頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

女優

2013-10-31 | film, drama and TV
今のクールになって初めて、

新垣結衣が可愛いと思った。
剛力彩芽が可愛いと思った。

「リーガルハイ」での新垣結衣の、パッとしない外見。これがいい。
「クロコーチ」でのほぼすっぴんの剛力彩芽がいい。

どうやら私は、着飾ったり、ブランドモノを身にまとったりしないと自分の魅力を外に出せない女性には興味を持てないらしい。(なんとえらそーな上から目線)

例えば、高級フレンチを食べに行くから、着飾るのはいい。むしろ着飾って欲しい。しかし、いつも着飾って欲しくはない。

女性が、可愛いどうかあるいはキレイかどうかは、ボロいジャージとボロいTシャツをきたときに分かる。本当に可愛いと、可愛さがひきたつのだ。思わず抱きしめたくなる。そこの君、キモいとかゆうな。

キモい?

いや俺はキモくない。キモいのとは違う。じゃなんだって?

今日の一曲



玉置浩二で、「キ・ツ・イ」

では、また。
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『白鳥の歌なんて聞えない』庄司薫

2013-10-30 | books
浪人することになった「ぼく」から見た、由美、由美の先輩の美女小沢さん、小沢さんの祖父、友達の小林。たった6日間の出来事を18歳男子が見ると…

うーむ。うーむ。うまいうまい。18歳が書いた小説じゃなくてもっと大人が書いた18歳の小説。解説で柴門ふみさんが「四十年前の若者の口語体を用いながらも、そっくりそのまま口移すのではなく、後世に耐えうる言葉のみを、文学者として吟味に吟味を重ねた結果なのだ。平明な文体に騙されてはいけない。庄司薫は、老練な策士であったのだ」としている。ほんと、その通り。

18歳が描く18歳はリアルであるかも知れないけれど、商業作品としてはなかなか読書に耐えうるものではないだろう。30代になったからこそ、「フィクショナルではあるけれど、読める」作品が書けたのではなかろうか。村上春樹作品全体に漂う滅菌漂白された世界と同じ感じがするという意味では極めてフィクショナルなんだろうと思う。(こんな18歳いるわけないだろうという意味でも。)生々しい生き様が書いてなかったとしても、それでいいのだ。生々しいのは、梁石日とか新堂冬樹とか、白川道とか西原理恵子とかに任せておけばよいのだ。

前作「赤頭巾ちゃん気をつけて」に続く第二作のテーマは死。人の死に臨して、由美はどう変わってゆくのか。そしてそれを感じたぼくは、どう感じるのか。瑞々しい感性がほとばしる。

なにかに感動するということが一般にすごく嬉しいのは、その感動的な出来事にめぐりあえたということ自体の喜びのほかに、このぼくはこんなに感動できる男だ、こんなに感じやすい心を持ったいいやつなんだといったことを確認できるせいにちがいない。 

すごくよく分かる。その感動することがかっこ悪いと思うのは思春期という病にかかったからであって、大人になって治癒するということは、感動することに抵抗がなくなることなのかも知れない。(いや、どっちが病気かはなんとも言えないか)

ほら細胞膜に浸透圧ってのがあるけれど、デリカシーってのもおんなじだ。およそ人が二人以上集まれば、デリカシーはかならず浸透圧で多いほうから少ないほうに流れ出て、そしてよりデリケートな方が必ず損して傷つくんだ。

この損得についてはぼくがいろいろ考えるのだけれど、読んでいて面白かった。

青春とは何なのだろうか。自分の過去の歴史。汗と涙の結晶。汚濁と憎悪の集積。愛と美のガラス細工。
失くしてからあったことに気づくもの。自分の心が作り出す幻影。なんてな。

では、また。

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『11/22/63』スティーヴン・キング

2013-10-28 | books
スティーヴン・キングは、原作の映画化「シャイニング」では椅子から転げ落ちそうなほど怖かった。その他原作の映画化はいくつか観た。「グリーン・マイル」は原作も映画もよかった。「デッド・ゾーン」も面白かった。しかしホラーは普段からあまり読まないし、彼の小説のいい読者とは言えない。

