頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『二十五の瞳』樋口毅宏

2012-06-29 | books

「二十五の瞳」樋口毅宏 文藝春秋社 2012年

小豆島にまつわる物語。IT富豪とニュースキャスターに話「あらかじめ失われた恋人たち」、高峰秀子にインスパイアされた「『二十四の瞳』殺人事件」、尾崎放哉と澁澤榮一が出て来て、朝鮮に保険会社を作る「酔漢が最後に見たもの」、公害がテーマの「二十五の瞳」…どこまでが史実でどこからがフィクションなのかよく分からないまま読む。樋口の妻が出て来る序章と終章が一番読ませると言ったら怒られるだろうか。

「さらば雑司ヶ谷」「雑司ヶ谷R.I.P」「民宿雪国」と読者を明後日の方向に連れて行く作品たち。作者が信じる方向に付いて行かないとさっぱり楽しめない。付いて行ければ、ちょっと比肩するものがない読書体験になる。

本作では、半分くらいしか付いて行けなかった。それでも、彼の作品はまだ読み続けていくけれど。



二十五の瞳
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ジャーブラ

2012-06-27 | days

知り合いのお蕎麦屋さん(かなりゴツイ、柔道家兼キッキボクサー)が日記で書いていた。

レジで並んでいたら、背の高い男性が目の前にいて、白いポロシャツの下に、黒いブラジャーが透けて見えた、と。

さて、問題。

大人の男性である私の正しいリアクション(コメント)はどれ?

1.いや~キモイね~、という「だよね~ですよね~」的迎合。

2.いや~やっぱ男も垂れちゃいけないんだろうねという真面目な絡み。

3.いや~俺もジャーブラしてるよ~ し~す~喰いつつの~という業界的意味不明な絡み。

4.いや~やっぱ俺はDカップ辺りが好みなんだよね~という男性的な絡み。

5.突然はじめる、なぞかけ絡み。

  初めてのブラジャーとかけまして、

  焼肉屋のお客のクレームととく。

  そのこころは、

  おーい、垂れないよ~

  おーい、たれないよ~

  おーい、タレないよ~




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近代五種日本代表

2012-06-26 | sport

先日のTBS「情熱大陸」

近代五種競技日本代表、黒須成美さんの特集だった。

震災で練習場所がなくなっていまい、以前からの知り合いである韓国のトップチームのコーチパクさんに指導して貰うために、釜山に住む。

強豪国である韓国、しかも男子のトップレベルと一緒の練習。

フェンシングやっては、「下がるな!どうしてできないのだ」と怒鳴られ、

水泳やっては「ちゃんと蹴れ」と叱られ、陸上でも射撃でもいつもキツク叱られている。
これだけ叱られればそれはめげるだろう。泣いている彼女の姿もあった。

仕事も収入もなく節約しながら暮らす生活(外国にいるのだから、金持ちのお嬢様かと思っていた。乗馬に射撃なんてそんなスポーツだろうし)

自己流で学んだ韓国語。

ここまでしてでも喰らいついていく彼女の姿。

全くの無償なのに熱意をもって指導するパクコーチの姿。

見ていると、ちょっと心の底の方が熱くなってきた。


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『横道世之介』吉田修一

2012-06-24 | books

「横道世之介」吉田修一 毎日新聞社 2009年(初出毎日新聞2008年4月1日~2009年3月31日)

世之介は大学合格とともに長崎から上京してきた。なんとなく流される日々。時はバブル真っ盛りの80年代半ば。なんとなく入ったサンバ・サークル。なんとなく始めたホテルのバイト。なんとなく始めた恋愛。そんな流され世之介なのに、周囲をどういうわけかポジティブな気分にさせる。そんな世之介の大学時代プラス以後の人生は…

おー。いい本だ。いい本という言い方は、面白くなかってこと?いや、むしろとても面白かった。爆笑するわけじゃないけれど、あちこちでじわじわとくる。

ああ、そうか、世之介は思う。誰かを傷つけたことがないんじゃなくて、傷つけるほど誰かに近づいたことがなかったんだと。(386頁より引用)


ドラマティックじゃないドラマ。淡々としていてそれでいで感じ/考えさせてくれる。実は途中で、世之介が死ぬことは書いてあるのだけれど、どうやって彼がそこまでの人生を歩んできたのか非常に気になる。それが、この先どうなるのだろう?と頁を進めさせる。一番考えさせられるのは、天然お嬢様の祥子との恋愛?の件。私自身の体験とオーバーラップすることも含めて、彼らの恋愛の展開、そして行く末には目を離せない。そしてその結末… うーむ。吉田修一、実に巧い。

大切に育てるということは「大切なもの」を与えてやるのではなく、その「大切なもの」を失った時にどうやってそれを乗り越えるか、その強さを教えてやることではないかと思う。(364頁より引用)


