福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

永久歯の外傷 破折例

2022-10-18 | 歯のけが

永久歯の外傷では、少し前のブログで述べていますが、歯が欠けたり折れたりする例が増えます。
完全に神経部分が露出している場合、神経を取るいわゆる根管治療が必要となります。
軽度の場合、そのまま形態回復をコンポジットレジンで行えば、処置は終了します。
神経に近接していたり若干露出傾向の場合、まずは覆髄処置をして神経保護を試みます。



この患者さんは、若干の神経露出がありましたが、受傷後時間も経っていなかったので、直接覆髄処置を行っています。
神経露出部分にMTA系の薬剤、周囲の露出象牙質はグラスアイオノマーセメントでカバーします。
この写真は最初の受診で、カバーまでしたところです。
数日経過を観て、とりあえず自覚症状がなければ、コンポジットレジンで一旦形態回復です。
奥歯の虫歯等で神経に近接した場合も同様な処置は行いますが、数か月間は仮の蓋で経過を観ます。
前歯では審美的問題があるので、とりあえず問題がないレベルでコンポジットレジン修復を行います。
半年ほど経過観察後、問題なければさらに丁寧な審美的回復を行う予定です。
以前はこの程度の破折や、神経の処置を行った場合は、原則的にはいわゆる差し歯でしたが、最近はコンポジットレジン修復が多くなりました。
欠けてはいますが、それ以上の歯の切削が少なく、長期で考えると歯の寿命を長くできます。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

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