頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

親知らず抜いた

2008-11-29 | days

わが親知らず、右は3年前に抜いた。痛いとか、前の歯を圧迫するとかいう積極的に抜く理由はなかったのだが、そこはとても磨きにくいという極めて消極的な理由で抜いた。その後、高校の同級生が九州の歯科大に勤務しているので状況を説明してきいてみたら「抜いた方がいいよ。懇意にしている歯科大の先生紹介してあげるからそこ行きなよ。上手な先生だよ」とのこと。左も抜いてしまいたい、消極的理由で。しかし大学病院となると手術は一日がかりになるのだろうたぶん。そうそう。わが親知らずは口腔外科の手術をしないと抜けない非常に頑固者なのである。

元大学病院の口腔外科の医者で今は歯科医をやっているという人を見つけたのでそこでやってもらうことに。

麻酔からいきなり痛い。チクッとするというよりジャキッとする感じ。そして先が尖ったものでグリグリ、機械でグイーン。予想通りオペは難航。なかなか抜けない。医者がナースに言ったのは

「のみ、取ってくれる?」

おいおい。のみって。え?のみ?やめようよその呼び名。クランケに分からないようにドイツ語にしようよ。ベーゼとかさ。そしてそののみを患部に当てて、ガツーンガツーンとのみ波状攻撃が始まった。痛いだけじゃなく首への負担も大きい。子供や年寄りでは無理じゃなかろうか。そしてずっとのみ攻撃を受けているうちに、


俺、材木になった気分


材木というのはきっと鋸でガコガコと切られ、のみでガスガスと削られるそんな日常を送る悲しい生き物なのだ。かんなで削るなんて、スクラブで洗顔するのと似ているではないか。

そんなこんなで1時間近く経過してやっと「もうこれでおしまいですよ」そうかそうか。痛い、おい痛い。何かと思ったら糸で縫っている。


俺、布になった気分


大好きなあの子に縫われるというのはなかなか悪くないのかも知れないが、残念ながら縫い手はおっさんだった。

そうそう。この歯科医院なかなか悪くない。特にすばらしいのは医者2人、ナース8人の体制で内ナース6人が「かわいい」というカテゴリーに入ることだ。俺の担当がその6人に入らないナースであるということに最大の不満がある。

帰宅後飲めと言われた薬を飲む。痛み止め、痛かったら5時間あけて2つずつ。17時に2つ、22時に2つ飲んだ。抗生物質食後に1つ飲んだ。しかしやっちまった。抗生物質と痛み止めを間違えて摂取してしまったのだ。その日1つでいいはずの抗生物質を4つも大量投与。俺の遺体からは致死量の抗生物質が発見されるだろう。まあ大した影響はないのかも知れないがこういう基本的なミスをするとちょっと恥ずかしい。


親知らずというのは、生えてくる頃が親離れする頃だと言う。だとすると親知らずを抜くというのはどんな頃なのだろうか。






今日の教訓







超防火設計の家、
「ボヤ知らず」絶賛発売中





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『テンペスト』池上永一

2008-11-28 | books

「テンペスト」(上下)池上永一 角川書店 2008年(初出は野生時代2007年1月号~2008年6月号)

19世紀半ばの琉球王国。清と薩摩藩の二面支配を受けながら、独自の道を歩む。琉球のために高級官僚となろうとする少女、真鶴。寧音という男装をしながら進む怒涛の彼女の生涯。

男、寧音であるとき、女、真鶴であるときそれぞれに持ち上がる葛藤、表十五人衆という家柄から重役になった優柔不断な大臣たちの不甲斐無さ、科試という超難関な試験に合格すると若者が一気に官僚の世界の出世階段を駆け上るというシステム、女ばかりの御内原に渦巻く女の怨念、王妃と側室、女たちの醜い争い、読みどころは多い。いや多すぎるくらいだ。ペリーfeat.黒船来航の裏にそんなことがあったとは。

どうだどうだどうだ。おらおらおら。(←読後すぐの感想)

歴史的事実をどのくらい取り入れているのか、どこまでが事実でどこからがフィクションなのか、通常この手の本を読んでいるととっても気になる。しかしテンペストの場合、そんなことどうでもよくなる。だって面白いから。

