頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

嫌な女が殺された『悪女は自殺しない』ネレ・ノイハウス

2015-07-31 | books
「深い疵」は第3作、「白雪姫には死んでもらう」が第4作。ドイツの刑事オリヴァーとピアのシリーズ、第1作がこれ。先に書かれたものだから筆力がまだまだかと思うと…

検事が猟銃で自殺した。政界進出を狙っており、次の州法務大臣になると言われていた男なのになぜ… 女性の飛び降り自殺。しかし自殺に見せかけた他殺体だった。被害者の周辺を調べてみると、出てくる出てくる、彼女を憎悪した者たちが。そして捜査が進むと、裏側に隠れていた事件が…

うおー。こりゃたまらん。

オリヴァーが昔好きだった人が出てきたり、獣医や乗馬クラブでの人間関係、怪しい製薬会社、怪しい運送会社、死んでしまったので本人は登場しないが強烈な被害者イザベル、どんどん話が複雑になっていく。その複雑さ具合がいい。これ以上複雑になると分からなくなってしまうギリギリの寸止め。

何が読みどころなんだか分からなくなるくらい多い。従来英米のミステリーを中心に読んできたけれど、最近ドイツや北欧のミステリーの方が肌に合うような気がする今日この頃、いかがお過ごしですか。私は湿度の高さにやられています。

悪女は自殺しない (創元推理文庫)

今日の一曲

先日ラジオでかかっていた曲。Elton Johnで"Tiny Dancer"



では、また。
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店名にツッコんでください109

2015-07-29 | laugh or let me die
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『残酷美術史 西洋世界の裏面をよみとく』池上英洋

2015-07-27 | books
西洋絵画で描かれてきた残酷な場面。図版を多数紹介しながらどのような意味が込められているか易しく説明してくれる本。

とにかく図版が多い(字が少な目) 200点以上。ルーベンスとゴヤがそれぞれ描いた「わが子を喰らうサトゥルス」や髪が蛇になったメドゥサの3つのバージョンとか、兄弟殺し、イエスの磔刑、殉教者、中世の裁判、魔女狩り、サバトの狂宴、牢獄、処刑、戦争、黒死病などなど。

酒と豊穣の神ディオニュソス(バッカス)につき従う女信徒のことをマイナデスと呼んだそう。「狂った女たち」を意味していて、「マイナス」の語源になったとのこと。

旧約聖書のカインとアベル。神は兄カインの献上物にを無視し、弟アベルのものには目を留めた。カインは怒ってアベルを殺す、という逸話。なぜこんなことになったのか。兄は農耕、弟は牧畜を営んでいる。牧畜は実はユダヤ民族の象徴。定住を始めるまでは彼らは遊牧民族だったのだ。ユダヤ=神に選ばれた民族。農耕を象徴するのは、エジプトやバビロニア。ユダヤ民族を抑圧していた。だから神は彼らの献上物を拒否したのだ。なるほど。

イエスが処刑されるとき、ゴルゴダの丘まで十字架を担いで歩かされる。顔から当然汗と血が滴り落ちる。イエスに手ぬぐいを差し出した女性は聖ヴェロニカと呼ばれ絵画によく登場する。その名前は「真の(Vera)」「像・顔(icon)」を組み合わせた造語だそうだ。なるほど、手ぬぐいにはイエスの顔が写ったわけだもんね。

残酷美術史: 西洋世界の裏面をよみとく (ちくま学芸文庫)

今日の一曲

残酷はcruel Elvis Presleyで"Don't Be Cruel"



では、また。
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オレオレ詐欺をリアルに『勁草』黒川博行

2015-07-25 | books
オレオレ詐欺という、凶悪犯罪とも言えないけれど、軽微な犯罪とも言えない。加害者から見れば、ある種のゲームのように見えるかも知れない「犯罪」 暴力団を排除する法律と行政による取り締まりによって、「犯罪」は地下に潜り、分かりにくくなった。

そんなオレオレ詐欺でぼろ儲けしている者たちのやり口と追いつめる警察の攻防をかなりリアルに描くのが本作。

どうやってターゲットを見つけるのか、どうやって年寄りを騙すのか、金はどうするのか、警察に目を着けられたらどうするのか。(そんなこと知ってどうするのか、と言い始めると、本を読む意味がなくなってしまう)(いやしかし、なんで本を読むのかね?)