そんなキングの最新作はタイム・トラベル。しかもネタはJFK暗殺。しかもそれほどハードSF(科学的な設定にある程度の理論的な根拠のあるもの)的なややこしい説明があるわけではないみたい。じゃ、読んでみっか。

2011年の現在、ジェイクは教師。離婚した。親しくしている食堂の主、アルから奇妙なことを聞かされる。食堂の奥から過去へと旅できるというのだ。行けるのは1958年の9月。アルは過去を変えるために何度もそこへ行っていると言う。ジョン・F・ケネディの暗殺を阻止するため。アルは、ケネディが生きていればこの世は今よりもずっとよくなってたと言うのだ。しかしアルは衰弱している。代わりにジェイクに過去を変えてくれと頼んできた。ジェイクが半信半疑ながら試してみたら確かに1958年へ旅できた。確かに1958年の世界だった。ケネディ暗殺を阻止するという大仕事をする前に、テストしてみた。知り合いの男性は昔、父親が母親と兄と妹を殺害するという不幸な目にあっていた。この悲しい殺害事件を阻止できるか。それが可能なら、JFK暗殺犯とされるハーヴェイ・リー・オズワルドを殺せばいい。ジェイクは過去を変えることができるのか…

いやいやいや。こりゃまいった。頁をめくる手が指が腕が止まらない。先が気になって気になって仕方ない。1950年代から60年代の古き良きアメリカの風俗描写が、尽きないキングの思い入れを感じさせる。11/22/66というタイトルは1966年11月22日、JFKが暗殺された日のことをあらわしている。

そしてそして、肝心のオズワルドの話は下巻にならないと本格化しない。それまでの話だけで上巻が終わる。その引っ張りがすごい。上巻が退屈かと言えば全然そんなことはない。抜群のリーダビリティ。ジェイクが教師としてもぐり込む高校での話が本当に読ませる。

この小説のキモは、過去を変えることができる 何度でも しかし、変えた後にもう一度過去へ戻ると以前に変えた歴史がリセットされてしまうという面白い設定。

もう一つは、(ネタバレを避けて抽象的な言い方をさせてもらえば)現在貴方が不幸だとして、もし過去へ旅して、そちらで幸福になれたとしたら現在に戻って来ないという選択肢も生まれるということ。過去へ行ったら行きっぱなしということもできるわけだ。過去へ行ったら好きな人と出会えたら、貴方なら、どうする?

また、例えば、あくまでも例えば、貴方の知り合い30歳はかなりのイケメンなんだけど、顔に巨大な黒子があってもてない。過去に遡って彼の黒子を除去するという手術をしてあげたとする。すると彼が幸せになったかと言えば、後に、ジャニーズ事務所のタレントになり、人気が出て、ファンがストーカー化して、刺されて21歳で死ぬ。なんてことになるかも知れない。するとよかれと思ってしたことが…になるわけ。

単に過去を都合のいい方に変えればいいというわけじゃない、この辺りの物語上の処理の仕方が多分リーダビリティにつながっているのではないだろうか。

タイム・トラベルSFは過去は変えてはいけないという原則をどう乗り越えるかが大切だ。様々な小説や映画がしのぎを削ってきた(と思う。「夏への扉」はどうしてたんだっけか?忘れた) 本作は理科系的なうるさいことは全て省略するという、文系で細かい事はまあいいや的な私のような読者にはベストの進み方をする。

さて、過去は変えられるのか。そして、恋と正義。貴方ならどっちをとる?