こういう感じのでかい物語は苦手だったんだが、テンペストがその「偏見」「食わず嫌い」「偏食」を矯正してくれたかも知れない。テンペストが読みやすいのは、テンポのよいストーリー仕立て、そして何と言っても言葉の使い方。「セレブ」とか時代小説には決して使われない言葉がふんだんに使用されている。それがギリギリの頻度(それ以上多いと下世話な物語になり、それ以上少ないと読みにくい)を保っている。池上永一の筆力を高く評価したい。

1冊1600円という投資、時間という投資を充分に、いや何倍にもなって回収した。




テンペスト 上 若夏の巻
池上 永一
角川グループパブリッシング

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テンペスト 下 花風の巻
池上 永一
角川グループパブリッシング

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今日の教訓




テンピスト
それは
添付するのが
仕事

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彼女のPCのメモリを増設して外付けDVDドライブを買ってあげた

2008-11-27 | digital, blog & twitter

彼女のPC東芝ダイナブックの挙動が遅いとか言うので、メモリを見たら256MB おいおい。そりゃ遅いよ。CDとDVDの共用ドライブもDVDはいいんだけどCDをうまく読めないと言う。クリーニングCDを入れたら異音はするし、そもそもそのCDを読めていないようだ。チェックをしたらCDドライブが壊れているよう。修理に出したら結構取られるので、メモリと外付けDVDドライブ(もちろんCDも読める)を買ってあげるからとややえらそーに言った(さらにすごーく高いかもねなどと余計なことも言った)

メモリは1GBが上限だそうだ。既に入っているメモリ256に512MBを足せば充分だろう。俺のPCだって760MBにだいぶ前にパワーアップしてるがそれで問題ないし。ヨドバシカメラで見たら、使えるメモリ512MBで5980円(バッファローでもIOデータでも同じ金額)外付けDVDドライブが6980円。うーむ随分と安くなったものだ。双方とも何年か前には何万としたはず。ひとにプレゼントするものに値切るのもどうかとは思ったが、価格.comで調べると同じ品がメモリで2千円台、ドライブが4000円台で買える。しかも最安値がAmazonなことに驚き。深く考えるのは面倒なので(そもそも自分のモノでない場合、悩まない)Amazonで買った。








お値段は、





メモリ2380円、外付けDVDドライブが4083円。頭がくらくらするような値段。

DVDドライブを出してみた。





でかい。しかも音もでかい。安いし、同じバッファローのポータプルのやつは書き込み速度が落ちるのでいいだろう(彼女にもっと小さいのがあることは言わないでおこう)





ん?ノートPCのメモリーってこんなんだったっけ?ああ、上下が重なるように入れるのか(マニュアル読めよ)





こう入れて完璧だと思ったら、256しか認識していない。仕方ないので取説を読むともっと奥まで突っ込まないといけないそう。こんな繊細なモノを奥までしっかりと突っ込む作業。そうそう。メモリ増設作業とは愛を・・・ことと似ているのだ。いや似てないか。で、無事終了。

USBのプラグ&プレイってすごいと思うし、メモリの値段の安さには驚くし。ちなみに自分のPCのメモリがデフォルトの256MBのままで、まだ増設の余地があったらぜひの増設を薦める。CPUの交換には金がかかりすぎるけど、それよりずっと安く、サクサク動くPCへと変身する。


BUFFALO ノートPC用増設メモリ PC2700(DDR333) 512MB MV-DN333-A512M

BUFFALO DVD-RAM/±R(2層)/±R/±RWドライブ USB2.0対応 外付 バルクモデル DVSM-XE1218U2/B





今日の教訓





クリスマスプレゼント
これで済ましても
よかですか?


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英国ドラマ『ホテル・バビロン』

2008-11-26 | film, drama and TV

先週水曜に始まったばかりの「ホテル・バビロン」というドラマなかなか悪くない。

英国ドラマは視聴者に対して過剰な説明をすることを避ける傾向があり、このドラマでも同じ。ロンドンにある一流ホテルバビロンで働く者たちを描くコメディ。説明されていないのはこのバビロンというホテルが古くからあるものなのか、新しいものなのか。次回の予告を見ると新しいものだと分かったが。

ホテルの総支配人は美しい女性。フロント係から支配人代理を目指す男。その他ホテル内の様々な人間が出てくるが、支配人代理を目指すチャーリーの視線でドラマは描かれる。第一回は、アメリカのロックバンドが宿泊する。しかし厳しいマネージャーがお金を使わせない。これではわざわざ7階を全て空けた意味がない。どうやって彼らにお金を使わせるか、これがこの回の軸だった。

