ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

はじめに下腹から吐き出す呼吸法は不自然さが残る

2011-11-25 09:32:57 | 座禅

 禅宗の臨済宗・黄檗宗のHPからみる座禅の作法から、呼吸は下腹にある臍下丹田も含めて、体の中の空気を全部は下す感じで、吐ききるという。 はききれば、自然と吸えますと。 また、吐く息は自分の臍下丹田に吐きかけるように行なうとあります。

 臍下丹田の中から息を吐き出しながら、吐き出した息を外側から、下腹の臍下丹田に向けて息を吐きかけるという意味になるのでしょうか。 ちょっと理解に苦しむところです。

 この呼吸法の分かりにくい部分は、下腹の臍下丹田から息を吐き出すと、下腹が基本的には凹むのです。 実際には息を吐くわけですので、肺も縮むのです。 息を吐くときに下腹と肺が小さくなって、息を吸うときには下腹も肺も、元に戻ります。

 私達は、生来、息を吸ったときには肺は広がり、下腹は凹む呼吸を行ってきました。 私は自分自身が、普通の肺呼吸をしながら、吐く息だけできるだけ長く吐く呼吸を行い、それが結果的に逆腹式呼吸になり、結果的に気の呼吸である胎息へと、結びついていったのです。

 そのときの下腹と肺の動きは、普通の肺呼吸を行ってきた、肺が大きくなれば下腹は凹み、肺が元に戻れば下腹も元に戻るという関係でした。

 その体験から、私達がお母さんのお腹にいたときの肺と下腹の動きと、生まれでた以降、成長過程に至るまでの動きは、変わりがないのではないかと考えています。

 その意味で、臨済宗・黄檗宗の呼吸法については、ちょっと疑問が残るのです。