福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

糖質制限は歯肉炎歯周炎でも重要

2023-05-15 | 歯周病の話

虫歯予防の一つのKEYは、皆さんご存じでしょうが、糖分の摂取を程々にすることですね。



この患者さんは、まだ小学生ですが、上の前歯の生え際が白濁して初期虫歯です。
もともと磨き残しやすい部位ですが、歯磨きのみ頑張っても食生活が乱れていると、このようなことが起こります。
永久歯虫歯発生が早い場合、歯磨きのみでなく、必ず食生活のバックグラウンドを問診します。
最近の日本歯科医師会雑誌の特集で、現代の食生活による口腔疾患、という記事がありました。
色んな論文の結果をもとに解説されていますが、糖質の摂りすぎは、若年者では歯肉炎、成人では歯周炎のリスクが高まるとの論文データが示されていました。
清涼飲料水の摂り過ぎで、歯周疾患の原因である歯石も多くなるそうです。



こちらは、上の前歯が中程度の歯肉炎です。
この患者さんは上の前歯が出っ張り、口呼吸もあるため、唾液の流れが悪くなります。
その結果歯垢が停滞しやすい環境になって、歯肉炎が発生しやすい要因はあります。
歯周疾患予防には歯磨きやフロスが最重要ですが、その他のリスクファクターを減らすのも必要ですね。
糖質摂りすぎ→肥満→歯周病リスクということも実証されています。
虫歯、歯周病、全身健康のために糖分接収は程々にということになります。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

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