タダで図書館を作る方法(続報)

 先月18日に、蔵書を寄付でまかない図書館を作るのだと言うニュースをご紹介したが、今日はその続報である。速報と言っても、新聞報道が元ネタではなく、現地直接取材によるものである。って、今日、墓参のために出かけた矢祭町で、従兄弟や従兄弟のお嬢さんにこの話をしたところ「私たちがやっているの」とのことで大いに驚きながら聞いてきた話である。

 前回は「昨年実施した町民アンケートでは図書館建設の要望が多かったため」図書館を建設することになったとの新聞記事を紹介したのだが、このアンケート、実は町が実施したものではなく、彼女たちのグループが実施し、その結果を町役場に持ち込んだ結果、図書館建設が決定したものなのだと言う。

 本の集まり具合はどうなのか聞いてみたところ、わずか一か月で目標の4万冊(約6千人の人口から割り出した数らしい)を大きく上回る7万冊が集まっているのだという。この仕分けやら目録作成の仕事を従兄弟のお嬢さん(と言っても、相当年上の従兄弟なのでお嬢さんと私が従兄弟のような年回りである)たちも手伝っているのだというから更に驚いた。

 数は集まったけれど、やはり重複する本も多く、欲しい本がないといった悩みがあるようである。Web上でその状況を公開して、不足している本をピンポイントで募集・収集してはどうかとのアイディアを伝えたのはもちろんであるが、横浜に住む私が矢祭町の、タダで図書館を作る計画を、かなり詳しく知っていて、大いに興味を持っていることには従兄弟たちもさすがに驚いていた。

 勿論、彼女たちがその計画に関係しているなどとはまったく想像もしていなかったので私も大いに驚いたが、こんな感じになるんですよと、図面まで見せられて、ますます驚いた郷秋<Gauche>であったのでした。ちなみに、従兄弟のお嬢さんが、この仕事を手伝っているうちに司書の資格を取ってみたくなったというので、「大学の通信教育で1年で取れるよ」とすかさず宣伝しておきました(^^)。

 そうそう、面白い話も聞きました。送られてきた本の間にお金が挿んであるものが発見されたことがあったとのこと。「へそくり」ですね。勿論寄贈者に送り返したとのことですが、結構笑える話です。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の1枚は、宮崎から飛んできたスカイネットアジア航空のボーイング737-400。鮮やかなカラーリングが魅力的ですね。遠くに霞んでいるのは幕張新都心。

矢祭町、矢祭もったいない図書館関連Site & blog
矢祭町役場
矢祭町役場(図書の寄贈のお礼)2007年6月現在、新たな寄贈の受付はしていないとのこと。
矢祭町Wikipedia
タダで図書館を作る方法(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
タダで図書館を作る方法(続報)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町図書館、1月14日開館(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町「もったいない図書館」(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町「もったいない図書館」(その2)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町「もったいない図書館」(その3)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
那須屋(矢祭町にある田舎宿屋)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
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羽田空港第2ターミナル

 オープン以来、行きたい行きたいと思いながらなかなか機会がなくて行けないでいた、羽田の新しいターミナルに、先日ようやく行くことが出来ました。横浜青葉区の我が家からはクルマで1時間ほどですので比較的近い場所にあるのですが、やはり思い切らないとなかなか行けないものですね。今月末にある団体旅行の添乗員役を務めなければならない関係から、集合場所やらの確認がてらでかけてみたものです。

 一昨日から、いつもと毛色の違った写真が説明もなく掲載されていて、なんだろうかと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、いずれも羽田空港第2ターミナルで撮影したものです。今日を含めてあと3回の掲載を予定しておりますので、我慢してお付き合いください。それにしても横浜に残された里山で撮影するのとは随分と勝手が違うものです。これからヒコーキの専門雑誌などを見て相当研究しないとならないようです。

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帰省

 世は、夏休みシーズン。と言うよりは、所謂お盆休みですね。かく言う私も本日帰省してきました。お盆時期の渋滞を嫌い、もう何年もこの時期には帰省したことが無かったのですが、事情があり今年は止むなくこの時期の帰省とあいなった次第です。

