ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

耳がキーンとなるような状況を作りましょう

2005-11-19 08:07:34 | 座禅
 私達人間(否生物全体)は、いつも心地よい環境であれば、暴飲暴食をしない限り長生きするのではないかと思われます。 然しながら、必ずしも全てがそのようには事が運ばないのが普通です。
 座禅(静功)は現代の騒がしい社会の中にあって、暗闇の中で静かに呼吸をしながら、遠い宇宙のかなたまでイメージを膨らませながら行うことによって、自分が知らない間に、とてもよい気持ちになり(至福感)、どこからともなく私達にサジェスチョン(暗示、知恵など)を、教えてくれることにもつながって来ます。
 先日もある方と話した折、スキューバーダイビングを行うと、耳がキーンとしてきます、と話されておりましたが、この耳がキーンとする感覚がとても大切なのです。 逆腹式呼吸(肩の力を抜いて口は閉じ鼻だけで息をします。軽く吸ってゆっくり体の中へ息を入れるようにイメージして吐きます。その呼吸をただただ繰り返すだけです)をしながら座禅をしていますと、自然に時間がたってきますと微かな物音にも敏感になり、更に深化してきますと耳がキーンとしてくることがあります。 
 特に、地球を人工衛星からとか宇宙船から見た映像を思い出し、丸い地球が青い海と茶色いっぽい色をした大陸、すこし白い雲がかかった絵を焼き付けながら、だんだんと地球から離れていくことをイメージします。 野球のボールからピンポン玉の大きさになり、更に小さくなって、しまいには点でしか見えなくなり、もう殆んど見えなくなります。 
 そのようにイメージをしていきますと、耳が自然とキーンとしてきます。 考えて見ますと、広大な宇宙の中に自分ひとりが、ぽつんとそこにいることとなります。 それが、無 のイメージになります。 私は ゼロ の概念が好きですが、ゼロ とは1,0社会の0ではなく、ゼロ という考え方がどのようにして考え出されたのかが大切なのです。 0.00000000 と続く数字の中で限りなく 0 の近いものが ゼロ なってくるのです。 
 座禅をするときに無になれと、お寺の和尚さんは言いますが、なかなかなれるものではありません。 無のイメージをすることが大切なのです。 雑念も勿論おこってきますが、静かな環境の中で無理に雑念を追い払わないで、考えていきますと雑念に対する答えがひらめいて来るから不思議です。