福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

マウスピース矯正が効果的だった1例

2021-08-11 | 歯並び、矯正の話

マウスピース矯正と言っても、成人対象の透明なものではなく、小児青少年の年齢では、成長期に噛み合わせの改善を主としたものがメインです。
当院で効果的として使用しているのがプレオルソ。数種類あって、反対咬合と出っ歯系噛み合わせの改善で使用する2種類を、よく適応しています。













この患者さんは小学校高学年に入り、永久歯への生え変わりも後半。
噛み合わせが深めで上の前歯の出っ張りがあります。
上下の前歯デコボコもあってデコボコ同士が噛み合っている状況で、よくあるパターンです。
この時期ブラケットとワイヤーを使う装置は、生え変わりが進む時期でもあり、あまり適切ではありません。
マウスピース矯正は、この時期は歯並び噛み合わせが固まっていないので改善は期待できます。
ただし既製の形態のものを個人に合わせて調整すること、使用時間や協力度に個人差があることでワイヤー使用の場合と比較して予知性が高くありません。
効果、結果には個人差があると言うことです。




装置使用が良好で、使用1年ほどで見た目の改善は大きい状況でした。
その後、安定させるため半年くらい継続、続いて後戻り防止のために1日おきに半年ほど使用。









ここ最近はほぼ使用しなくなtたとのこと。第2大臼歯まで出てきて永久歯完成の時期。
装置をフルタイムで使用していた時期よりは、わずかに後戻りしましたが、装置使わずこの状態だったらOKと判断しました。
下の前歯のデコボコが若干残っていますが、よく見ると上の前歯のデコボコも少しあって、治療前同様デコボコ同士噛み合っている状況です。
噛み合わせも適切になって、歯並びも治療前とするとかなり改善はしましたが、これがマウスピース矯正の限界かと思います。
これを良しとするか否か??
少なくともこれでマウスピース矯正は終了としました。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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