 東北道は予想に反して空いていたのですが、首都高が混んで混んで、浦和の本線料金所を通過するまでに2時間半もかかりました。下道(したみち)を行くと言う手もないではないようですが、きっと2時間半じゃとてもすまないでしょうね。外環ができても、中央環状線が開通しても、いずれにしても私の自宅から東北道入口までは相当の時間がかかりそうです。やれやれ。

 さて、このblogをご覧の方には、私の故郷が福島県であることをご存知の方も多いかと思いますが、福島もまた、暑いです。茶の間だけはクーラーが入っていますのでそこそこ涼しいのですが、2階はサウナのような熱気です。ホントにここで寝るの?って言うくらい。でも、さすがにこの時間になると開け放った窓からヒンヤリとした風が入ってきます。窓を開けたまま寝てしまっては明日の朝には風邪をひいてしまうかもしれません。

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道路の日

 どういう訳があるのかは知らないけれど、今日、8月10日は「道路の日」なのだそうだ。だからなのだろ、今日の新聞にはなんと7ページもの「新しい道路を作って渋滞をなくそう」と言った趣旨の特集記事が掲載されていた。

 神奈川県域の地方紙だから、横横が2008年には終点の馬堀海岸まで開通するとか、首都高の横浜環状北線、相模縦貫道、第2東名建設促進と言った内容の記事である。郷秋<Gauche>としては総じて賛成ではあるが、そのために必要以上の環境破壊があっては困るという思いもあり、この手の報道を見るたびに逡巡する。

 たった一本の道路のために、横浜に残された貴重な自然、恩田の森が破壊されるのは困る。だけれど、新しい道路が出来れば利便性が上がり周辺の道路の渋滞が少なくなり、取り分けGo-Stopが少なくなれば大気汚染は多少なりとも改善される。「総論賛成、各論反対」の堂々巡りが始まる。

 さて、7ページもの特集記事で気になったことが一つ。道路完成予定(目標)が「12年」であったり「22年」であったりするのだが、これが紛らわしい。「12年」は、これから先のことであるから、当然2012年であると理解できるが、「22年」と来ると、悩むぞ。2022年だとすると16年も先の話だけれど、平成24年なら4年後だ。いったいどっちなのだ。

 7ページの特集記事のうち、「何年」という記載の無いページもあったけれど、「首都高速」が元ネタを提供したと思われる1ページのみが「平成」標記で、「東日本高速道路」他の記事数ページが「西暦」表示となっていた。和暦(元号)を使うか、西暦を使うかは、その方の価値観によって様々だとは思うけれど、同じ特集記事の中で混在しているというのはどんなものだろう。

 現在使われている元号は天皇が変わることに連動して新しくなるから、例えば昭和53年が今から何年前のことだったのかを知るためには、いくばくかの時間が必要である。さらには大正12年が今から何年前あったのかを知るためには調べるための時間が必要になるが、これが1978年と書かれていれば28年前のことであるし、1923年が今から83年前であることは瞬時に知ることが出来る。

 お役所の文書は、和暦である。郷秋<Gauche>は、自分が決めてよい場合には西暦で記載する。書式に「平成」と書いてあってもそれを消して西暦で標記することもある。時折指摘されることがあるが、和暦で書かなければならない合理的な理由がある場合を除いて、まず、西暦で通す。でも相手には強要しない。私が西暦を使いたいのと同じように、その方が元号を使いたい理由と信念をお持ちであるかも知れないから。

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Nikon D80登場

 先月29日に「D90?」として紹介したNikon/ニコンの新しいDSLR(デジタル方式一眼レフ)が、今日正式に発表になった。発売は9月1日からとのこと。ゲンを担いでD90かと考えたけれど、D70(s)の上位機種だから素直にD80

 NikonのDSLRのラインナップはこれでD50D70sD80D200D2Xsの5モデルとなるが、価格はと言えば、69,800円、89,800円、119,800円、198,000円、498,000円(いずれもボディのみの税込yodobashi.com価格、更に10%のポイント還元あり)と、下に厚く、上位のD200とD2Xsは入門・普及モデルとは性能同様価格もかなりはなれている。