コメディに徹しているので、現実のホテルの裏側とはたぶん違うんだろうけど、人の描き方とか、ストーリーとか見ていていい気分になれるドラマだった。


NHKのオフィシャルサイト







毎週水曜23時のNHK BS2の放送は前回の「ステート・オブ・プレイ」も良かったので、もしかすると選ぶ人が優秀なのかも知れない。






今日の一曲


「玉姫様」戸川純

1982年のデビュー時は眼と耳を疑った奇蹟のような悪夢のような戸川純
自殺未遂を図り、やっぱりキャラ通りの人なんだと思っていたら、その数年後に妹の戸川京子が自殺してしまった。色んな意味で奇蹟のような人。アルバム「玉姫様」はレコードで買った。カセットテープのウォークマンで擦り切れるまで聴いたものだ。90年代には椎名林檎、00年代には鳥居みゆきにそのオーラが引き継がれたのかも知れない。椎名林檎の音楽が好きなのは原体験として戸川純を聴いていたからなのだろうか。



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『チェーン・ポイズン』本多孝好

2008-11-25 | books

「チェーン・ポイズン」本多孝好 講談社 2008年


講談社創業100周年記念、書き下ろし100冊の第一弾がこの「チェーン・ポイズン」と吉田修一の「元職員」100冊出る最初なのだから期待は膨らんでしまう。

 死にたいと願う者に1年耐えたら与えられるご褒美

 自分が取材した対象が続けて自殺してしまう。その裏側に潜む謎を何とか少しずつ探ろうとする週刊誌記者

 交互に描かれる時間差ミステリー

読後感はなんとも不思議な感じだった。悪くない感じ。純粋な意味でミステリーであるとしてしまうと、必ずしも謎解き「だけ」がテーマではないのでカテゴライズは難しい。ただ、新宿鮫シリーズにしても、宮部みゆきの初期の傑作群にしても、古典的ミステリーからは逸脱しながらも、ミステリーという地にしっかりと足をつけた作品もあるわけで、この「チェーン・ポイズン」も同様であると考えてしまってよいのだろう。人間を描こうとするドラマであるとも言える。

純粋に極限までミステリーを追求していくと島田荘司をはじめとする新本格のように「人間が描かれていない」作品となってしまうし、人間を真摯に描こうとするとミステリーから離れてしまう。ミステリーとして充分に楽しめて、かつ人物造形に舌鼓を打てる作品は逢坂剛の「カディスの赤い星」など大傑作になる可能性が高い。「チェーン・ポイズン」は大傑作とまではいかないが、双方を描いた秀作と言える。

複雑なプロットは何もないし、アクロバティックな展開があるわけでもなく比較的淡々と進んでゆく。ラストの意外さは、それまでの淡々をした雰囲気をじっくり味わっていただけに、さらに効果を増したように感じた。



チェーン・ポイズン
本多 孝好
講談社

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久しぶりに読みかけの本たち





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わたしたちは鎖国しています

2008-11-24 | laugh or let me die



























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映画『ノーカントリー』

2008-11-23 | film, drama and TV




アカデミー4部門受賞した割りに、随分人から遅れての鑑賞。海外ドラマを見るための時間を用意しているために、映画の時間が現象気味の昨今だったので。

荒涼とした平原に何台もの車、何体もの死体。そこにはドラッグと大金が。偶然発見したモスは奪って逃亡しようとするが、世にも恐ろしい殺し屋が後を追いかけてくる。逃げても逃げても追いかけてくる。

いやいやいやいや。怖かった。ハビエル・バルデムが。彼がガソリンを入れて料金を払おうとTEXACOのレジのおじさんとかわす会話。あの会話の緊張感たらなかった。(今にも彼がおじさんを殺してしまいそう)

面白かったし、楽しめたのだが、それがなぜなのかと問われるとよく分からない。殺し屋が追い詰める緊迫したシーンとストーリー上重要でないっぽいシーンとのバランスがうまい。笑いとは緊張と弛緩であると言ったのは誰だったろうか。この映画では緊張と弛緩の使い方が巧いなーと思った。

