熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

初溝口コンサート

2008年12月04日 | コンサート
We're All Aloneでは一方ならぬお世話になっております。

1時間43分、休憩なしでサクサク進行していきました。
16曲全部暗譜です!
さすが、ベテランミュージシャン。ジュリーに負けるな!
笑いを取らなくちゃ、と大阪ではMCはすごいプレッシャーだそうですが、手馴れたもの。
300歳のチェロ、大手術後のアンジェラさんの調子も上々のようでした。

あくまでも、自分はポップスのチェリストとおっしゃる。
だから、ステージにペットボトルOK!?
(ストロー付きというところがジェントルマン?)

じゃなくて。。。
歌でもクラシックとポップスの歌い方が違うように、チェロも同様と最近ちょいとわかってきました。
絶唱で爆音を出すのとかはなく、あくまでも自然体。
だから、ピアノも蓋も10cmくらいしか開けていませんでした。

何を弾かれても、それは滑らかに、とろけるようなのです。
ビギナー特有の変なガンバリ音に悩むワタクシには、この演奏スタイルは大変魅力的。

プログラムでは最近発売になったyuors:classicからお馴染みのクラシックが最多。
全部アレンジされていて、途中からオリジナル溝口節が入ったりします。
そして聞きやすい3,4分の長さにまとまっています。
天国の作曲家の皆さん、お許し下さい、だそう。

カッチーニのジャズバージョンは面白かった!
一瞬アヴェマリアとはわかりませんでした。
バロック曲でも、コード進行がジャズっぽいので今風になるとのお話。
プレリュードもスゴイことになっていました。
あと、ピアノの名曲、悲愴、愛の夢も、ピアノとのデュオでは両者に華があっていいですね。
いつか、ピアノと合せて自分も弾けるようになりたい~っ。
そう、今回のコンサートは習いたいとか弾いてみたいとか、厚かましくも親近感。


名曲で聴かせるイージーリスニング風であり、旋律が主なので使う弦もAD線がほとんど。
たまに、ベースっぽくCG線でピッツィカート。

アンコールの「エスパス」で、重音などのチェロの技が発揮されると、妙にうれしくなりました。
最後の2曲は、このホールご自慢、バックが夜景に変身。
(壁がカーテンのように上がり、素通しガラスになります。)
夜景に浮かぶチェリスト氏、ナルシスティックな笑みをたたえスタイリッシュに決まります。
ちなみにブルネロさんの時は、バロックなので夜景はナシでした。


久々の母とのコンサートでもありました。
知っている曲も多く、とっても楽しめたようです。
春に奈良へお花見に行った直後から副作用がきつくなり、病院とお墓参りしか出かけていません。
少しマシになって、夜にもかかわらず、やっと外出する気に。
コンサートで長く座ると、足が本当にヨボヨボしているのには驚きました。
長谷寺の階段を上ったなんてウソのよう。
本人はいたって暢気で、いつか良くなるわと毎日ストレッチをかかさないのには頭が下がります。

■プログラム
プレリュード(バッハ 無伴奏1)
悲愴
亜麻色の髪の乙女
私のお父さん
アダージェット(マーラー5番)
アヴェ・マリア(カッチーニ)
Will You Dance(ジャニス・イアン)
さよならを教えて
青春の輝き
愛の夢(第3番 リスト)
鳥の歌
ニュー・シネマ・パラダイス
あしたのハーモニー
世界の車窓から
誰も寝てはならぬ

エスパスⅡ

チェロ 溝口肇
ピアノ 紺野紗衣


大阪 ザ・フェニックスホール


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まあ! (mototyo)
2008-12-06 00:18:42
親孝行なさいましたのう。
溝口さんは生で聴いたことがないです。
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出来るときに (フルフルハウス)
2008-12-06 23:25:02
親孝行しておきませんとね。
ゆっくり歩いているのに、歩くのが早すぎると叱られました。
ショック。
コンサートはバッチリ観賞してました。
ばーさんにしては、ファッションチェックと弓の使い方の観察はなかなかのものでした。
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