警察の捜査も面白いけれど、それ以上にやはり犯罪者たちの側が面白い。犯罪の手口そのものよりも、金をついギャンブルに使ってしまったり、自堕落な生活をしたしまったりというような内面がなかなか興味深かった。

犯罪者になるかならないかはある程度生まれつき決まっていて、もちろん後天的に変わることは可能だけれど、生まれつきのまま変わらない可能性がかなり高い。なんてことを思った。

勁草 (文芸書)

今日の一曲

サタンが来るよと歌う、AC/DCで"Hell's Bells"



では、また。

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戦争を考える『世界の果てのこどもたち』中脇初枝

2015-07-23 | books
戦時中、満州で出会った三人の少女。珠子は高知から、美子は朝鮮、茉莉は横浜から。友情を育み、そして戦禍によって別々に。茉莉は日本に戻り、空襲で家族を失くす。珠子は日本に引き上げる際に家族と離ればなれに、美子は日本で佐ベルを受けることになる。そして再会。戦争という大きな刃物が三人に残した傷とは…

今年は戦後70年。

国民のためと言いながら、武力を行使できる可能性を(「合法的に」政権をとったヒトラーのように)合法的に高める首相が活躍している。みんなで決めようよ、なるべく多くの人が賛成できるようなやり方をとって行こうよというのが民主主義だとすれば、民主主義さんは今年は長期休暇をとっているのだろうか。選挙に行かないことによって、あるいは「景気をよくしてくれるから」と期待して投票することによって、思わぬ結果となってしまうことを多くの人が知った。

などという戯言は置いておいて、

戦争がいかに、人々にダメージを与えるか、歴史を少し学べば、頭では分かる。すごくよく分かる。でも、心で感じるのは難しい。英国の民間軍事会社の社員になって、イラクで戦闘に参加するとか、難民を支援するNGOに身を置いたりすれば違うのだろうけれど、そうでないとハートで感じるのはほぼ不可能。報道を見聞きするのと感じるのはやはり違うと思う。この本を読むと、ジンジンと感じることができた。

「なんのための供出だったのかと思う。みんなも金属供出をしただろう。先生の家では二階の手すりを供出したんだ。まだ国民学校の一年生だった弟は、うっかりして、今まで通りに手すりにもたれてしまった。それで二階の窓から落ちて頭を打って死んだ。あれは、ぼくと兄とで外した手すりだった。ぼくと兄が弟を死なせたんだ」
先生の目は真っ赤だった。
「人間、そんなばかげたことで死んじゃいけない。二度とそんな愚かなことをくりかえさないようにするために、勉強するんだ」

「大義のため」の戦争がどんな結果を招いたか。アメリカという先輩から学ぶことが多い。よせばいいのに、手を出したベトナム戦争によって、失ったものの大きさはいかほどか。トンキン湾事件だってさ。イラクに大義の鉄槌を打ち下ろして、結果イラクに平和は訪れたのか。朝鮮半島に共産主義の国家ができないように始めた朝鮮戦争。いま、朝鮮に共産主義の国はないのだろうか… 先制攻撃と自衛との間に根本的な違いはあるのかも知れないけれど…

敵から攻められたらという想定のもとに、武器を使える可能性を高めるのはそれ自体悪くないように思える。しかし、武器を使おうと決断する未来のリーダーにちゃんと後先を考えるだけの頭があると想定するのは間違っている…

いやいや。私のような下賤な者が熱く語ってはならなかった。すまぬ。

戦争を考えるヒントになるだけじゃなく、小説として、すごく面白く胸熱くする作品だった。

世界の果てのこどもたち

今日の一曲

特に意味はなく。BOOWYで"B・BLUE"



では、また。
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パリで修業じゃ『英国一家、フランスを食べる』マイケル・ブース

2015-07-21 | books
「英国一家、日本を食べる」のマイケル・ブースが、日本に来る前にフランスにいた。彼の悩みは料理がうまくできないこと。フード・ジャーナリストになるにはちゃんとつくれるようにならないと。と一念発起した彼は、フランスの名門料理学校ル・コルドン・ブルーに入学し、卒業したらパリの料理店で修業する、という話。

私はグルメでもないし、フランス料理なんてほとんど食べたことがない。トリュフやキャビアを食べたこともない。料理の作り方にもそれほど興味があるわけでもない。

そんな私が読んで、すごく面白かったのは、料理そのものだけなじゃなくて、彼のユーモアと苦悩がよく分かるからなんだろうと思う。

彼が発見した数多くのことの一つは「一国のキッチンの状態と料理の質は反比例する」というもの。

アメリカ人やイギリス人はキッチンに関心とお金をかけている。その割に料理はお粗末なもの。これに対してタイ、イタリア、フランスの家庭のキッチンは冴えないものなのに、料理の質は高い。

