フォーミュラE、間もなく開幕

 いよいよ始まります。記念すべき第一戦が明後日、13日に北京で開催され決勝レースの模様がテレビ朝日で16:45から放送されます。2014-2015シーズンは全10戦開催されますが、全て市街地コースでの開催となるのがF1等従来のレースとの一番の違いでしょうか。勿論モーターで走行しますので、走行音は(多分)甲高いけれどドライバー以外にはさほど聞こえないモーターの回転音だけでしょうから街中でのレースが可能なんですね。エグゾーストノートの迫力がない代わりに、ビルの谷間をすり抜けて行くスリルが味わえるでしょうか。

 マシンのレギュレーションをあらためて見ていて驚いたのは、フォーミュラEが電気自動車なのに4速の変速機を持っていること。電気モーターはガソリンエンジンとは比較にならないほど低回転時から大トルクを発生しますので、リーフのような市販電気自動車は変速機を持っていません。ただ、それではレースにならないと云う事なのか、あるいは変速機を導入して最も「電費」の良い回転域を使った効率の良い走行で走行距離を伸ばそうと云うことなのでしょうか。

 もう16、7年も前の事になりますが、郷秋は電動仕様に改造されたレーシングカートで試走したことがありましたが、スタート直後からの鋭い加速に驚いた記憶があります。当時郷秋が乗っていたレーシングカートはヤマハの100cc 2ストロークエンジンを積んだものでした。変速機を持たない代わりに低回転から太いトルク特性をもったエンジンで鋭い加速をするのですが、それにも劣らぬ加速力で、タイヤが冷えているとグリップが追い付かない程でしたね。

 話が横道にそれました。フォーミュラEのレギュレーションで、肝心な決勝レースがどのように行われるのかが今ひとつ良く判りません。英語で書かれたレギュレーションには、レース距離は60km以上、レース時間は60分以内と書かれているように思えます。レースの途中で電気満タンのマシンに一度乗り換えが必要なことも書かれているようです。つまり、F1の場合にレース距離305kmかつ2時間以内が、フォーミュラE の場合には60km、1時間以内、かつ一回の給油ならぬ一回のマシンを乗り換えと云う事になるのでしょか。

 しかしですよ、今の電気自動車の技術で、レーシングスピードで果たして30kmあるいは30分の走行が可能なのだでしょうか。半年程前のニュースだったと記憶していますがフォーミュラEの試作車がドニントンパークで、アクセル全開で走行したら3周(4周だったかも知れない)しかでかできなかったと云う記事を読んだ記憶があります。そんなフォーミュラEが、半年の間に30kmあるいは30分の走行が可能になるとはとても思えませ。

 まぁ、それはレーシングスピードで走った場合と云う事で、マイレッジマラソンよろしく、電気残量の温存とスピードとを秤にかけながら走るのであれば30kmあるいは30分走行も可能かも知れませんが、それじゃぁFIA公認の自動車レースとは云えないでしょう。いろいろ疑問が多いフォーミュラEではありますが、F1を経験したドライバーも多数出走、また2名の女性ドライバーも花を添えてくれるようなので、まずは拝見させて頂くとしましょうかね。

 「恩田の森Now」
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/
 先週末は荒天のため、撮影することができませんでした。今週末にご期待ください。只今は8月31日撮影した写真を4点掲載いたしております。秋に向かう森の様子をどうぞご覧ください。

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