この患者さんは永久歯の前歯が出始めて上下逆に噛んでいる状況でしたが、多分前歯4本がデコボコ、かつ反対に噛んでくるであろうと予測されました。
そのため上の側切歯が出てくる時期まで待ってもらっていました。
なかなか出て来ず待っていましたが、上の向かって右側の側切歯のでるスペースがないこともあったて、斜めに出始めました。
ここで矯正治療第1期スタートです。
4歳くらいで、もっと早い時期のムーシールド使用は第0期と呼ばれていますが、この患者さんでは初診時でその時期を過ぎていましたので、第1期治療が可能な時期まで待ちました。
治療方針としては、まずは上の歯並びを前方、側方に拡大して、噛みあわせと永久歯のスペースをつくります。
上の写真は、上の歯並びとそれを拡大する装置。左右的に拡大するのが主なんですが、左右のワイヤーを長めに製作して交差させるくらいにすると、前歯もある程度外側に移動します。拡大でスペースが出来ると、傾斜した側切歯も方向を改善するでしょう。
その後ブラケットを付けて歯の捩れやデコボコを改善します。
あえて下の歯並びにはアプローチせず、第1期治療はここでお終い。
その後数年間は生え変わり、成長発育を観察します。反対咬合系の患者さんは、思春期発育期の下顎発育を考慮せねばならないので、成長がほぼ終了した段階で評価して、仕上げ治療が必要か否か考えます。
長丁場になりますので、矯正治療はだらだらならないよう配慮が必要ですね。メリハリをつけて。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam
歯科医院では、タイマーを置いているところも多いのではないでしょうか。
詰め物や矯正用バンドの接着のための歯科用セメントの初期硬化時間、フッ素を塗布する時間などおおよそ計測する目的です。
砂時計を使用したりということもあります。
当院で使用しているタイマーのひとつ、うさぎのイメージのもの。
100円ショップのもので充分。セメントの初期硬化時間は約3分。
これを逆さまにすると、奥歯のような形。歯科グッズではないの?
数字や文字が逆さまではありますが。
ふと発見したこと。
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