熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

古川展生リサイタル

2005年07月04日 | コンサート

京都の通称北白川教会にて。
伴奏はピアニストの母上。

いや~、教会でのコンサートは心に一層響きわたる感じがしてすばらしかったです。
実際、音がよく響くので「マナーモードでも響きますので携帯の電源自体をお切り下さい」とアナウンスがあったほどだ。

コンサートはフランス人牧師さんのお説教、お祈りからスタート。
バッハの前、心静まりとても敬虔な気持ちに。

無伴奏組曲3番からスタート。
チェロだけでこれだけ音に奥行き、ボリュームを持たせるバッハはやはり偉大とされているけど、今回小さな教会で聴いてチェロの響きをより一層体感できました。
この曲は奏者の解釈でものすごく変化です。古川バージョンはスピード感あふれ血気盛んな演奏でした。
軽々少し指が触れただけに見えるのにしっかり音が出るのが何とも不思議。
右手と左手のタイミングなのかなぁ。実際はすごい筋力なのかしら。

次からはピアノ伴奏もはいってショパンの名曲3つ。
ノクターンは「戦場のピアニスト」で使われていましたね。
アヴェ・マリア3種、
サンサーンス「白鳥」と「アレグロ・アパショナート」
(この2曲小6の時ソロでコンサートで弾いたそう、恐るべし)
「少年時代」「涙そうそう」
カサド「親愛なる言葉」
アンコール、グルックの知らない曲、ピアソラの「タンティなんとか」
最後に「鳥の歌」割れんばかりの大拍手でした。

親子でこんなにすばらしい演奏ができるなんて…
ピアノとチェロがうまくせめぎ合って一味違ったショパンが印象に残っています。
それから驚いたのが「涙そうそう」。 アレンジもよくて情緒ありました。
少年時代は???でした。アレンジ次第なのでしょうね。

展生さんはスタイリッシュで素敵、演奏中の表情もなかなか魅力的でした。
若い女性ファンが多いのもうなづけます。

ところで母上は東京芸大出身の大学教授。父上も京大出の元大学教授ですって。
やはりご幼少からチェロをなさるお子様は只者ではない家庭の出ですね。
ユニークだったのは展生さん曰く「普通は僕のCDとか並べて売るのですが、今回父の関係で・・・匂い袋をどうぞ」
即完売してました。
退官後東南アジアをサポートするNPOを立ち上げられています。
(NPO平和環境もやいネット)

コンサートのあと信者さんがお茶とプロ顔負けのおいしい手作りキャロットケーキのサービスをして下さいました。
雨が激しくならないうちに退散しましたが、展生さんも後で出てこられたはずです。
残念!「雨偉人、いえ、「アメイジング・グレイス」の楽譜にサインしてもらおうと持参してましたのに。

チケットもお安いしこんなありがたい手作りコンサートもあるのですね。神に感謝です。

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4 コメント

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はじめまして。 (yuimin)
2005-07-11 22:10:14
桃井かおりさんも、ユーミンも大好きです。ラジオはいつも聴いています。(日曜日の夕方)

はじめまして、わたしもチェロを弾いています。古川さんの教会でのコンサート行きたいなぁと思っていたんですが、ちょうどオーケストラ(もちろんアマチュアですけど)の演奏会と重なってしまって行けなかったので、コンサートの模様を読めてうれしく思っています。

アンコールのピアソラは、タンティアンニプリマじゃないかと思います。わたしも先日、コンサートで聴いて大好きな曲になりました!

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yuiminさん、ようこそ! (full-house)
2005-07-12 17:53:00
実は時々ブログ拝見してました!

やっぱりお若い方はとても上達が早くてびっくりです。

体力、気力、記憶力の衰えに泣く今日この頃です。



古川さんのコンサート、とってもアットホームな雰囲気で最高でしたよ。

ああいう体験をしてしまうと次に行くコンサートが選びにくくなってしまいます。

(今、検討しているのは長谷川陽子さんです。まだ聴いたことがないのですが、HPを見るとファンとのコンサートとか興味津々。)



古川さんの昨日のBSクラシック倶楽部録画したのを見なくては。

レパートリー豊富なのでチェロ初心者としては珍しいことばかりです。



タンティ・アンニ・プリマっていうのですね。

とてもメロディアスでロマンチックな曲。

手持ちのピアソラのベストアルバムにもなかったので初耳でした。

yuiminさんのレパートリーになるといいですね。
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Unknown (yuimin)
2005-07-13 12:05:21
ときどき読んでくださっていたなんて、どうもありがとうございます!うれしいです

わたしは、上達の速度は遅いんですよ。はじめてから2年間はずっと右手首の腱鞘炎に悩まされていましたし。レッスンでもひとつの曲に3ヶ月とかかかってしまいます。

 full-houseさんの、腱鞘炎の具合はどうですか。弾きたくても弾けないって、つらいですよね。

わたしも、チェロに向いていないのかなぁと思ったときもあったんですけど、今の先生によると、体のどこかに要らない力が入っているから痛くなるそうです。脱力ってむずかしいですけれど(わたしもまだまだできてませんし)徐々にらくに弾けるようになるといいですよね!

長谷川陽子さんの演奏、とても芯のある太い音で迫力があって惹き込まれました。とても華奢なのに、すごいなぁ。。

BS、うらやましいです。うちはまだ映らないので。

ブログ、これからも楽しみにしています。よろしくお願いします
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励みになります。 (fill-house)
2005-07-14 00:22:00
yuiminさん2年間もたいへんでしたね。

乗り越えられたようで、ワタシにも希望が…



幸い腱鞘炎には至らなかったですが、あちこち他が故障続きなので大いに共感です!

練習を休めば、その分筋力が弱くなって再開した時に負担が大きいのが困りものです。



脱力も先生によって教え方が違うので悩むところです。

自分でコツをつかむまで果てしなく道は遠いでしょうけど、

あせらず、ゆっくり楽しんでいきたいと思っています。

これからもどうぞよろしくお願いしますね。
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