今日の一曲

スピッツ、GILLEにカバーされた、元の曲



原田真二で「タイム・トラベル」

では、また。

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『去年の冬、君と別れ』中村文則

2013-10-27 | books
女性二人を殺害したとして拘置所にいる男と取材したい作家との文通。本当に彼が真犯人だろうか…というような話のような…非常に複雑な仕掛けをした完全犯罪の話のようなそうでもないような…最後まで読んで、結局何が何だかよく分からなかった。残念ながら最初からもう一度読み返そうという気持ちにはならなかった。

いわゆる新本格ミステリがかつて「人間が書けていない」という批判を受けたけれど、それを思い出した。「悪」を描くというよりも悪の「トリック」先行のような印象を受けたけれど、それは私がちゃんと読みこめていないからだろうか。

生きていると、様々な謎に出会う。謎には2種類あって、知りたくなる謎と、知りたいとは思わない謎。異性でも同性でも同じで、どういうわけかその人のことがもっと知りたくなる人と、知りたいとは特に思わない人がいる。どうして興味を持ったり、持たなかったりするのだろうか。

知ろうとしない側の問題なのだろうか。この本も、読む私の読解力の問題なのだろうか。

今日の一曲

本とは無関係。どのタイミングで貼り付けようかと思っていた。



シシド・カフカで絶体絶命。

では、また。

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『昭和の犬』姫野カオルコ

2013-10-26 | books
1950年代、滋賀、少女、イク。父親はキレやすく、母親も少しおかしい。夫婦仲も良くない。そんな家庭で育ったイクから見た世界。友達、学校、猫、犬。昭和から平成、イクの半生を描く不思議な小説…

うーむ。どういう小説かうまく説明できない。謎はないからミステリじゃないし、SFでもない。恋愛はあるけれど恋愛がテーマではないから恋愛小説じゃないし、ハードボイルドでもない。もちろん歴史小説でもない。だとすると純文学ということになるのかも知れないが、安易にそのカテゴリに入れてしまっていいかどうか、純文学はあまり読まない派関東支部の構成員なのでよく分からない。誰か教えて下され。

テーマがなんであるか、説明できない。読みながら、西加奈子に近いなーとか、桜庭一樹に似てるなーと思った。(人間はいかに既知の枠に、未知のものをはめ込んでしまう生き物だろうか。その枠がちっぽけであればあるほど、大きなものも小さくにしか見えない。その目に映るものは決して自らを満足させてくれない)(私の世界は2ミリぐらい。貴方の世界は2メートルぐらいじゃなかろうか)

さらに読んでいけば、既知の枠に納めることができなくなってしまった。結果、説明不能な魅力が百万トンな作品だった。

一人の女性の50年ほどの年代記でもあるけれど、姫野カオルコという風変わりな作家の手によって、風変わりで、そして非常に味の濃ゆい、面白おかしい作品となった。

「あまちゃん」のようにあちこちに小ネタがばら撒かれているのも結構好きだ。昭和の風物描写が抜群に巧い。そして言葉の使い方がすごく好きだ。

なぜかオルガンはあって、ほかにはろくなものがないララミーハウスに、もっともなかったのは会話だった。

イクにはサングラスをしたくなるほど明るい大河内ファミリーが、東京畜犬から犬を買った。

「あんたはお父さんそっくりや」
「……なんかあったん?」
いやなことがあると母は「あんたはお父さんそっくりや」と言うのである。

翳りは。「家」の、TV台と新聞ラックのすきまとか、ベッドのサイドテーブルのわきとか、いかにも潜みそうなところにはもちろん、よもやこんなところにと驚くような場所にどろりと潜んでいることがある。翳りのほとんどない家もあるが、翳る家はおうおうにして、とことん翳るものである。しかも綿々と。


うーむ。この小説の魅力の百分の一もお届けできなかった。小説のせいではなく、私の文才のせい。しかししかし、姫野カオルコがすごく気になる「ツ、イ、ラ、ク」は読んだということとすごく面白かったと言うことは記憶にあるけれど、内容は記憶にない。再読してみようか。他の作品も読んでみたい。

