MRJの試験飛行再開

 日本初のジェット旅客機、MRJの試験飛行が再開された。昨年行われた3回の試験飛行後、主翼と胴体結合部の補強が行われ本日、二ヶ月半ぶりに4回目の試験飛行が実施された。機体の補強と同時にアビオニクスや操縦・エンジン系統のソフトウェアもバージョンアップされ今日の試験飛行となったようだ。

 以前にも書いたが航空機、取り分け旅客機にとって最も大切なのは安全性であるが、そのために開発や顧客への納入が遅れたのではもう一方の信頼性を失う事になる。昨今の旅客機の技術確信は経済性能の面で特に著しく、納期の遅れは即競争力の低下を意味する。

 特にMRJと同じカテゴリのエンブラエルE190-E2がまもなくロールアウトする事になっており、MRJの開発の遅れは性能面でのアドヴァンテージを失うことであり、引いては顧客がエンブラエルに流れることを意味してもいる。安全性と信頼性そして市場価値のバランスをとるのは難しいこととは思うが、シンガポール・エアショー開幕の前に試験飛行を再開できたことは不幸中の幸い。新たな商談の進展に大いに期待したいものである。


 と云う訳で今日の一枚は、国産旅客機と云うことではご先祖様に当たるYS-11。

横浜市青葉区の里山「恩田の森」の四季の移ろいを毎週撮影し掲載している「恩田の森Now」も是非ご覧ください。只今は2月7日撮影の写真を4点掲載いたしております。厳冬期にあっても春が近いことを感じさせる森の様子をどうぞご覧ください。
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