なるほど。恵まれすぎる環境にいるとその中で工夫しなくなるとか、ハードウエアが充実しすぎるとソフトウエアがそうでもなくなるとかそういうことなのかも知れない。

パリのあちこちを著者は食べ歩くので、パリのレストランガイドとしても役に立つ本だった。パリに行く予定はまったくないけれど。

英国一家、フランスを食べる

今日の一曲

料理の歌。Tom Waitsで"Eggs And Sausage"



では、また。
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え?続編があったの?『ウェイワード 背反者たち』ブレイク・クラウチ

2015-07-20 | books
あの「パインズ」の続編がまさかあったとは。人工的な街、アイダホ州ウェイワード・パインズ。461人の住人はここから出られないが、不自由のない暮らしができている。しかしなぜこんな状態になってしまったのか(というのはネタバレになってしまうので書けない。「パインズ」のラストで明らかになる)

元FBIのイーサン・バークはこの街で保安官をしている。女性が無残に殺される事件が起こった。その謎解きをしているうちに、この街の体制に疑問を持つようになり…

うーむ。これはたまらない。

「パインズ」がかなりネタに頼った勝負だったのに対して、こっちでは人物造形が分厚くなっている。詳しくは書けないけれど、あの人の娘が… とか、あの「祭り」があんなことになって…とか。

三部作だそうなので次で完結する。楽しみ。

ウェイワード―背反者たち― (ハヤカワ文庫NV)

今日の一曲

高校の頃すごく好きだった曲。本の内容と関係がないこともない。The Rolling Stonesで"Doo Doo Doo"



You heart breaker with your forty four という歌詞だったんだ。44口径のピストルを持った男(警官)という意味かな。知らなかった。

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善と悪との闘い『ドクター・スリープ』スティーヴン・キング

2015-07-18 | books
「シャイニング」から36年経って登場した続編。

「シャイニング」のダニー(=息子。ダンと名乗るようになった)は大人になり、あちこちの介護施設を転々としながら生計を立てている。「かがやき」(=シャイニング)を使いながら目立たぬように。

そしてアブラ・ストーンという幼いながらも強い力を持つ少女が12歳となった。ダンと交信しながら交流している。

そして「真結族」 特殊能力を持つ子供を殺してエキス(のようなもの?)を体内に取り込もうとする怪しい集団。この真結族が男の子を殺したことをアブラが知ってから、アブラと真結族の闘いが始まり、そしてアブラとダンが力を合わせて闘う…

最初ザッーと読んでいると(あまり面白くないなーと思っていた)下巻の途中ぐらいまで来たら、突然この本の滋味に気づき、最初から読み返した。

するとザッと読んだのでは感じられない様々なことを思うようになった。超能力という荒唐無稽な装置を使っているのに、むしろリアルな人間を感じるのだ。いやむしろ荒唐無稽だからこそ人間の描き方が映えるのだろう。

ホラーやファンタジーは苦手(小野不由美や上橋菜穂子作品の良さがさっぱり分からない)だったのだけれど、単に食わず嫌いだったのかも知れない。この二人の作品も、じっくりと腰を据えて読めば全然違うのかも。

なお、「シャイニング」の続編とは言っても、かなり独立した作品なのであっちを読んでなくても、読んで忘れていても、大きくは影響しないと思う。

ドクター・スリープ 上ドクター・スリープ 下

今日の一曲

子供襲う黒い影… 本作のテイストとは違うけれど、映像はそれっぽい。MGMTで"Kids"



では、また。
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分厚いぞ『悪魔の羽根』ミネット・ウォルターズ

2015-07-16 | books
ロイター通信の記者、コニー・バーンズ。シエラレオネでの女性殺害事件は、報じられているように革命統一戦線によってなされたものではなく、イギリスの傭兵キース・マッケンジーの仕業であると考えていた。マッケンジーは極めて粗暴な男。コニーは何者かに拉致された。3日後には解放されたが、何も語らずにイギリスに帰国した。その3日間に何があったのか… イギリスにもどったコニーは静かな村を見つけて住むことにした。すると巻き込まれる人間関係。疑惑、嫉妬、欺瞞…