今日の一曲

犬と言えば、dog



Led ZeppelinでBlack Dog

では、また。

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『消滅した国の刑事』ヴォルフラム・フライシュハウアー

2013-10-24 | books
東ドイツ出身で現在はベルリンの警察で警視正の立場にいるツォランガー。最初の事件は、遺体の頭部と手足が切り取られた状態で発見されたところから始まる。トルソ状態なだけじゃなく、頭部には山羊の頭が乗せられていた。次の事件は、死んだ羊から人間の手が。猟奇殺人だろうか。並行して描かれるのは、兄が死に警察が自殺と断定したことに不満を持つ妹の奮闘。兄は大企業の不正について知っていたらしい。さらに並行して描かれるのは、銀行の頭取の娘の誘拐事件。その銀行は巨額の不正事件に関わっているらしい。この三つの事件が交差する先には…

ふむふむ。これはこれは意外な収穫。

東ドイツでは(それが正しいかどうかは別として)社会主義が犯罪を制御できていたのに、統合後のドイツではそれができていない、と考える主人公が新鮮で面白い。タイトルの「消滅する国」というのは東ドイツを指している。旧ソ連では犯罪の発生率は低かったのだろうか。文化大革命下の中国ではどうだろう。中央による強い支配の下にあるとき、人は反社会的行為をやめるのだろうか。自由とは裏返せば、犯罪をするも自由ということになるのだろうか。今後考える自分の宿題ができた。

目立たない作品だし、たぶん売れていないのだろうと想像する。しかしミステリとしてすごく魅力の多い小説だった。二転三転する様が巧く、そしてラストにかけての大きな仕掛け。まさか○○がXXだったとは!と思って驚いたら、実はXXではなく△△だったとは!

近年翻訳ミステリが売れていないそうだ。「本の雑誌」でも「がんばれ翻訳ミステリ」という特集があった。翻訳ミステリに育てらた身としては残念に思う。本を読む人が減っているのと、内向き志向が進んでいるからか、読むのなら濃くないもの、じゃなくて国内ものへとシフトしているからなのかも知れない。

単なるトレンドや人の好みについてあれこれ言うつもりはないけれど、ミステリに関しては国内のものは近年面白いものがそれほど多くなく、翻訳ミステリの中にすごく面白いものが多いように思う。テレビドラマでもアメリカやイタリア、英国、北欧のものの方が、日本のものよりも当たりに出会う可能性が高い。小説と全く同じではないだろうけれど、しかしなー。

インターだかネットだか、スマだかマホに押され気味の出版業界とテレビ局はどげんかせんといかん、と思うのは私だけだろうか。

と、前にした話をまた繰り返している私の方がどげんかせんといかん。

今日の一曲

ベルリンと言えば、



BerlinでTake My Breath Away(映画「トップガン」の主題歌。邦題「愛は吐息のように」)

「トップガン」6回ぐらい観たんじゃなかろうか。

では、また。

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店名にツッコんでください74

2013-10-22 | laugh or let me die
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2013秋ドラマ毒見味見

2013-10-20 | film, drama and TV
たった10分で観るのをやめたとか、何かほかの事をしながら観ていたものも多いので、正当な評価とは言い難いと言い訳しつつ、

<一度観たけれど、二回目以降はたぶん観ない>

「ダンダリン」「海の上の診療所」「ミス・パイロット」「ハニー・トラップ」「東京バンドワゴン」「相棒」「安堂ロイド」「アンダー・ザ・ドーム」(DLife)「偽りの太陽」(FoxCrime)

「東京バンドワゴン」には期待していたんだけど、小説と同じ過ぎて観る意味があまりないような…

<録画しているけれど、録画に失敗していても別に構わない>

「リーガルハイ」(すごくつまらないという訳でもないんだけれど、少年ジャンプを読んでいるような気分になる。あまりにも戯画的。半沢同様に、世間ほどは楽しめなかった。半沢は戦略としてビッグコミックじゃなくて少年ジャンプ的に描いたので、非常に巧妙に世間のハートを掴んだと思うけれど、個人的にはビッグコミック的に描いてくれた方が楽しめたように思う)

<録画しないけれど、ついていれば観る>

「よろず占い処 陰陽屋へようこそ」(意外と面白い)

