ヴィオラスペース

 昨日の神奈川新聞に「人間のような魅力に挑戦を」と題して、ヴィオラスペースについて今井信子さんが語る記事が掲載されていた。半3段くらいの、決して小さくない記事なのだが、悲しいことに、ヴィオラ(Viola)が全て「ビオラ」と表記されている。ヴァイオリンでさえ「バイオリン」と表記されてしまうのが新聞の世界だから仕方がないと云う事なのであろうか。果たして新聞界はヴァイオリン弾き、ヴィオラ弾きがいないのかと思わずにはいられない郷秋<Gauche>であるぞ。

 さて、この記事の中にこんな事が書かれていた。「ヴィオラを瓶詰めワインに例えれば『ヴァイオリンはラベルで、チェロはボトル。ヴィオラはワインそのもの』とも表現される。」と今井さん。そうなんだ。お恥ずかしい限りだが、郷秋<Gauche>はヴィオラがこのようなもので、このように説明するとは初めて知った。確かにヴィオラは、チェロと共に人間の声の音域・音色に近く聴きやすい音であることは確かである。郷秋<Gauche>自身もヴィオラの音色を憎からず思っている一人で、今井信子さんがバッハの無伴奏地チェロ組曲を弾いたコンサートに足を運んだこともあるが、ここまで褒め上げるとは、さすが、ヴィオラ界を背負って立つ今井さん!

 こう云う褒め方がある一方で、逆の説明の仕方があることもご紹介しておいた方が良いだろうか。クラシック音楽の世界には「○○○ジョーク」と云うものがあるのだが、その中でも最もたくさんのジョークが伝えられているのが「ヴィオラジョーク」だろう。ざっとこんな具合である。

ヴァイオリンを盗まれないようにするには?
   ヴィオラのケースに入れておきます。
稲妻とヴィオリストの指の類似点は?
   どちらも同じところに2度は落ちません。
ヴィオラとタマネギの違いは?
   ヴィオラを切って涙を流す人はいません。
短二度の定義は?
   ユニゾンで弾いている2人のヴィオリスト。
何故ヴィオリストは隠れんぼをして遊ばないのでしょう?
   誰も探しにきてくれないからです。

 これ以上書くと、世のヴィオラ弾きに首を絞められそうなのでこの辺で止めて起きますが、これ程までにヴィオラとヴィオラ弾きはクラシック音楽好きから愛されていると云う事なのだと思いますよ。ほら、気になる可愛い子にはちょっとだけ意地悪したくなったりもするじゃぁありませんか(^^)


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、いま時分あちらこちらの庭先で見かけるこの花。実は「マツバボタン」と書こうと思い、それでも念のためにと検索してみたら見事に違う花(ポーチュラカ。これはこれでちゃんと知っている)が出てきて慌てた。郷秋<Gauche>はずっとこれがマツバボタンだと思っていた。それじゃぁ、これは何?

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