うーむ。重厚な読み心地。

シエラレオネでの拉致事件の真相が明かされるだけだろうと思っていた。しかしそれにしては分厚い。すると村での人間関係に関しての描写が濃ゆい。

大家であるリリーはアルツハイマー。その娘マデリーンは金の亡者。ジェスは農業経営者でかなりの変人。

「マデリーンは何かの価値を、誰がどれだけ高く評価したかで判断する人だって」

「父はよくわたしたちに、自分を実際より偉く見せようなどとしたらその場で勘当だからな、と言ってたの。うちが労働者階級の出だからそう言うのだと思っていたけど、いまは…」

自分を偉く見せようとする…耳が痛い。

悪魔の羽根 (創元推理文庫)

今日の一曲

悪魔。Metallicaで"Devils Dance"



では、また。
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親になるってどういうことやねん『朝が来る』辻村深月

2015-07-14 | books
子供が欲しいのにできない夫婦はもうすぐ40歳。特別養子縁組を希望した。特別養子縁組とは、普通養子のような実の親と養親との契約関係のようなものは違っていて、子供の実の親との親子関係を裁判所が消滅させ、養父母の子の関係を確立させるもの。

特別養子として朝斗を我が子として育てることになった佐都子と清和の夫婦。武蔵小杉の高層マンションで幸福に暮らして6年。突然現れた女は、「私の子を返してください」と言う。その女が本当の母親には見えなかった。朝斗に会う時に、生みの母親に会っているのに、その人とは別人のようだったから。ではこの女は誰なのか…

最初は、正直言ってうんざりするような話なのかと思った。子供を欲しい親の苦悩、はある程度想像できるのでそれ以上のものでないと面白くない。特別養子縁組には詳しくないのでその話が出て来たら急に面白くなってきた。しかし、この小説がただものではないのは、伊都子サイドからの第一章「平穏と不穏」と第二章「長いトンネル」が終わった後、やって来た不審な女から描いた第三章「発表会の帰り道」が、ものすごく読ませるからなのだ。

ネタバレを避けて詳しいことは何も書かないけれど、伊都子の抱える苦悩とこの女の抱える苦悩の交差。うーむ。うーむ。

「まず、よく説明会にいらっしゃるご夫婦に聞くと、こう仰る方がいるんですよね。『”普通”の子がほしい』と。ですが、よく考えてください。”普通”の子は、”普通”の家にいるんです。うちの団体を頼ってくるということは、何か事情があるということです。養親になる際には、実親さんの妊娠経過は家庭環境にどんな事情があっても問わない、という覚悟をしていただくよう、お願いしています」

「お母さんたちが、どんな気持ちでいたと思うの!」
そう言われても、ひかりには答えられない。答えないひかりを、母が睨みつける。
この人は - と思う。
この人は、ひかりのために何かを言っている、わけではない。
ただ、気持ちを落ち着けるために、自分を頷かせたいだけなのだ。

私のような下賤な者にも優しくしてくれる人がいて、その人はゲイなのだ。その人に優るとも劣らないパートナーがいて、その二人は何人も養子として迎え入れ、育てている。その二人を見ていると、男性と女性の遺伝子を持ったカップルじゃないと親になれないというのはおかしいような気がしてくる。この二人が親だったら、私ももう少しまともな人間になれたような。

なんてことを思ったり。たぶん読む人それぞれが様々なことを連想する、間口の広い作品。テーマがすごく重たいのに爽快。面白いんだけどそれだけじゃない、とても良い作品だった。

みんなが親になるわけじゃない。でもみんな誰かの子供なんだ。

朝が来る

今日の一曲

養子を歌う美しい曲。Steven Curtis Chapmanで"When Love Takes You In"



では、また。
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『世界史劇場フランス革命の激流』神野正史

2015-07-12 | books
予備校の先生が、フランス革命はなぜどのように起こったのか、とても分かりやすく教えてくれる本。

個人的に興味深かったトリヴィアは、

・ルイ15世治世時に財政破たんを起こしそうになったとき、蔵相になったのがエティエンヌ・シルエット。ケチケチ政策を自ら実行するために、自分の肖像画を描かせるとき、輪郭だけ描いて内側を真っ黒に塗りつぶすように命じた。その「影絵」のような絵から、シルエットという言葉が生まれた。

・国民議会と人民議会の違い。「国民」=その国に住む人を「不可分な総体」として認識 「人民」=その国に住む人を「個人の集合体」として認識する。となると、人民は第一身分とか第三身分と分割可能になる。

・「人権宣言」の正式名称は「人間(homme)および市民(citoyen)の権利の宣言」 homme=白人男性 citoyen=市民権を持つ男性 違う概念だった。

・バスティーユ牢獄が襲撃されたとき、あのサド侯爵が収監されていた。

・ミラボーが死ぬ直前にロベスピエールに言った。「人というものは清もあり濁もあり、欲もあり恥もあり、それを一緒クタに抱えながら生きているものなのだ。でも、だからこそ、他人に寛容になれる。お前はピュアだ。だからそれを他人に求めようとする。だが人間はお前が思っているよりもずっと弱く、そして醜いのだ。それを悟らず、まちがっても独裁などに走るでないぞ」 後のロベスピエールの独裁を暗示している?