 問題はD50、D70s、D80の3モデル。2~3万円刻みで3モデルって、かなり微妙なラインナップだな。特に70sと80の関係がビミョー。高性能の上位機種になれば性能と引き換えに大きく重たくなるのがこれまでの常識だったけれど、今回のD80はD200と同じ1020万画素(D70sは610万画素)なのにW*H*Dが8*8*1各mm小さく重さも15g程軽くなっている。撮影データの記録媒体も、70sがCFなのに対して80はSDとこれまでの常識ではグレード・ダウンとも言える様相を見せている。

 現時点ではD50、D70s、D80と小刻みに用意された入門・普及帯のモデルだが、遠からずD70sが消えて普及帯モデルのD80と、D50の後継機種たるD60の2モデル体制になるのではないかと思わせるものがあるな。

 新規参入のソニーやパナソニックはボディ内臓の手振れ補正機構やローパスフィルターのダスト・リダクションシステムを搭載しているのに対して、D80にはこれらの機構が一切搭載されていないのはメーカーとしての哲学なのだとは思うけれど、これからDSLRを購入しようかという層への訴求力に劣ることは確実だろう。Nikonのブランド力だけでそれを補えるのかどうかは興味深いところである。

 さて、NikonがD70s上位のモデルを出したとなると、DSLRの最大シェアを握るCanonが黙っているわけはあるまい。EOS 30DとKiss デジタルNの間、つまり、D80の対抗モデルを出してくるだろ。激突は年末商戦となるのか、これも大いに興味をそそられる2強の戦いである。

 いずれにしてもより高性能のDSLRが廉価に供給されることは実に喜ばしいことではあるが、より高性能=高価なカメラを手に入れれば自動的により美しい写真が撮れるようになるわけではないことに、是非とも気づいて欲しいものである。「弘法筆を選ばず」はDSLRにも言える事なのである。ボディのランクを一つ落としてでも、撮りたい写真に相応しい良いレンズを手に入れたほうが、良い写真が取れる可能性が格段に高くなるということを頭の隅において購入モデルを検討されることを、郷秋<Gauche>はお勧めしたい。

追記:ティザー広告で期待感を煽ったのはいいけれど、いざ発表の日にアクセスが集中してサーバーダウン?とは、Nikonとしたことが、ちょっと(本当は「かなり」と言いたい)お粗末。


 今日の1枚は、梅雨の終りから秋風が吹いてもまだ咲き続ける百日紅(サルスベリ)。勿論、字のままに「ひゃくじつこう」と読んでもかまいません。バックの森まで距離がありましたからもう少し絞っても良かったですね。反省(^^;。
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きゅうりを食すなり

 今年はきゅうりを4株植えた。階下も含め6人では食べきれないほどできる。数は出来るけれど、今年のきゅうりは曲がってしまったり途中にくびれが出来たり(その箇所には必ず「す」が入る)と見てくれがよくない。天候のせいなのか、足らない肥料成分があるのかは、わからない。でも、家族で食べる分には食べきれない程できる。見てくれがよくないから近所に配るわけにも行かない。だから冷蔵庫にはいつも10本近いきゅうりが出番を待っている。

 それなりに丹精こめてつくったつもりだから捨てるのは忍びない。毎晩のビールのつまみに味噌とマヨネーズをつけて齧っていたけれど、さすがに飽きた。サラダにも飽きた。困った。炒めれば量が少なくなって大量に食べられそうだけれど、きゅうりの炒め物って、なんだかなぁ・・・。そう言えば、小学生のときのキャンプの味噌汁にはきゅうりが入っていたっけ。

 大量にきゅうりを消費できる調理方法はないかと考えてみた。いいものを思いついた。子どもの頃に親父が作ってくれたきゅうりの料理だ。「きゅうりと『なまり』の味噌和え」だ。最近は余り見かけないけれど探せばちゃんとスーパーでも売っている。「鉛」ではない。「なまり」、つまり半生の鰹節だな。新鮮な魚を食べる機会の少なかった子どもの頃は、これと大根や何かを煮付けたものを随分と食べた記憶がある。

