福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

目的と手段

2014-10-20 | できごと

日本歯科医師会の会員に毎月送られてくる雑誌、日本歯科医師会雑誌の10月号のトピックの一つがEating Disorder、和訳すると摂食障害。
摂食障害というと、中途障害によるもの、先天的障害によるものと考えがちですが、過食症や拒食症も含まれます。
当院の患者さんでも、高機能自閉症と診断されている児童で、摂食機能はあるのに通常の食事ができない人がいます。
歯科医として根本からの治療はできない部分も多々あるのですが、摂食障害によってお口のなかの不具合が出てきて、食生活がさらに困難になることがあります。
私たちは日々、虫歯や歯周病の治療や予防に目が向いていて、特に治療に関してはついそれが目的になりがちなのは否定できません。
治療は飽くまでもお口の機能を回復、改善するための手段であって、治療だけではカバーできない部分も少なくないことを認識すべきだろうと思います。






患者さんにとってベターな選択は何なのか? 
きちんと治療するという歯科医主体の価値観のみでは通用しない部分も多々あることを認識し、全人的にとらえるなかで歯科医師の役割を再考すべきでしょう。
障がい者歯科をやっていて、患者さんから教わることばかりです。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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