原題はNo Country For Old Manで、じじいの住む国なんてないんだよって感じが良く出てると思う。ノーカントリーだと何のことだか分からない。でもノーカントリーフォーオールドマンじゃ長すぎるか。





映画の中ではこんな顔、髪型だったJavier Bardem(ハビエル・バルデム) 映画史上、画面に映りこんでいるだけで最も怖い殺し屋。しかし、






日常的にはこんな顔をしているそうなのでまたビックリ。でも出来れば日常的にややきものロン毛でいて欲しい。

映画に話を戻せば、こういう映画はとても好みである。人物造形が奇妙で意外で趣があり、なにより殺し屋がどうやって追いかけてくるのか強いサスペンスで迫って来る。正直に言えば(大人の映画鑑賞人がそういうこと言ってはいけないのだが)、No Country For Old Manな部分、主役のトミー・リー・ジョーンズが担っているはずのこの映画の核になる部分はどうでもいい感じだった。どうでもいいというのはやや退屈だったという意味で。この核部分が素晴らしいという方が映画ウオッチャーらしい発言なんだろうけど。





今日の教訓




ハビエル・バルデムに
あの髪型で
やらせてみたい。
ぼく、イケメ~ン!



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iPod classicを買いました

2008-11-22 | music

初期型のiPod mini(ブルー)ですが、数年の酷使の結果、フル充電をしても一時間もたない体たらく。こすってみたら少し発電したが。





きゃーなつかすぃ。





これらは記念写真。バッテリーを交換(6800円)して知り合いにプレゼントすることにしました(欲しいと言うので)したがって自分用のニュー機が必要になり、ヨドバシカメラに行った。

悩んだのはiPod classic 120GB にするか、iPod nano 16GBにするか。classicはハードディスクなので読み込みに時間がかかるとか、衝撃に若干弱いとかいう小さな弱点はあるが、深く考えずclassicでいいかな?と思っていた。しかし、別のフロアの店員と話してみたら、どんなにCDを入れてもなかなか16GBすらもいかないと思うんですよねと言われた。ふふふ。我がPC内には膨大な数のCDが入っているのだ。だから120GBないと足りないのだ(確認してないので実際何ギガ使用してるか分からないけど)それともう一つ、nanoはカラフルで女の子ちっくというか、日本男児にはちと向かない。これはやはり無駄にでかいclassicであろうとよく分からない理由でお買い上げ。

色は黒にした。





なぜ画像がこんなにでかいかと言うと、やはり大は小を兼ねるからだ。DAIGOは賞をとれるかどうかは知らない。





デフォルトでくっついてくる白いイヤフォンは音、付け心地ありとあらゆる面でしょぼいので、オススメ品を友人たちに相談してみると、オーディオ・テクニカを推す人が何人か。ATH-CM700とかATH-ES7 どちらも7千円から1万円以上するので予算オーバー。3500円を予算としたので。マクセルのCN40を推す人もいた。試聴した結果、CN40は音以前に耳の当り具合が好みじゃない。PHILIPS SHE9700は耳に合うのでこれにした。非常に売れていてかつ評判のよいインナーイヤー型カナル型のイヤフォンということらしい。これはとてもよい。安いし。カナル型という言葉に俺の脳の奥の方が反応しているが、今回は無視しておこう。



↑Amazon

↑楽天



2006年にiPodに何が入っていたかは、「iPodの中身」を読んでいただくことにして、














てな感じ。そうそう大事なことを書き忘れていた。帰宅してiTunes立ち上げて、iPodに音楽を移そうとして見たら、アルバムが400枚、4700曲入ってた。うーむ。いつの間にそんなに。そして20GB それって少なくはなくiPod nanoには入りきらない。しかしこれだけあるとスクロールしてアルバムを探すだけでも大変である。そして、120GBもあっても使い切ることが果たしてあるのだろうかとそこはかとなく思ふ。

後は、何かをかぶせるのは何となく好きではなく、いつも生でいきたいベアナックルでいたいと思っているのだが、非常に傷がつきやすいとか店員が言うので、ケースを買った(裏面)