 きゅうりを縦に切って2、3mm程の薄切りにする(余り薄く切り過ぎると歯ごたえがなくなる)。「なまり」を細かく手で千切る(蒸した鶏のささ身を千切るように)。香り付け(臭み消し)に青紫蘇を刻む。これに味噌を入れて手で良くこね混ぜて冷蔵庫で冷やして食べる。

 実に簡単にして美味。ビールや冷たい日本酒のつまみに最高である。かくして冷蔵庫で待機していたきゅうりの本数は半減した。「なまり」は、元はと言えば鰹(かつお)だから独特の臭みがある。この臭みと蒼紫蘇の香りがマッチして美味いのだが、どうしても臭みが気になる方は「なまり」の変わりにシーチキン(注:はごろもフーズの登録商標)を使うと良い。そうそう、これを水と味噌で延ばし、氷を浮かべて素麺の漬け汁にするのもなかなか乙な物である。


今日の1枚は、昨日の続き。日陰で一休みしている親父さんがさっきまで収穫していたのが、これ。いくらの農道とは言っても、随分と大胆な道の使いようですね。
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F1 2006年 第13戦ハンガリーGPを振り返る

 ドライバーズポイントで首位を行くアロンソが2秒加算のペナルティとなったかと思えば、宿敵ミヒャエルもまた2秒加算のペナルティ。中段からのスタートとなった2人だが、猛烈なスタートダッシュで共に表彰台を争う展開になるかと思えばミヒャエルは思わぬペースダウン。これでアロンソ、詰め寄られたミヒャエルを一気に蹴り落とすかと思いきや51周目にまさかのマシントラブルで戦線離脱。これでミヒャエル有利かと思えば、乾いてきた路面にも関わらずレインタイヤでの走行を続けるミヒャエルはズルズルと後退し、挙句にスローダウン。完走扱いにはなるがノーポイント。ところがところが、波乱はレース後まで続く。

 初レース。初ポイントのクビカのマシンがレース後の車検で最低重量より2kg軽いことが判明し、クビカは失格とされる。これにより9位完走扱いとなっていたミヒャエルがなんと8位に繰り上がり貴重な1ポイントを手に入れたのである。

 今回の優勝者についても触れなければならないだろ。優勝は我らがホンダを駆ったジェンソン・バトン。F1参戦114戦目にしての悲願の初勝利。ホンダ・ワークスにとっても第1期の2勝以来、39年ぶりの勝利となった(多くのメディアがホンダ、72勝と盛んに書きたてるがこれは誤り。ホンダエンジンの勝ち数ではあっても「ホンダ」の勝ち数ではない)。

 今回は見事なレース運びでめでたいダブル初優勝となったバトンとホンダだが、次戦以降も勝てるかと言えば、大いに疑問である。確かに表彰台を狙える速さを取り戻したことは間違いないようだが、だからと言って一番高いところには手が届かないだろ。なぜなら、そのためにはルノーとフェラーリよりも速くなければならないからである。

 ジェンソンにとっては嬉しい初優勝だが、残念ながら今回の優勝により惜しくも一つの記録樹立のチャンスを逃したことになる。それは、ルーベンス・バリチェロが持つ、F1デビュー以来最も遅い124戦目の優勝を更に上回る記録であった。ジェンソンは、惜しいことに114戦目にして優勝してしまったのである。

 <ハンガリーGP決勝レースの結果>
 1位:ジェンソン・バトン / ホンダ / Q14 / FL4 / Pit3 / MI
 2位:ペドロ・デ・ラ・ロサ / マクラーレン・メルセデス / Q4 / FL2 / Pit3 / MI
 3位:ニック・ハイドフェルド / BMW / Q10 / FL7 / Pit2 / MI
 4位:ルーベンス・バリチェロ / ホンダ / Q3 / FL3 / Pit3 / MI
 5位:デビッド・クルサード / レッドブル・フェラーリ / Q12 / FL10 / Pit2 / MI
 6位:ラルフ・シューマッハ / トヨタ / Q6/ FL5 / Pit2 / BS
 7位:フェリペ・マッサ / フェラーリ / Q2 / FL1 / Pit3 / BS
 8位:ミヒャエル・シューマッハ / フェラーリ / Q2 / FL11 / Pit2 / BS
 Qnは予選順位、FLnはレース中のファステストラップ順位
 Pitnはピットストップ回数、BSはブリヂストン、MIはミシュラン。

