福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯並び相談

2007-09-28 | 歯並び、矯正の話
当院は、名称が子ども歯科ということと小児歯科&矯正歯科をメインに診療していることもあって、多分○△矯正歯科という歯科よりも気軽に健診や相談に来院されるのではないでしょうか。
よくある歯並び相談に、下の前歯が永久歯に生え変わる時期に「乳歯が抜けずに永久歯と並んでいるので・・・」とか、「下の前歯がデコボコなんですが矯正したほうがいいですか?・・・」があります。
乳歯と永久歯が並ぶ現象は、下の前歯4本に関してはそれほど珍しくありません。出てくる前の永久歯は元々やや内側(後方)に位置していて、次第に外側(前方)に移動しながら出てきます。乳歯が前方にある場合でも、永久歯が押し出す力がありますので、そのうち乳歯は自然に抜けることがほとんどです。後方にあった永久歯は比較的すぐ前方に並んで来ます。
すんなり生え変わった場合でも、時期的に歯並びの発育が追いついていないので、多少のデコボコはあります。したがって、一部例外はありますが、永久歯と並んだ乳歯を抜かないと歯並びに影響が出るわけではありません。乳歯を抜きましょうという歯医者もまだ多いとは思いますが、抜かずに観察することで問題ないことが分かります。
続く下の前歯のデコボコ問題ですが、デコボコの程度にもよりますが、多少のデコボコは生え始めの時期ではむしろ平均的でしょう。以前のブログでも説明していると思いますが、この時期の歯並びの幅の拡大や永久歯の前方傾斜で数年かかって次第に改善していきます。これも、あまり早期に矯正治療をせずに経過を観ることで分かってきます。
必要でない時はできるだけ治療(介入)をしない。経過を観ておいて必要と判断した段階で、適時に治療を行う。むし歯も歯並びもこの方針が無理が無いと思います。
これが実践できるのためには定期健診システムが不可欠で強い味方なんです。
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1 コメント

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お世話になりました^^ (オオカミ)
2007-09-29 14:33:46
本日お世話になったものです~
丁度歯の記事をアップしたのでトラックバックもいただきました^^
ありがとうございました。
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