福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

犬歯の位置が良くない一例

2020-01-07 | 歯並び、矯正の話

上の犬歯の位置が、生え変わる前の時期から不良な例は、他の歯と比較して多く見られます。
骨の中で形成される時期から、位置や方向が良くないわけですから、乳歯との生え変わりがスムーズにいきません。
ズレが小さい場合は、適時に乳歯を抜歯することで、犬歯が出る出口ができて定位置に誘導できます。





小学校高学年の患者さんで、ほぼ永久歯に生え変わっています。
しかし、向かって右の乳犬歯が残って、永久歯の犬歯は中央寄りにかなりずれて出て来ています。
永久歯の位置のずれが大きすぎて、生え変わりがうまく行っていないわけです。





出て来る前から位置のコントロールはできませんので、永久歯のスペース確保のためにあえて乳歯は抜歯せず待っていたら、犬歯は自然に出て来ました。
この例のような場合、予防的にできることはありませんので、これから矯正治療開始です。
待っても犬歯が出て来ない場合は、外科的に開けて牽引処置も必要になりますので、この例では、患者さんにとってはまだ負担が小さいと言えます。
例えば上の隣り合う側切歯の位置が良くない時など、実はバックに犬歯が悪さをしていることもあります。
前歯の歯並びは、皆さん一般的に気になるところで良く矯正相談があります。
歯科医としては単に部分的問題なのか、他のまだ出ていない永久歯も関連している問題かを判別することが重要です。
治療に適する時期も、それによって異なってきます。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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