福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯間むし歯にご用心

2009-06-19 | 虫歯治療の話
「奥歯間の歯が欠けたようになっていますが、むし歯ですか?」というような相談は少なくありません。
小児歯科をやっていると、以前のような重症なむし歯は減ってきましたが、乳歯の2本の奥歯間のむし歯治療は相変わらず少なくありません。場所的に気づきにくいのもありますが、歯間のむし歯は噛み合わせ部分から発生するのではなく、両方の歯が接触しているところから歯の内側に向かって洞穴状に進行していきます。かなり進行してから噛み合わせ部分の歯が欠けてむし歯かな?ということになるわけです。
小児の場合、むし歯の痛みはあまりはっきり訴えないのですが、歯が欠けてしまうと、欠けた部分に食物が詰まったままになって歯ぐきが腫れて痛いという場合の方が多いようです。
歯間がきつくて、フロスでひっかかるような感触がある場合は、高い確率で歯間むしばがありますので家庭でもチェックしてみて下さい。
奥歯間に若干隙間がある3歳くらいまでは奥歯間むし歯は少ないのですが、歯間が詰まってくる4歳~6歳くらいにリスクが高くなります。なかなか予防が難しい部位ではありますが、家庭でのフロス使用とフッ素の利用を行うのが良いでしょう。
歯科医院で塗るフッ素もありますが、フロスに家庭用の低濃度フッ素ジェルなどを付けて行うと、より効果的と思います。少なくとも歯みがきを一生懸命頑張っても予防効果が低い部位ですね。
永久歯のむし歯でも第1、第2大臼歯の噛み合わせ部分のむし歯を除いては、ティーンエイジャーでの歯間むし歯が治療対象となることが多いようです。逆に言えば、ひどいむし歯が減少した最近では、歯間むし歯を予防できれば健全な乳歯、永久歯を保てるということになります。
皆さんフロスとフッ素ですよ~。






5歳の患者さんで、奥歯間がチェックできるようなX線を撮影しました。
一見歯の形は損なわれていませんし、お口の中を診査しただけではむし歯らしきものはみられません。X線で、歯間から中に向かって黒っぽく写るむし歯が発見されました。
歯間は神経までの距離が近いのでやっかいです。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                             http://www.futatsuki-dental.com/
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