スプリング・エフェメラル

 スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)とは、春先に花を咲かせ、夏前までの僅かな期間葉を残し、そして夏の訪れと共にその姿を消して次の春まで地中で過ごす花のこと。直訳すると「短命な春」となる。「短命な春の花」とでも訳せは良いのだろが、どうぞシックりくる日本語がなく、スプリングエフェメラルと呼ばれることが多いようであるが、郷秋<Gauche>は「春の妖精」と呼んでいる。

 二週間ほど前に掲載したカタクリがスプリング・エフェメラルの代表格といってよいだろうか。首都圏でカタクリの咲く場所は短い期間に大勢の見物客が押し寄せると聞く。群生するまでには気の遠くなるような時間がかかるようだが、盗掘によりあらされることも多く、咲いている場所を見つけても秘密にしておくと言う事が多いようだ。

 さて、今日ご紹介するのはそんな春の妖精のひとつ、二輪草(にりんそう)。そう珍しい植物ではなく、里山などでは雑木林と里地との境や民家と裏山の間などで見かけるが、都市部では群生しているところを見つけるのは難しくなっているようである。恩田の森では、数箇所で咲いているのを確認しているが、群生となると二箇所だけ。今日ご紹介するのは一番大きな群生地。場所は「ひ・み・つ」である。
 
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