新聞連載小説は単行本になると、広げた風呂敷が収納できなくなったり、構成がおかしかったりするけれど、本作にはそんなことが一切ない。そもそも大風呂敷を広げてもいないんだけれど、最後まで読むと全体の構成がうまーく出来ていることに驚く。

彼らに同情したり悲しんだりしてくれる人なら世界中にいる。でも私たちは同情したり、悲しんだりするためにここにいるんじゃない。じゃあ何のためにここにいるのか?それを自分で探すのだと。(379頁より引用)


この最後に引用した箇所。誰の独白だろうか。読んでいる途中ではまさかこの人がこんなことを思うだなんて…絶対予想できないよ。バブル期の大学生のチャラチャラ人生活を描くのだと思って読むと、襟元に冷や水を入れられるような意外な展開にやられることになる。

では、また。


横道世之介
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タイトル

2012-06-22 | travel




この写真を撮ってから、ずいぶん時間が経った。

タイトルをずっと考えていた。

たいしたものが思いつかない。

やっとひねり出した、これ、どうだろう?






「ついに、亜米利加を植民地化に成功」


やっぱダメか…

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『ラブレス』桜木紫乃

2012-06-20 | books

「ラブレス」桜木紫乃 新潮社 2011年

小夜子は釧路の市役所に勤める。伯母の百合江は生活保護を受けている。百合江の娘で、現在札幌に住む理恵から現在百合江と連絡が取れないと。百合江の妹であり、小夜子の伯母である里実にきくと住んでいる場所はすぐに分かった。長年の確執のある里実を連れて一緒に百合江の住居に行ってみると、百合江は位牌を握りしめたまま老衰状態にいた… 昭和25年に遡る、百合江と里実の物語。貧しかった時代、成人してから、男に恵まれなかった時代…

うーむ。軽い。軽すぎる。黄色い表紙、安っぽい蝶のイラスト、女子中学生ライトノベルの作者のような桜木紫乃という名前。

重い。重すぎる。その中身。外見と中身のギャップが猛烈だ。こんなチープな表紙にしないとむしろ手に取ってもらえない、そんな時代なのだろうか。

これを読んでいる最中の私の姿を見た人は、こんなチャラチャラした本を、いい歳した大人の男が、なに真剣な顔して読んでるんだろうと疑問に思っただろう。しかし、その人も読んでみれば、真剣な顔になるに違いない。

ある一人の女性の眼を通して見た、激動の昭和史でもあり、業と宿命を、お花の模様なしにリアルに描いた女一代記でもあり、笑いはなく、汗と涙にまみれるエンターテイメントでもある。

冒頭に、①百合江と里実の関係が少し描写されるが、これは何が原因なのだろうか ②なぜ位牌を握っているのか。誰のだろうか。というような謎が提示され、それが少しずつ解かれていく様は、帰納法的ミステリのようだし(そんな言葉ないか?)、幼少期から描かれる人生は演繹法的純文学のようでもある(言葉の使い方おかしい?)

薦めて下さった方に御礼申し上げるとともに、他の桜木作品をぜひ読みたいと思う。

桜木さんについては、本の雑誌の「作家の読書道」にインタビューが載っていた。第118回

では、また。


ラブレス
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五感を互換せず

2012-06-18 | days

最近、歴史って面白いなと思うことが多い。例えばこんなこと。

バルフォア宣言が、現在まで続くパレスチナ問題の原因だとずっと思っていた。(そう教わったような気がする。)第一次大戦に協力すれば、ユダヤ人国家建設していいと英国が言ったから。

しかし、ちょっと気になって、1917年英国外相バルフォアがユダヤ系リーダーのロスチャイルドに送った書簡の原文を読むと、

"His Majesty's Government view with favour the establishment in Palestine of a national home for the Jewish people, and will use their best endeavours to facilitate the achievement of this object, it being clearly understood that nothing shall be done which may prejudice the civil and religious rights of existing non-Jewish communities in Palestine, or the rights and political status enjoyed by Jews in any other country".

