旧宮崎家
宮崎家前にはしだれ梅が咲いていた。
旧日本家屋に梅の花はよく似合う。
家屋に寄ってみると居間には雛飾りが昔ながらの段飾りで飾ってあった。
宮崎家の所有しているものだろう。
雛人形は比較的新しい時代のもののようだった。
玄関?から室内に入ると、そこは土間になっていて昔の農家の造りそのままになっている。
囲炉裏には火が入っていて自在鉤には鉄瓶が掛かっていた。
囲炉裏のある部屋は広く、板の間になっていて、家族は普段はこのいろりを囲む生活をしていたのだろう。
奥には居間があり、床の間が見える。
その前に雛飾りが飾ってある。
居間の後にも部屋がある。
囲炉裏の右奥には違い棚があり、調度品のようなものが置かれていた。
天井は竹を組み合わせて作られており、その外側を萱または藁で葺き上げて屋根としている。
組まれた竹は囲炉裏からの煙で燻製のようになり黒光りしている。
煙で燻されることによって耐久力が増し数百年の寿命を保つことが出来る。
土間には農作業に使われた色々な器具が置かれ、自分も使ったことがある器具ばかりで懐かしく、子供のころを思い出した。
自分の家は農家ではないが、戦時中に疎開した先の農家でこれらの器具を使って農作業の手伝いをしたものだ。
その頃が懐かしく思い出され見飽きることが無かった。
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