<録画して必ず観る>

「クロコーチ」(全く先が読めない)「ごちそうさん」(なんか観てしまう)「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(イマジカBS)(アメリカ、国務長官になれるはずだったのに、直前で別の人間に変更されてしまった国会議員の復讐。ケヴィン・スペイシーの権謀術数がいい。アメリカの国会議員てこうやって法案作っているのかという裏側も興味深い。メチャメチャ面白い)「HOSTAGES ホステージ」(AXN)(アメリカ、大統領の手術を担当する医者の家族が人質にとられた。犯人の要求は、手術中に薬品を使って大統領を殺すこと。展開が速く、先も読めない。これも面白い。あまり美形とは言えない主人公の顔。どっかで見た事があると思ったら、映画「ミュリエルの結婚」の主人公だった!あの映画は本当に面白かった。また観たくなってきた)

アメリカという国は、特に政治や外交、経済の面で全く好かんのやけれど、結局文化の面では、私は好いとる、っつう結果になってしまった。

「モンタルバーノ シチリアの人情刑事」は全部観てしまった。これはオススメ。録画したのがたまっていてまだ観てないのは、DEXTERの最終シーズン、CSIマイアミTUDOR背徳の王冠など、米系のものが多い。好んで読んでいる小説も、結局アメリカの作家の書いたものが多い。なんか悔しいような気がしなくもない。

そんなわけで歌っていただきましょう。



杏里で、おもいきりアメリカン

では、また。
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『海と月の迷路』大沢在昌

2013-10-19 | books
軍艦島をモデルにしたH島が舞台、1959年、新米の駐在が主人公。少女の遺体が発見される。事故として処理されるが殺人ではないかと疑う。8年前にも同様の事件があったことが分かった。同じ駐在のことなかれ主義、島内の労働者の対立に巻き込まれつつ、孤独な捜査を始めた。真相は…

うーん。ミステリとしてはまあまあというか何と言ったらいいか。謎は解き明かされるものの、カタルシスも驚きも薄い。読みどころは軍艦島の生活。一度旅行に行ってみたと思っていたので、詳しく読めたのは収穫だった。

今日の一曲

島と言えばアイランド



WeezerでIsland In The Sun

では、また。

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『ブラック・アイス』マイクル・コナリー

2013-10-17 | books
以前(シリーズ第一作「ナイトホークス」)に内務監査で調べられたことのある刑事ハリー・ボッシュ。同じように内務監査に調べられていた麻薬課の刑事ムーアがモーテルで遺体となって発見された。ショットガンを口にくわえ、足の指で引き金を引いたらしい。警察上層部は汚職警官の自殺ということで片づけたい。しかしボッシュには納得できない。ブラック・アイスというドラッグをめぐるハワイとメキシコの組織による抗争と関係があるのではないだろうか。ボッシュはメキシコに行って…

いやいや。ハリー・ボッシュシリーズの高い人気がよく分かった。緻密なプロットと人物描写、そしてどんでん返し。今回のラスト近辺ではまさか○○が××だったとは。ホントに驚いた。

解説で関口苑生氏が書いているように、大沢在昌の「新宿鮫」が登場したときと同様の興奮を感じた。

今日の一曲

単にブラックからの連想でブラック・アイド・ピーズにしようかと思ったけれど、



ブラック・サバスでパラノイド。

では、また。

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『キミは何のために勉強するのか 試験勉強という名の知的冒険2』富田一彦

2013-10-15 | books
あることを、なぜやらないといけないのか理解できないまま、いやいやながらやらされ、そしてどうすれば効果的にできるか分からないまま、16年も同じことをしているとしたら、その人は阿呆であろう。

小学校6年中学校3年の義務教育9年+高校3年+大学4年の合計16年もの時間を勉強に費やす人は多い。しかし「何のために勉強するのか」ということを学生も、保護者も、教師も、社会も理解しないまま「勉強させられ」「勉強させている」ことが多い。

