福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯ぎしりへの対応

2008-09-26 | 口の中の問題
患者さん(および保護者のかた)の来院理由で多いのは虫歯治療&予防、歯並び噛み合わせなのですが、割とよくある相談で根本的にすっきり解決してあげることができないのに、歯ぎしり、口内炎、口臭などがあります。
何ですっきりでないかというと、原因が特定できないことが多いので、どうしても対症療法になってしまい、根本的に解決してあげられないということです。
小児の口臭は歯周病との関連は小さいので、小児歯科的には歯みがきとか歯のクリーニングで歯垢を除去することに留まってしまいます。
歯ぎしりは程度の差はありますが、かなりの割合で発生していると思います。小児の歯ぎしりで明らかに乳歯が磨り減っているというケースはほとんど見かけませんので通常は経過を観るのみです。
数か月前に、子どもの歯ぎしりが著しくてご両親が眠れず体調を壊しているという相談がありました。お母さんも出産間近で疲れていらっしゃいました。歯ぎしりの原因はさておいて、とりあえず歯ぎしりが緩和するような処置が必要と考えました。
患者さんはまだ4歳でしたが、歯型をとって歯ぎしり防止用のプレートを作製して、就寝時に入れてもらうようにしました。その後連絡はなかったのですが、お母さんの出産後、定期健診に来院してくれました。その時お母さんから聞いた経過は、プレートの効果があってご両親が元気になったのみではなく、患者さん自身も眠りが深くなったようで、ぐっすり眠るようになったそうです。
睡眠時無呼吸症候群で口腔内に装置を入れて、よく眠れるようになったという話は聞きますが、歯ぎしり防止でもそのような効果があれば嬉しいな~と新発見でした。
私自身この分野は若干経験不足ですので、もう少し勉強してみたいと考えています。




HPにも掲載していますが、スポーツ時の外傷予防のマウスガード、顎関節症で噛みあわせを緩和するスプリント、歯ぎしり防止用のプレート、ホームホワイトニングでホワイトニングジェルを入れるプレートなど、ほぼ同様な形態です。
ハードタイプとソフトタイプがありますが、歯ぎしり防止にはハードタイプの方が効果ありと言われています。



ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                             http://www.futatsuki-dental.com/
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