福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

犬歯の位置不良例は多い

2023-11-01 | 歯並び、矯正の話

上の犬歯は歯並びの問題で八重歯もありますが、他の問題がなくて犬歯の出方のみ良くない例は多いですね。
現在も、オンゴーイングの例は結構あります。



この患者さんは小学校高学年ですが、歯並びデコボコ例ではないのに、向かって右上の犬歯の位置不良で出て来ました。
経過観察で改善の可能性はないので、矯正治療スタートとしました。
加えて上の両側の側切歯が小さく、矮小歯です。
ここは先天欠如も多い部位で、中間系と理解されます。



横から見ると側切歯も結構傾斜していて、隣の犬歯と根の部分は近接しています。
乳犬歯は定位置にありますが、犬歯位置の影響で残存していて、これは犬歯スペースを保つ役割をしています。
この患者さんは上のみの矯正治療としていますが、犬歯と側切歯の根が当たらないような手順で歯を移動するのがポイントです。
矮小歯に関しては、シンプルにスペース閉鎖をすると他の部位の噛み合わせが悪化しますので、若干スペースを残す選択になります。
将来的にはご希望があれば、側切歯にコンポジットレジンを追加して、削らずに形態修正は可能です。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

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