「試験勉強という名の知的冒険」に続く本作は、具体的な英語の問題の解き方がいくつか載っていた前作とは違って、学習者、指導者、親御、そして一般の人それぞれに向けて別の章にして書かれている。

考えさせれらた箇所は、

・自分のストライクゾーンは狭くなると自覚するべし(それをついつい忘れちゃうんだよなー)

・自己の否定を恐れて、批判に耳を傾けないのは成長を拒否する誤った態度。最近打たれ弱い人が多い。自分を批判されそうになると耳を塞いで聞こうとしない。その傾向は女子に多い。(うーむ)

・試験はむごい。だからこそ有意義だ。大人の世界はむごい。大人になるための儀式として試験は有意義だ。(それだけが試験が有意義である理由として挙げられているわけじゃないけど、なるほど)

・言語はとても単純なルールの組み合わせでできている。(確かに) 

・小学生には読み書き計算を徹底してやらせる。中学生以降は本人に任せるべき。大学の入学式に親が一緒に行くべからず。(本当にそうだ) 

・因数分解を大人になっても解いている人はいない。でも、中学や高校の数学が「実用的」ではないと否定する人はいない。にもかかわらず、英語教育だけは「実用でき出ない」と批判する人が多い。英語教育に実用性を求めるのは間違っている。(受験の英語を勉強したらそれが実用には全く役に立たないというわけじゃないと思う。しかし受験英語は実用性から見たら完全にやりすぎなわけで、それを正当化する理由は、受験英語は「高度な知的シミレーション」であって、それが知的人間になるためは必要であるということになろう。しかし、大学受験する全員に高度なシミレーションが必要だとは思えない。高度どころか低度のシミレーションすらままならない者が巷には多いだろう。いわゆる難関校だけが高度なシミレーションのための難易度の高い英語をやり、それ以外の大学は実用英語の試験をすればよいように思うけれど、どうだろう…つまり難関校は従来の入試を続け、それ以下ははTOEFLのようなテストを入試に使うというのはどうだろう。TOEFLが真に実用的な英語のテストなのかいうとそれはまた別の問題だけれど)

では、また。

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『特捜部Q Pからのメッセージ』ユッシ・エーズラ・オールソン

2013-10-13 | books
デンマーク、コペンハーゲン警察の未解決事件を扱う部署Q。今回の事件は大きく分けて二つ。一つは連続放火事件。のこされた遺体の小指には共通の特徴が。もう一つは誘拐。デンマークで誘拐された少年が、自分の血で書いたメッセージをボトルに入れて海に流すが、たどり着いたのはスコットランド。スコットランド警察が気づき、メッセージに使われている言語からデンマーク警察に連絡してきたときには既に7年の歳月が。並行して描かれるのは犯人の行動。彼が狙うのは新興宗教を信じる家庭。頑迷な者たちは警察には連絡せず、被害者が殺されても、勘当したと言わせられるので、容易に身代金が得られる。何件も同様の犯行を続けていた。そして新たな犯行。Qのカールのチームは、犯人にたどりつけるのか、誘拐された者は救われるのか。攻防戦の行方は…

うーむ。手ににぎりっぺを握ってしまった。いや、汗を握ってしまった。

特捜部Qは「檻の中の女」「キジ殺し」に続いて第3作。北欧ミステリの最高の賞「ガラスの鍵賞」を受賞したのもむべなるかなと納得する。謎解き、マンハント、魅力的なサイドストーリー。

個人的には、昔から興味を持っている新興宗教が絡んでいるのもまたさらに面白を増す。ストーリーのかなりの部分は新興宗教のもたらす闇になる。チャールズ・マンソンのようなハッキリとした反社会的な面を明らかにするわけではなく、教義について明らかにするというわけでもないのだけれど、信者はどういう人間になってしまうのかという結果について大いに読ませる。

