福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

噛み合わせのズレを早めに治す

2019-07-05 | 歯並び、矯正の話

反対咬合系の患者さんは、もちろん前後的に上下歯並びのアンバランス(上が小さ目)はありますが、幅の問題もあることがあります。
このような場合、下顎の位置が左右的にズレた噛み合わせになることも多々あります。
小児の場合、顎の形態の非対称までは起こっていないことが多いので、小学校半ば頃までに改善しておくのが望ましいと言えます。
思春期近くになると下顎発育が旺盛になるので、形態的な変形が起こって来ます。





この患者さんは小学校半ばですが、前歯から向かって左側の奥歯まで逆の噛み合わせで、下顎の前後左右的なズレが発生しています。
口を大きめに開けると、少なくとも左右的ズレはありませんので、上の歯並びが小さいことで下顎のズレが誘導されているわけです。
上の歯並びを前後左右的に拡大して下顎が適切な位置に収まるようにするのが、この時期に重要なことです。
いわるる顎の拡大は難しいのですが、上の歯並びの場合、特に幅の拡大は効果が出ます。
治療計画としては、まずは幅の拡大、そして上の前歯の捻じれなどを改善しながら前方移動します。いわゆる噛み合わせの改善ですね。
これが第1期治療で、あとは顎の成長の経過観察です。そして全体的に歯並びも含めた改善が必要な場合、成長終了後となります。






ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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