旧東京医学校本館と桜
オリンパスペン F 110ミリ相当 f8 1/200秒 +0.7
旧東京医学校本館手前の池に架かる石橋の上からの撮影。
庭の手入れをする人が、邪魔な藤の枝を切り払ってくれた後に撮影した写真。
学校跡を入れながら、曇天の空を桜の花で埋めることで無粋な空の表情をカバーするフレーミングをした。
空バックで当然ながら露出補正はプラス側にセット。
オリンパスペン F 90ミリ相当 f8 1/160秒 +0.7
空を広く取り入れ、学校の全景を入れて見る。
広々とした空気感が表現できたような気がする。
オリンパスペン F 110ミリ相当 f8 1/80秒 +0.7
学校の赤い壁が印象的で、それを生かしながら桜を取り込み、学校の春の情景を表現して見た。
手前の花をぼかし、平面的になりがちな望遠撮影の遠近感を出した。
同じ撮影条件で、手前の花にピントを合わせて見た。
満開の桜の花が美しい。
但し、曇天のため花に精彩が無いのが残念。
望遠撮影による奥行き感の出し方には前ボカシ、後ボカシの2通りある。
こちらは縦位置撮影で、同じようように前ボケと後ボケを使った写真だが、この場合、前にピントを合わせた写真は、画面がごちゃついた感じで見栄えがしない。
前ボケが正解のようだ。
撮影位置によって微妙にフレーミングが変わっている。
右の写真は左下に白い壁を多く取り込み、左上の屋根には三角の屋根を取り込んでいる。
当然手前の桜の木の樹形も変わってきている。
どちらの写真が良いかは見る人による判断次第。
このように同じ場所でも撮影ポジションの違い、ピント合わせの位置の違いによって写真の雰囲気ががらりと変わってしまう。
良い写真を物にするには色々と数多く撮影する事が秘訣ではないだろうか。
一発で良い写真を作ることはアマチュアとしてはなかなか難しいと思う。