信じる者は救われる
のか
信じる者はアシヲすくわれるのか。

北欧ミステリの雄、ユッシ・エーズラ・オールスンは謎解き以外でも読ませるところが本当に多い。

今日の一曲

Pからのメッセージと言えばこれしかないでしょう。
The PoliceでMessage In A Bottle



では、また。

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『笹まくら』丸谷才一

2013-10-12 | books
戦争中、戦うことを拒否して逃亡。以来日本中を仕事を探しつつ移動しながら憲兵の姿にびくついていた日々。それから20年。大学の職員をしている。「徴兵忌避」は、過去のそして現在の彼にとって、避けようのないことだったのか…

これは収穫。戦争中と1960年代の話だから古くさくて黴の生えたような表現ばかりで面白くないだろう、と思った私が愚かだった。

現在(1960年代)と過去(1940年代)が高速で入れ替わる。章ごとではなく、いくつかの文の塊があったと思ったら、すっと入れ替わる。現在・過去・現在・過去。あまり読んだことのない形式。これが主人公のやや分裂気味の内面を非常に巧妙に描写する。

面白いと言うより味わい深い。しゅわしゅわっとした炭酸の爽やかさというより、濃いいコーヒーの苦味。

5年間、どうにか生きてきた。大学の職員となって、もうすぐ課長になれそう。しかし徴兵忌避という事実が… 襲ってくるのは後悔か幸せな日々か正義か。

今日の一曲

戦争で、すぐに連想したのは Billy JoelのWe Didn't Start The Fire



最初聴いたときは、何の歌だかさっぱり分からなかった。しかしいまだに好きな曲。

では、また。

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『ブラッド・ブラザー』ジャック・カーリイ

2013-10-10 | books
本格ミステリ作家クラブに選ばれた、ゼロ年代海外本格ミステリナンバー1の「デス・コレクターズ」はシリーズ第2作。カーソン・ライダー&ハリー・ノーチラスシリーズ第4作がこれ。

アラバマ逸脱行動強制施設の所長ヴァンジー・プロウズが殺害された、ニューヨークで。被害者が残した映像には、これを見たらモビール市警のカーソンに連絡してくれとあった。それで呼ばれたカーソン。今回の舞台はニューヨーク。ラガーディア空港で被害者が監視カメラに映っていた。被害者と一緒にいたのは、カーソンに兄ジェレミーだった。ジェレミーは父と女性を殺し、重警備の被害者が所長を務める施設に入っていた。ジェレミー所長を脅したのか。続く殺人。カーソンは兄の事を言い出せないでいた。進む捜査。大統領候補の女性を狙う事件と並行して語られるストーリー。カーソンがただ兄を追いかけるマンハントというような単純な話で済むわけがなく…

LINKうーむ。やっぱり面白い。翻訳はこの第4作までしか出ていない。と知っていながらついつい読んでしまった私。好物はまず先に口に入れます。原作は8つ書かれているよう。次作が早く出ますように。頼む。頼みます。と先々週出雲大社で願っていたら、今日第五作「イン・ザ・ブラッド」が発売された。センキューセンキュー。

今日の一曲

カーソン・ライダーと言えば、
イージューライダー 奥田民夫



では、また。

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『炎上する君』西加奈子

2013-10-09 | books
こんな女と付き合いたい。どっぷりと付き合いたい。なんだったら結婚したい。と思う女はいるかね、君?芸能人ならやっぱり…(以下省略)作家なら西加奈子。イエス西加奈子。(いきなりのハイテンションですまん)

彼女の「こーゆうこと考えてる女ってええなー度」の高い短編集。

太陽という中華料理屋の上のアパートで暮らす3年ひきこもりの私が再始動する<太陽の上>、拾った携帯にやって来るメールに癒される<空を待つ>、作家山崎ナオコーラに嫉妬する作家志望の女の<甘い果実>、炎上する男を求める二人の女の<炎上する君>など計8編。

薦められなければ決して読まなかった。薦めてくれた人に感謝。あまり短編は読まないけれど、たまにこういう例外があったりする。

今日の一曲

収録されている一編のタイトルから、スガシカオで「あまい果実」



では、また。

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