによって、経穴の気の調節の弁としての機能を、いつも正常にするのだと、感じたのです。 そのことが結果的に、自己免疫力を高めることに繋がるのだと思ったのです。
そんなことを感じながら、毎日いつも1時間の座禅を行なっていました。 遊び半分で、肝臓はどこにあるのだろうと思ってみました。 すると体の中の気が集まってくるのを感じたのです。 ああここに肝臓があるのかと、改めて思ったのです。
仕事上で何か具合の悪いことがあった時に、どうしようどうしようと考えた時でした。 するとジワーっと何か変な雰囲気を持ったものが、体全体を支配し始めたのです。 あ、これはまずいと思い、明るく前向きに考えようと、ものの考え方を変えた途端に、変なじわーとしたものは、なくなっていました。
私は、自分のものの考え方によって、体全体を支配することがあるのだと、改めて感じた時でした。 従って私たちは、何か自分に悪いことが起こったとしても、それを素直に受け止め、その悪条件をどのように良くしていこうかと考えることによって、少なくとも悪条件から、脱出できる条件が考えられるようになる。 少なくとも病気になっても、困った困ったと思うだけでは、更に病状は悪化するものだ。 その病状を素直に受け入れ、それを自分の生活習慣から考え直し、どのようにその病状から回復できるかを、明るく前向きに考えることによって、少なくとも悪化はせず、現状維持かそれ以上によくなる条件が、整ってくると感じたのです。
私達の体の構造は、そのようにできているということです。