ルイ16世、マリー・アントワネット、ミラボー、ダントン、ロベスピエールと役者のことかかないフランス革命という舞台。短期間に、登場人物が現れそして消えていく。そういう意味では明治維新と似ていないだろうか。

我々が暮らす近代的な社会の成立はここをきっかけになった。何が何だかフランス革命がよく分からない人にはぜひオススメしたい。さらに興味を持たれた方には、世界最高(?)の伝記作家のステファン・ツヴァイクの「マリー・アントワネット」もオススメ。

世界史劇場 フランス革命の激流

今日の一曲

革命。Tracy Chapmanで"Talking About A Revolution"



では、また。
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ドラマ「北の国から」なんぞ観とります

2015-07-10 | film, drama and TV
スカパーの日本映画専門チャンネルで放送している「北の国から」に見入っている。

特に、最初の連続ドラマだったときは一回も観たことがなかったので新鮮。

・いしだあゆみが美しい。中学だか高校の頃には彼女の美しさが分からなかったけど今なら分かる。
・こんなボロ屋だったのか…
・蛍ってこんなにいい子だったんだ。彼女にはなんだか、暗いイメージを持っていた。
・初回がこんなドラマだったら、今放送しても、多くの人が次回を楽しみに観ると思う。

あまり面白くない、「とりあえず、人気俳優を揃えてみました」感の強い昨今の日本のドラマを観るくらいだったら、こっちの方が、夕飯を食べながら観るという集中して観るシチュエーションに向いている。


北の国から スペシャルドラマ版8巻(DVD12枚)セット  (マーケットプレイス DVDセット商品)


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店名にツッコんでください108

2015-07-08 | laugh or let me die
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『シャイニング』スティーヴン・キング

2015-07-06 | books
「ドクター・スリープ」という本が出た。あの「シャイニング」の続編だという。映画は観た。ジャック・ニコルソンがすごく怖かったということだけはよく覚えている。だったら原作は読んでないけれど、続編を読んでも大丈夫かと思ったら、あとがきによると映画版と小説版はかなり違っていて、これは小説の続編だとのこと。だったら「シャイニング」読むか。

高校の先生をクビになった男、ジャック・トランス。妻と息子とともにコロラドのホテルの冬期管理人になるために引っ越してきた。息子ダニーは霊感が強い。ホテルで死んだ者の霊が…

確かに映画とはだいぶ違う(ような気がする) 私の幽かな記憶では、ジャック・ニコルソン = 一家を襲う恐い男 だったのだけれど、主人公の男性=ニコルソンだった。ジャックがだんだんと狂っていく様がすごくいい。映画ではカットされていた(ような気がする)

ただ、ホラーはあまり読み慣れていないせいか、恐怖がつのっていくシーンをどう読むべきか、ペースがつかみきれなかった(サッとスピードを上げて読むか、一言一句熟読するか)

シャイニング(上) (文春文庫)シャイニング(下) (文春文庫)

今日の一曲

狂った男。何を歌っているのかよく分からないが、勢いがある、Elton Johnで"Madman Across The River"



では、また。

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惜しいのは『夏の沈黙』ルネ・ナイト

2015-07-04 | books
キャサリンとスティーヴンが語る章が交互に描かれる。

スティーヴン : 息子ジョナサンは死んだ。妻ナンシーも死んだ。妻が書き残したものを読むと、ジョナサンはキャサリンという女性と性的な関係になり…そして死んだと考える。

キャサリン : 自分の所に小説が送られてくる。それは20年前、ジョナサンとのことを書いたものだった…

ネタは悪くない。描き方も悪くない。でも明らかになる真実はこの程度なのか!

ミステリー読みの気持ちが分かってないぞ、東京創元社!もっとビックリするようなネタを持ってきてくれよ。

すみません、取り乱してしまいました。

夏の沈黙

今日の一曲

夏。The Whoで"Summer Times Blues"



では、また。
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