 ライッコンネンは惜しくも戦線離脱となったが、その後を受けたペドロ・デ・ラ・ロサが見事に2位表彰台を獲得。3位にも今期初表彰台となるニック・ハイドフェルドと、実に新鮮なメンバーが表彰台に上がった。ホンダはバリチェロも4位と健闘。クルサードもベテランらしい落ち着いた走りで荒れたレースで5位フィニッシュしまだまだやれることを大いにアピール。

 次戦のトルコGPは3週間後。ますます目が離せなくなってきた今年のF1である。


 今日の1枚は、すみよしの森トトロの切り通しへと続く小谷戸で収穫を終えて日陰で一休みの図。何の収穫かは明日のお楽しみ。
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3,505人減

 昨年から言われていたことだが、今年の3月31日現在の住民基本台帳に基づく全国の人口総人口は2005年より3,505人減の1億2705万5,025人であることが総務省から4日、発表された。既に昨年10月の国勢調査の速報値でも日本の人口が減少していることが分かってはいたが、国勢調査では日本に3カ月以上住む外国人も対象になっておる、今回の調査ではじめて日本国籍を持つ日本国内居住者が減少したことが確認されたことになる。

 日本の人口減少の問題についての郷秋<Gauche>の考えは既に1年前に書いているが、日本の人口は今の半分ほどでよいこと、それに至るまでの100年間はこれまでに経験したことのない多くの問題を解決する必要があるだろうけれど乗り越えなければならないこと、物質的な数字だけが右肩上がりになるのではない、本当の意味での豊かさの持続可能な発展を目指すべきであるという考えは、勿論今も変わらない。モデルのない難しい挑戦にだるとは思うけれど、やらなければならないことだろな。


 今日の1枚は、狐の剃刀(キツネノカミソリ)。名前の由来は種々あるようですが、面白名前です。彼岸花と同じヒガンバナ科ですので、花の咲き時期には葉はありません。少し前に咲いていた夏水仙にも似ていますね。[ 撮影:すみよしの森 ]

 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますでのぜひご覧ください。
恩田Now 
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F1 2006年第13戦ハンガリーGP予選結果を読む

 アロンソは、昨日のフリープラクティス2の際の振る舞いがペナルティの対象となり、各セッションのタイムに2秒が加算される厳しい判定。これではミヒャエルとのポイント差が更に少なくなること必至と思っていた矢先に、今度はミヒャエルがフリープラクティス3の赤旗中断中に事もあろうにアロンソとクビカの2台を追い抜いてしまい、こちらも2秒加算のペナルティ。フリープラクティスの際のレール違反が問われてタイム加算のペナルティなど、今まで聞いたことがないが、一体全体どうなっているんだ?

 <2006年第13戦ハンガリーGP予選結果>
 1位:キミ・ライコネン / マクラーレン・メルセデス / 1'19"599 / MI
 2位:フェリペ・マッサ / フェラーリ / 1'19"886 / BS
 3位:ルーベンス・バリチェロ / ホンダ / 1'20"085 / MI
 4位:ジェンソン・バトン / ホンダ / 1'20"092 / MI
 5位:ペドロ・デ・ラ・ロサ / マクラーレン・メルセデス /1'20"117 / MI
 6位:マーク・ウェバー / ウイリアムズ / 1'20"266 / BS
 7位:ラルフ・シューマッハ / トヨタ / 1'20"759 / BS
 8位:ジャンカルロ・フィジケラ / ルノー / 1'20"924 / MI
 9位:ヤルノ・トゥルーリ/ トヨタ / 1'21"132 / BS
 注:バトンは予選前のエンジン交換により10番降番。

 ポール・ポジションは、2戦連続のライッコネン。1週間前に「勝利に執着し続けてきたライッコネンの意地と努力がここで実を結んだ」と書いたけれど、どうやらマクラーレンの速さは本物らしい。相棒のデ・ラ・ロサが5番手につけていることでもわかる。

 今回の予選結果をご覧になって面白いことに気づかれただろうか。“M,B,M,M,M,B,B,M,B”である。今シーズン、上位にBが並ぶかMが並ぶかのどちらかのパターンが多かったはずであるが、今回はBとMが、いかにもランダムに並んでいる。