むむ。prejudiceって害するって意味か。だとすれば、現在パレスチナに住む非ユダヤ系の人達の権利を侵害しないものであることは了解されていると書いてあることになる。

なるほど、イスラエル建国がパレスチナ人を駆逐してしまう場合は、それ自体は英国が認めたとはならないのかなー。ふーん。長年のウロコが眼から落ちた感じ。だからと言って、中東紛争と英国は無関係だと言うのも詭弁かなとも思うけれど。フサイン・マクマホン協定とサイクス・ピコ協定で英国は三枚舌で口先だけだというような評価も、原文を読めばちょっと違うのかも。(読んでないけど)

自分自身の眼で、耳で肌で、舌で感じたことではない、他の人の五感を借りた描写に頼りすぎてはいかんわけね。そんなことを、リ~アルに感じてしまうこ~の~ご~ろ~さ~♪by佐野元春


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おひさしブリッジ

2012-06-16 | days


近所に別のクリーニング店が出来たりして長く行ってなかった店。先日久しぶりに行った。

前によく見かけた30歳くらいの若干ケバい感じの店員さんがまだいた。私の顔を見て、「お久しぶりですー」おっと、忘れられてなかったんだ。

あれ?あの人はいないのかな?店長っぽい50代ぐらいの人、通称マダム。(私しか呼んでないけど通称。)銀座の高級クラブのマダムのような物腰とビジュアルの人。お、奥から出て来た。すると開口一番

「も~ どこに隠れてたんですか~」

クリーニング店で聞けるとは思えない台詞。

やっぱりマダムはマダムだった。

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『さくら』西加奈子

2012-06-14 | books

「さくら」西加奈子 小学館 2005年

僕は長谷川薫。大学生。久しぶりに実家に帰った。家を出た父さんから手紙が来て、年末に家に帰ると書いてあったから。実家の犬、さくらはもう12歳。彼女に会いたい。思い出すのは、さくらが我が家にやって来た頃、何でもできる兄ちゃん、美人なのに凶暴な妹、ミキ。小学生、中学生、高校生、だんだん大きくなっていくぼく。変わっていく周囲、環境…

おお。読みながら、この小説が終わってしまったらら嫌だなー。ずっと読んでいたいなーと何度も思った。最近読んだ本の中では「俄」「飼い食い」「相田家のグッドバイ」「母の遺産」と並ぶ最高得点(個人用に得点を記録しているけれど、特にお見せしていない)
西加奈子流の、あちこちに笑うしかないツボを押さえた会話がある。子供らしいアホな行動、思春期らしい男女の儀式。そして読んでいる途中では決して物語の行先が分からない、巧妙なストーリー展開。どれもが巧い。

あちこちに、メモしておきたい描写がある。例えば、

僕はまだ兄ちゃんのように「恋する喜び」が分らなかった。誰かを好きになるということは眠るときのせつなさや幸福を運ぶものだということは何となくわかっていたけど、誰かに全身で愛されて、そして人の口元にいつも笑みを浮かべさせるような、そんな恋が出来るかどうかは分らなかった。(157頁より引用)

ミキはその身長と、初心者とは思えない遠慮のないプレーで、一年生で初めてレギュラーの座を勝ち取った。他の女子達からすればミキは羨望と嫉妬(と恐怖)の対象で、女の子というのは、その裏腹な気持ちを抱いたまま友達になろうとするものだ。でもミキにはそうゆう微妙な女心というものを、全く理解する頭がなかった。(215頁より引用)

「なんてゆうたらええんやろ?その人は完璧にマイケルになりたがってんのやろか?自分がマイケルとして誰かに愛されたり、人生を生きていきたいんやろか?」兄ちゃんはたまに、ちょっと変わり者の一面を見せる。他のものは気付きもしないようなことに、驚くほど過剰反応して、しつこいくらいに答えを知りたがる、それは、ミキが母さんにセックスの不思議を聞いた、あの熱心さだ。(252頁より引用)


このようなやや真面目なものばっかりじゃなく、むしろ笑える箇所の方がずっと多い。イエス。とってもオススメの作品だった。

では、また。


さくら
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店名にツッコんでいただければ57

2012-06-12 | laugh or let me die
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『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾

2012-06-11 | books

「雑貨店の奇蹟」東野圭吾 角川書店 2012年(初出野生時代2011年4月号~12月号)

今は人影もないナミヤ雑貨店。昔はそこに相談の手紙を送るとじいちゃんが丁寧に回答をくれた。逃亡中の若者三人が偶然そこへ忍び込むと、どういうわけかタイムスリップして1979年から相談の手紙が舞い込んでくる。いたずら心と好奇心で回答してみると…連作中篇5本

なんだこれは。巧い。巧すぎる。各篇にきちんとオチがあるのに、同時にそれぞれがつながっている。それが意表をついていて、想像だにしない方向へ向かっているんだよ。くーぅー(川平慈英の真似をする博多華丸風に)

東野圭吾は、初期の作品が結構好きだったのだけれど、その後それほど好まなくなってきたと思ったら「新参者」である意味頂点に達し、その後また停滞していたらまた本作で同じ頂に立った。(他の東野好きの人に聞いたら、私の評価は辛すぎるとのことだけど…)こんな作品があるから、ついつい次の作品も読んでしまうのだよ。

