小学生の中ほどの患者さん。上の前歯が出っ張っている、下の前歯の歯並びが良くないというのが気になるとのこと。
若干生え変わりも早いので、プレオルソを使用するのによい時期がやって来ました。出っ張っているせいで、お口ポカーンの口呼吸でもあります。
あまり重症ではないので、プレオルソ(タイプI)でほぼ治癒するだろうと言う予測のもと、昨年6月に使用スタート。
直後から、頑張って使用してくれました。保護者の方のプッシュ、励ましも大きかったと思います。
最初は頑張るというモードでも、定着してくれば淡々と普通に使用できるようになります。ある種の日常という感じでしょうか。
途中経過でも良い感触はあったのですが、今回5か月振りに来院してくれて経過観察をしました。
開始後7か月ほどです。
出っ歯感はほぼ改善し、下の歯並びもすっきり。上の歯並びはV字型でしたが、放物線型に改善してきました。
ポイントは深かった噛み合わせが浅く変化したことです。これによって上の前歯は内側、下の前歯は外側に移動できるようになります。
横の永久歯が生え変わる時期で、これらがしっかり噛みあってくると、浅いかみ合わせにリセットされ安定します。使用はあと1年くらいでしょうか。
近未来には下顎が成長期に入りますので、その要素も浅いかみ合わせを定着させる助けになります。
もちろんプレオルソに適する程度、時期は選ぶ必要がありますが、合致すれば簡単で明らかな噛み合わせ歯並びの改善は見られます。
この患者さん、まだ若干お口が緩い状況が見られるので、以降あいうべ体操などの筋機能療法をフォローさせると、将来的に安定した歯並びかみ合わせが期待できます。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam
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