 チャンピョンシップを争うミヒャエルとアロンソとが共に2秒が加算のペナルティを受けてそれぞれ12位、15位と沈んだこと、マクラーレンとホンダが速さを取り戻したことで、図らずもこんな面白いスターティング・グリッドと相成った次第である。勿論決勝レースではこの2人が速いことは予想がつくから、抜きにくいコースとは言え、面白いレース展開となること必至である。


 今日の1枚は、酸漿(ホオズキ)の実。同じナス科の唐辛子やピーマンと良く似た花を咲かせますが、実もまたピーマンと形が良く似ていますね。
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F1 2006年 第13戦ハンガリーGPフリープラクティス

 まだ初日ですから何とも言えませんが、琢磨がミッドランドだけではなくトロ・ロッソ、レッドブルの前に来ていますね。いい感じです。詳しくはこちら
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夏、到来!

 ついに夏本番がやってきました。2、3日前は昼間は暑くても朝夕は高原の爽やかさと言ってよい程の過ごしやすさでしたが、今日は違う。もうすっかり本物の夏です。週間予報を見ると、横浜地方はずっと晴れて真夏日。ますますビールの消費量が増えそうです。

今日の1枚は、なるせの森の青田をバックにしたカンナ。
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白いカレーって

 カレーは日本語で「黄色香辛汁」と言う(ちなみにカレーライスは「黄色香辛汁掛け飯」)。つまりだ、黄色いからこそカレーであるのに、白いカレーって、それはカレーじゃないだろ。「白色香辛汁」はカレーとは別物じゃないかって。カレー・非カレー論争はともかく、この白いカレー、現在札幌プリンスホテル総料理長を務める小林さんが富良野プリンスに勤務していた時に雪をイメージして創作したんだと。なるほど。

 カレーが黄色なのはターメリックを使っているからだけど、「白いカレー」はこのターメリックを使っていないためにホワイトシチューのように白い色をしている。もっとも、白とは言っても実はクリーム色だから、白いご飯の上にかけると黄色っぽく見える。そこで、サフランを使ってご飯を黄色く色付けしたと言う。これだと確かにカレーがより白く見えるな。

 現札幌プリンスホテル総料理長創作の料理となれば、札幌プリンスホテルに行けば食べられるのか?って、実は今月末に札幌に行くんです。しかも泊まるのは札幌プリンスホテル。でも、考えてみればたかがカレー。北海道に行けば他に美味い物がいくらでもあるから、別にカレーを食べなくてもって感じはあるよな。まっ、ランチにならイイカ?

追記:この白いカレーを参考にした「北海道ホワイトカレー」をハウス食品が商品化し、今月7日からルー(希望小売価格250円)とレトルト(同230円)の両タイプを全国発売するそうです。詳しくはこちら


 今日の1枚は、ピーマン。郷秋<Gauche>はこいつと茄子の入ったカレーが好き。玉葱はみじん切りにして飴色になるまでじっくり炒めて煮込む。ジャガイモは入れない。出来合いのルーで作る時にはブイヨンとお湯を足して「ゆるめ」に仕上げるのが郷秋<Gauche>流。
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エンジン開発凍結?!

 「FIA会長のマックス・モズレーがF1の各エンジンメーカーに対し、2008年から始まるエンジン開発凍結後は、今年6月1日の時点で使用したエンジンと同様のものを用いるよう通達を出した。」(AUTO SPORT webより)

 なんという馬鹿なことを!まったくナンセンス!!
 膨大な予算を注ぎ込み、高価な特殊燃料を消費し、騒音を撒き散らすF1が、何故によしとされているのかと言えば、F1がより速くより安全に走るために開発された技術が、やがては私たちが乗る市販車にもフィードバックされることを期待してのことではないのか。

 そのF1が進化を止めてしまえば、そこにあるのは享楽のためのマイナス要因だけとなってしまうではないか。それは許されないことだろう。

 マックス・モズレーの「エンジン開発凍結」に替えて、私は「燃費制限」導入を提案したい。1980年代終盤、1.5Lながら1000馬力(HONDA V6ターボは予選では1500馬力を出していたとも言われる)を発揮したターボエンジン最後の年には165Lの燃料で305Kmを走っていた。勿論一気に165Lに制限されたわけではなく、段階を踏んでの制限であったと記憶している。

