我が家の子ども達は体育会系でサッカー、スイミング、バスケなどをやっていますので、2リットル入りのスポーツドリンクをまとめ買いして、小分けにして持って行きます。
最近、カロリーゼロのスポーツドリンクが置いてあるのに気づきました。成分を見ると甘味成分はスクラロースなどの人工甘味料で、炭水化物すなわち糖質はゼロです。ということはこのスポーツドリンクを飲んでもむし歯の原因にはならないということです。
ただしカリウム、カルシウムなどは補給できるけれども糖質は補給しないので、血糖値が下がっている時の対応、消耗性疾患の時のカロリー摂取はできまません。その辺を分かって飲み分ければいいでしょう。
スポーツドリンクを子どもに栄養剤のごとく与えてむし歯が出来る、「スポーツドリンクむし歯」という業界用語もありますが、習慣化している場合にはカロリーゼロ系に替えることでむし歯リスクは減少します。
最近は炭酸飲料もカロリーゼロ系が増えていますので、歯科側も、スポーツドリンクや炭酸飲料を単純に歯に悪いと決めつける時代は終わりつつあります。
横ラベルにはエネルギー0、炭水化物0と記載されています。
裏ラベルを見ると、甘味料はアセスルファムKとスクラロース。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
http://www.futatsuki-dental.com/
このノンカロリーのスポーツドリンクは、確かに口腔細菌による酸産生はなさそうですが、pHはどのくらいでなのでしょう?
人工甘味料については、アメリカでの現状は壮大な規模の人体実験が進行中といった風ですが、安全性についてまだまだ不透明な部分があるので、成長期の子供さんにはいかがなものかと個人的には思っています。
先日も1歳でスポーツドリンクを覚えてしまって困っている保護者のかたから相談がありましたので、ZERO系スポーツドリンクはいわゆる虫歯菌は働かないので代替とすれば虫歯リスクは下がるけど、通常酸性なので哺乳瓶にいれるような与え方をしたら問題よ、と説明したところです。人工甘味料は1980年頃登場したアスパルテームが今でも頑張っていますし、キシリトールなどはかなり市民権を得ていますので問題なしと思っていましたが・・・。
この手の人工甘味料は、本物の甘さではないので食育の観点からは私は好んでいません。飽くまでも甘味食品を摂りすぎの場合の代替として提案している次第です。