福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

むし歯予防のフッ素いろいろ

2007-06-11 | フッ素について

むし歯予防にフッ素の利用が効果的であることは皆さんご存知ですよね。
最も効果的なのは基本的に毎日低濃度のフッ素を利用することです。それはどういう方法でしょうか? 歴史的にかつ世界的に普及して結果が出ているのが、水道水に低濃度のフッ素を入れる水道水フッ素化、または学校での集団や家庭で個別に行うフッ素洗口法です。
日本で実際に行うことができるのはフッ素洗口法で、製品としては「ミラノール」「オラブリス」「バトラーF洗口液」などがあります。洗口法はフッ化物を含む水溶液で一定時間うがいする方法ですので、低年齢の子どもはうがいを上手にできない、飲み込むなどの理由で適切ではありません。また、毎日1回でOKなのですが、うがいをするという習慣づけができそうでできないのも現実です。
そこで現実的に簡単で定着しやすい方法があります。毎日低濃度のフッ素を使用するという、家庭用フッ素ジェルや泡状フッ素を歯磨き時に使うというやり方です。
歯科医院での高濃度フッ素塗布は回数の割りに効果的ということはありますが、特に初期むし歯がある場合など、単にフッ素で歯質を強くするのみでなく、再石灰化で初期むし歯をストップさせる、元に戻すという作戦をたてますが、再石灰化パワーを増すためには毎日のフッ素、すなわち家庭でのフッ素使用が重要になってきます。
当院のHPでも紹介していますが、うがいしない前提で少量を使用することで効果が期待できますよ。

家庭用スプレー状フッ素(左)と泡状フッ素(右)。


家庭用フッ素ジェル。最近はグレープ味も出ています。ポイントは、塗った後すぐうがいをしないことです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハスの季節 | トップ | 乳歯の外傷~ぶつけて埋まっ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