本物の月見草

 郷秋<Gauche>にしては珍しく早起きして(6時ですが)新聞を取りに玄関を出たら、月見草(つきみそう。アカバナ科マツヨイグサ属)が一輪咲いておりました。昨夜のうちに見てあげられなくてごめんなさい。

 でもですね、本当なら夕方咲いた四枚の純白の花弁は、朝方には薄赤紫に変色し萎んでいるはずなのですが、今朝の月見草はほとんど夕方咲いた姿そのまま(雌蕊がくたびれて垂れ下がっているのを除く)で郷秋<Gauche>を待ってくれておりました。勝手な想像ですが、未明から早朝にかけて気温が下がるとことで変色して萎むのだと思うのですが、今朝は日の出前の最低気温も26度でしたので朝を感知できず、そのために夕刻に咲いたままの姿であったのかなぁ・・・

 もう幾度も書いておりますので「眼に胼胝(たこ)」ができている方も多いかと思いますが、しつこく書いておきたいと思います。この白い花を咲かせるのが、これが「本物の月見草」です。茎は3ミリほどで草丈は20〜30センチの華奢な体の花茎の先に直径5センチほどの四弁の大きな花を咲かせます。多くの皆さんが「月見草」と聞いて思い浮かべる荒れ地で咲く黄色い花は、同科同属の待宵草(まつよいぐさ)、大待宵草(おおまつよいぐさ)、女待宵草(めまつよいぐさ)です。これらは時に「月見草」(宵待草とも)と呼ばれることがありますが、文学的あるいは情緒的にはOKとしても、植物の名前としては間違いです。

 この勘違いを世に広めたのは太宰 治で「富嶽百景」のなかで「富士には、月見草がよく似合う」と書いたことが間違いの元だと郷秋<Gauche>は考えているのですが、いかがでしょうか。興味を持たれた方は下記をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/4ac674621846a5393a16294b6b83f2f1
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/c8b2bd1d38cd967e5fde0fba8a44b0bc

 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは8月19日に撮影した写真を5点掲載しております。猛暑の中ではありますが、少しずつ秋が近いことを感じることができるようになった森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
blog「恩田の森Now」
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/0cff2c40ec81f04e8edd81cc887db6b4

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