唇の内側に大きさには色々ありますが、ぷっくりポリープ状のものが出来るものです。これは腫瘍的なものではなく、お口の中の粘膜にも小唾液腺という唾液腺があって、この出口が唇を噛んだなどの原因で詰まって、唾液が出にくくなって袋状に溜まるものです。ですから脹らみの中身は唾液が濃縮されたオイル状のものが溜まっているわけで、膨らみ部分は紫っぽい半透明色をしていることが一般的です。
そのうち袋が破れて消失することもありますが、消失しない場合、気になって歯でいじるなどしていると線維化がおこって硬くなってしまい、消失しなくなります。
粘液嚢胞は教科書的にはメスやレーザーで小唾液腺ごと除去するとなっていますが、膨らみ部分に表面麻酔をして切開することで消失する場合も結構ありますので、当院では特に低年齢の場合はまず切開して様子を見るようにしています。
ある患者さんは、口内炎と思って口内炎の薬を使用しても退かないので当院に来院されました。
粘液嚢胞は自然に破れて消失することも少なくないので暫くは様子見でOKですが、繊維化すると消えませんので、例えば1か月くらい変わらないようでしたら、歯科受診をお奨めします。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
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