熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

ガーデンのはがき

2009年01月08日 | 日常
高3の担任(何度かココでも話題に)からの年賀状にはいつも感心します。
要職を歴任されていたので受け取る数はハンパじゃないはず。
それにも拘らず、すべて直筆。
太いペンの勢いのある文字で数行の文章。
今年も○○○○みたいな紋切り型の言葉はないのです。
ただ草書が達筆すぎて、解読に長時間かかるのが悩み。
米寿を前に心身ともにお元気なことには、ただ敬服するばかり。

学校ではたった1年のお付き合い。
それ以後、長くて有難いご縁です。
先生がずっと皆に慕われ続ける理由は?とふと思いました。
説教じみたことを言わない、書かない。
ちっともエラソーじゃない。
この辺かなぁ。

教育者として長老として言いたいことはエベレスト山のようにおありでしょうに。
でもダイレクトに訓を垂れる様なことがお嫌いという、ある種徳をお持ちなのですね。
飄々としたロマンチストのまま米寿とは、驚異的なことです。

さて、文面ですが、
私の親友であり、教え子Y子の死は先生にとっても大変なショック。
「人の運命ということの多彩さ、それがすべて生と死とに集約される。
『風のガーデン』というドラマに感動した。・・・」
「また逢えるというのはいいなぁ。Y子に逢いたいぞ。」
などと書かれてありました。
(私が書いたのは「またお会いするのを楽しみにしております。」これだけだったのに)

私も美しい映像と緒方拳に惹かれて、このドラマは見ていました。
先生同様、平原綾香の歌にも涙、です。
私も感動しました!と高3現国劣等生は返事を書きたくなりましぞ。
そう、チェロの登場もアピールしておきたい。

買ったまま使うチャンスのなかったシークレットポストカードなるもの。
DMによくあるベリッとめくるハガキ。
これ、ハガキ以上手紙未満で上手く使えば便利。
そのデザインが、これまたガーデンにピッタリ。
草花の刺繍がプリントされています。

字も書かないと益々下手になるものですねぇ。
でも、何とか思いを書いてと。
(余談:ノクターンや鳥の歌を弾けるようになるまで待って下さいとも
書いたけど、先日「弾く極楽、聞く地獄」という言葉知りましたわ

一度書いて、ホントにうまく剥がれるのか実験したら
一部フィルムが浮いてきて汚い。
(やり直し出来ないので1枚ボツ)

予行演習しておいてよかった。
本番は、しっかり圧着めざしてハガキをゴシゴシ。

いいドラマって、人の心も体も動かし、人とも繋がるものですね。
ドラマに限らず、いいものは何でもそうだけど。
今年はどんないいものに出会えるかしらん。