福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

むし歯にならないスポーツドリンク

2008-05-30 | むし歯予防の話

我が家の子ども達は体育会系でサッカー、スイミング、バスケなどをやっていますので、2リットル入りのスポーツドリンクをまとめ買いして、小分けにして持って行きます。
最近、カロリーゼロのスポーツドリンクが置いてあるのに気づきました。成分を見ると甘味成分はスクラロースなどの人工甘味料で、炭水化物すなわち糖質はゼロです。ということはこのスポーツドリンクを飲んでもむし歯の原因にはならないということです。
ただしカリウム、カルシウムなどは補給できるけれども糖質は補給しないので、血糖値が下がっている時の対応、消耗性疾患の時のカロリー摂取はできまません。その辺を分かって飲み分ければいいでしょう。
スポーツドリンクを子どもに栄養剤のごとく与えてむし歯が出来る、「スポーツドリンクむし歯」という業界用語もありますが、習慣化している場合にはカロリーゼロ系に替えることでむし歯リスクは減少します。
最近は炭酸飲料もカロリーゼロ系が増えていますので、歯科側も、スポーツドリンクや炭酸飲料を単純に歯に悪いと決めつける時代は終わりつつあります。


横ラベルにはエネルギー0、炭水化物0と記載されています。




裏ラベルを見ると、甘味料はアセスルファムKとスクラロース。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                             http://www.futatsuki-dental.com/

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2 コメント

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pHは? (iseita)
2008-06-01 13:02:19
従来のスポーツドリンクの多くはそれ自体のpHが3程度と低く、大量摂取または就眠直前の摂取により酸蝕症が起こるという側面も見逃せないと思います。
このノンカロリーのスポーツドリンクは、確かに口腔細菌による酸産生はなさそうですが、pHはどのくらいでなのでしょう?
人工甘味料については、アメリカでの現状は壮大な規模の人体実験が進行中といった風ですが、安全性についてまだまだ不透明な部分があるので、成長期の子供さんにはいかがなものかと個人的には思っています。
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pH5.4以下のドリンクが多いですね (ふたつき)
2008-06-02 18:36:11
従来のスポーツドリンクはpH3.5~3.8位が多いようですね。また炭酸系はpH2以下ですので、糖分は無くともダラダラ長時間は直接作用は考えられます。ZERO系飲料はデータを持たないので私も知りたいです。
先日も1歳でスポーツドリンクを覚えてしまって困っている保護者のかたから相談がありましたので、ZERO系スポーツドリンクはいわゆる虫歯菌は働かないので代替とすれば虫歯リスクは下がるけど、通常酸性なので哺乳瓶にいれるような与え方をしたら問題よ、と説明したところです。人工甘味料は1980年頃登場したアスパルテームが今でも頑張っていますし、キシリトールなどはかなり市民権を得ていますので問題なしと思っていましたが・・・。
この手の人工甘味料は、本物の甘さではないので食育の観点からは私は好んでいません。飽くまでも甘味食品を摂りすぎの場合の代替として提案している次第です。
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