歯磨き剤はフッ化物入りが一般化したことで、その効果とか使い方がかなり変化してきました。
最近届いた日本歯科医師会雑誌に付属して生涯研修ライブラリーの紹介パンフがあり、その一つが「フッ化物応用による安全で科学的なう蝕予防」。
内容の一部に、フッ化物配合歯磨き剤の考え方の変化が表で解説されていました。
従来と現在・未来と分類されていますが、年代的には20世紀と21世紀に分けるのが分かりやすいと思います。
フッ素入り歯磨き剤使用に関して、著者が解説している変化の概要を解説します。
位置づけ:歯磨きの補助剤→積極的な予防剤
う蝕予防効果:歯ブラシよりフッ素入り歯磨き剤の使用が効果的
応用法:ブラッシングテクニック重視→フッ素入り歯磨き剤の使用重視
ブラッシング開始年齢:うがい可能な年齢→乳歯が出てきたら
使用年齢:永久歯が出そろうまで→生涯にわたって
応用量とフッ素濃度:特に指定なし→年齢に即した応用量と濃度
ブラッシング後のうがい:歯磨き剤が消失するまで何回も→少量の水で1回のみ
このようにフッ素の虫歯予防効果が明らかになったことで、フッ素入り歯磨きの重要度と使い方が真逆というまで変化してきています。
これらは歯科医側では21世紀の常識なので、より一般化していくと良いな、と考えます。
ちなみに写真は歯科医院専売のフッ素ジェル。
発泡剤、研磨剤不使用なので音波歯ブラシ使用でもお勧めですし、うがい無しでも不快感が少ないので、通常のフッ素入り歯磨きよりフッ素が有効に機能すると思います。
ふたつき子ども歯科 http://fc-dental.jp.net