 達成不可能と言われた1970年台の排気ガス規制と同様、不可能と思われたF1レースにおける1.8km/Lの燃費も、結局は達成することが出来た。現在のF1は1.5km/L程度の燃費でレースを行っている。つまり200L程度の燃料で305Kmを走っているわけでだが、使える燃料を2007年には180Lに、2008年には162Lさらに2009年には146Lにと、毎年10%ずつ厳しくして行くのだ。走すれば、3年後の2009年には2Km/Lでの戦いになるわけだ。

 たった3年間で現在の1.5Km/Lと比べると33%燃費を向上させなければならないわけだから、これは大変なことである(非メーカー系エンジンについて多少の緩和策も必要かも知れないが)。しかし、このために開発された技術はやがて市販車に反映される。そのことを考えれば、同様に燃費制限を課した上で、ディーゼルエンジンやハイブリッとエンジン搭載車の混走を認めても良いかも知れない。勿論燃料はガソリン、軽油ともに市販のものと完全に同一のものを使用する(現在は飛び切り高価な特殊なガソリン)。同時に排出ガスの非クリーンさに応じたペナルティを設けるのも面白いだろう。

 いずれにしても、省資源、大気汚染防止が至上の命題となっている今、F1を走る実験室と位置づけてこそF1の存在意義があると言える。エンジン開発凍結ではなく、クリーンで高燃費のエンジン開発こそがF1には相応しいはずである。


今日の1枚は、なるせの森の田んぼ。地方にお住まいの方にはありふれた景色かも知れませんが、ここが横浜市青葉区であることを知れば、違った風に見えてくるのではないでしょうか
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郷秋的近未来予想於競争気動車第一規格

 2006年シーズン前半、圧倒的優位を誇ったルノー/アロンソもアメリカGP以降、BSタイヤの戦闘力Upにより勢いを取り戻したフェラーリ/ミヒャエルの逆襲により、一転追われる立場となる。若きチャンピョン、アロンソの沈着果敢なドライビングをしてもポテンシャルに劣るミシュランタイヤでは防戦もかなわず、2006年はミヒャエルの王座奪還で幕を閉じる。

 さて、2007年もフェラーリから参戦、9度目の王座を目指すと思われたミヒャエルがまさかの引退。BSに敗北を喫したままF1から撤退することになったミシュランの無様な姿を目の当たりにして思うところがあったのか、2006年王者のタイトル獲得を花道として勇退となったのである。返り咲きの帝王、おそらくは未来永劫破られることのない8度のチャンピョン獲得という金字塔を打ち立てての見事な幕引きとなった。

 ミヒャエルの去った2007年シーズン、2005年チャンピョン、フェルナンドは復調なったマクラーレンで大暴れ。2006年に取り逃したチャンピョンシップに向けての連戦連勝。一方、偉大なる偉大なるチャンピョン、ミヒャエルのあとを継いだキミは、次々に現れるマシントラブル、チーム内の不和によるマネジメントシステム崩壊によりトヨタ、ホンダさらにはトヨタエンジンを得たウイリアムズによるチャンピョン争いにも置いていかれるよもやの失速。

 誰もが疑問視したアロンソのマクラーレン移籍は吉と出、チャンピョンチームに移籍したキミには凶。まったく皮肉なものである。ミヒャエルを失ったフェラーリは復調することなく、その後長い低迷の時期に入るが、勝てるチームへの移籍のチャンスを逸したキミはレース人生の後半を不運のF1ドライバーとしてフェラーリと共に歩むことになるのであった。って、こんな筋書きはどうでしょうね。郷秋<Gauche>はキミのファンだから、こうなって欲しくはないわけですが・・・。


 今日の1枚は、鋸草(のこぎりそう)。写真には写っていませんが葉にノコギリの葉のような細かな切れ込み(鋸歯)があることからの命名です。ぎっしりと咲いた花は小さく直径6、7ミリ程。
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