丁寧にはられた伏線、人情あり、タイムスリップあり、業あり、恋愛あり。久しぶりに、友人全員に薦められる小説だと思った。ラストもいい。

年末のミステリベストでは、今のところ1位はこれで決まりな感じ。夏にどどんと大作が出るのだろうか。fuckingな飲み会に5千円遣うならこの本に1600円遣う方がずっとenjoyableだなあ…俺ってけちですか… いいえ、いいんです!(博多華丸で)

いい作品すぎて、あまり書くことがなく、華丸でごまかしてしまった。

では、また。



ナミヤ雑貨店の奇蹟
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『喜嶋先生の静かな世界』森博嗣

2012-06-09 | books

「喜嶋先生の静かな世界」森博嗣 講談社 2010年

国立大学の理系の学部に入学した僕、橋場。普通の人とは少し違う考え方を持ち生きる。大学で出会った万年助手の喜嶋先生は、さらに凡人とは違う考え方、違う生き方をしている。しかし研究者としては超一流。そんな僕は段々と喜嶋先生に感化されながら研究者としての道を歩んでゆく…

おっと、これは意外な収穫。同じ作者の「相田家のグッドバイ」を読んだ後にアマゾンのカスタマーレビューをのぞいてみたら、本作とテイストが近いとのことだった。相田家がひどく気に入ったので本作を読んでみた次第。

主人公の研究分野についての詳しい描写はほとんどないので、一人の理系の研究者の生き方、考え方の成長が読む中心になる。これが実に良い。

波のようなエピソードがある訳でもないのに、(1)理系の研究者になるとはどういうことなのかちょっと垣間見る (2)一人の男の生き方を読む (3)あちこちに散りばめられた言葉を読む ということができる。

69頁の、大人でも自分の夢中になれるものがあって、疲れて社会の歯車になっている人ばかりではないと分かったとか、215頁初対面の人にシリアスな打ち明け話をするような人は不安定だ。(確かにそうだ。会ったこともないのに過去を延々と語るような人はだいたいにおいて、めんどくさい人だ)

どの頁か忘れてしまったけれど、歴史のような学問が重きを置くのは具体性、科学は抽象性と書いてあった。(確かに。表面的に学ぶのは、王様というものは概してXXをするということではなく、もっとずっと具体的に、「イングランド」王の、「ヘンリー8世」は、外交的には「スペインの影響力の排除」、個人的には「若い女性との再婚する」ために、「英国国教会」を作り…以下省略。こんなのどうでもいいか。科学では、いついかなる時でもE=mc2が成り立つことを証明するわけか。歴史を学んだことが、結果として、君主とはこういうことをしてしまう生きものであるとか、人間は追いつめられるとこういうことをしてしまうというような一般化は可能なはずであるけれど、出発点は科学と歴史は違うわけだね。なるほどなるほど)

というような、余計なことを考えさせてくれるのは良い本なのだよ。

では、また。


喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)
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これさえあれば

2012-06-08 | days






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『太陽は動かない」』吉田修一

2012-06-06 | books

「太陽は動かない」吉田修一 幻冬舎 2012年(初出ポンツーン2011年5月号~2012年1月号)

情報の売買を手掛けるAN通信社、主人公は影が見え隠れする廣野、部下はアブナイ田岡。 天津での日韓戦爆破計画、新エネルギー、新技術。ウイグルの反政府組織、中国と、中国国内で政府の干渉を嫌う会社、日本の政治家、研究者… 廣野と田岡は…

ふむ。服部真澄+新藤冬樹って感じ。国際謀略ものは昔結構読んで、そしてかなり堪能した。しかしその後あまりその手のものを(傑作が見当たらないからか?好まなくなったからか?)読まなくなっていた。そんな中久しぶりに読んだので点はやや甘め。

どんでん返しはあちこちにあるし、全体として記憶にある吉田修一ワールドとは全く違う。別人が書いたようだった。前半は割とじっくり読んだのだが、後半は斜め読みになってしまった。どこか人物造形とストーリーがステロタイプなものに感じてしまったから。(エネルギーがネタになるとやっぱりそっちへ行くよな…)

読後別の何を読みたくなったか。ジョン・ル・カレの「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」が映画化されたそうだ。「裏切りのサーカス」というタイトルで。なにしろスマリーはゲイリー・オールドマンが演じてるそうだ。英国諜報部の話。原作はだいぶ前に読んだ。「太陽は動かない」にはない世界がそこにあったように思う。ので「ティンカー」を積読山脈に出してきて、手前に置いた。

相変わらず役に立たないレビューですまん。

では、また。


太陽は動かないティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)
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高すぎる

2012-06-04 | days







トイレで緊急の時に押すボタン。

なるほど。

しかし、

立ったまま、このボタンを押すほど緊急なことってあまりないよな。

ところが、

緊急の時なら、床に這いつくばってるじゃないかな。

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