シリコン製である。我輩はたいていの場合、iPodを胸ポケットに入れているのだ。胸にシリコンか・・・・・・


胸にシリコンか・・・・・・









今日の教訓






あたしの胸の
シリコンは
ちょっと黒いの。





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どこから撮ったか分かりますか

2008-11-21 | days




知ってる人ならどこだかすぐ分かる、横浜の景色。

この店を下から眺めたことなら何度もある。

でも、この角度の写真だと、いったいどこから撮ったんだろう?なんて思う人もいるだろう。

しかし、こうやって見てみると、どこかヨーロッパっぽい。

ホンダのFITやISUZUという文字を無視すれば、

行ったことはないけど、なんとなくポーランドのように見えてくるから面白い。




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我々が今食べているものって

2008-11-20 | days

有機野菜ががどうとか、中国産は食べたくないとか、地産地消とか、遺伝子組み換えだとかなんだらかんだらと色んな食品があって、なんだらかんだらと色んな食べたくない食品があって、食べにくい時代になったものである。有機というのが具体的にどういうことなのかよく分からない。農薬を使わないという意味だったら、農薬を使うのは無機農法なんだろうか。


 「あのね」とタイレナはいった。「二十世紀オールドアースのファーストフード・チェーンでは、死んだ牛の肉を仕入れて、脂を敷いた鉄板の上で焼いて、発癌物質を添加したうえに、石油ベースの発泡材でつつんだものを、九千億個も売っていたのよ。それが人間なの。そういうものなのよ」  (ダン・シモンズ「ハイペリオン(上)」365ページより引用



28世紀、ヒトラーの「我が闘争」がまだ売れる。どうして人間てそんな風なんだ?という質問を受けての、編集者の回答がこれ。

我が好物のフィレオ・フィッシュを食いながら、思わず途中で食うのをやめようかと思った。マクドナルドを含めたファーストフードはみなこんなもんだろう。死んだ肉と言われると、確かに。生きている肉を食うのは難しいけど、でも死んだ肉を食うのはあまり清潔ではないような気がしてきた。脂の上で焼くのもよくないような気がしてきた。上にかける調味料も、言ってみれば全て発癌性物質。それを塩化ビニールじゃなくて発泡スチロールとかウレタンで包んで食うのはやはりよくない気がしてきた。

体にいいと言われれば、紅茶きのこから、黒酢、もろみ、玄米、カスピ海ヨーグルトなど食い尽くしてきた我々。

一方で発癌性物質も日々怠らずせっせと摂取するのも我々。

28世紀の人からすれば何をやってもおかしいと思われるのかも知れない。




今日の一曲



No Such Thing, John Mayer
新しいアルバムではないけど最近お気に入りでへヴィ・ローテーションで聴いている。

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非常階段のある風景

2008-11-19 | days







いくらなんでも急角度すぎだろ・・・・・・
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『気になる部分』岸本佐知子、爆笑エッセイ

2008-11-18 | books

「ねにもつタイプ」で笑い、そして呆然とさせられた翻訳家岸本佐知子。彼女の第一弾エッセイがこの
「気になる部分」岸本佐知子 白水社 2000年

「ねにもつタイプ」となんら変わらない岸本ワールドがそこにある。奇妙な味?


 しかし、何といっても一番おそろしいのはゴキブリだ。黒光りするボディがこわい。長い触角がこわい。毛の生えたたくましい脚がこわい。素早い走りがこわい。飛ぶからなおのことこわい。裏返したときのおなかの横縞がこわい。わしづかみにして手の中にゆるく握ったときの、じたばたと手のひらを蹴る感触がこわい。噛むと口いっぱいに広がる。ちょっと苦い味もいやだ。
 オオカミの何がこわいのか、私にはさっぱり分からない。      (30ページより引用)



ゴキブリが大の苦手な私には読んでいて途中までうんうんと大きくうなづいていたのに、え?えーー!?となる。これが典型的岸本マジック。必ず一つのエッセイのラストですとんと落ちる。特徴は:

・ ゴキブリを噛む、という「それは本当はやっていないんじゃないか」という言葉を混ぜる。
・ オオカミがこわいというそれまで何ら出て来ない、でもよく言われる話を持って来る。

あるいは、たまに

・ そうそう。そうなんだよ。いいこと言ってくれた!と読者に思わせる。あくまでもたまに。


 ところが私が例を述べると、今度は逆のOさんから悩みを打ち明けられてしまった。”根堀り葉堀り”の”根掘り”はともかく、”葉掘り”って何なのだ?それを言うなら”夕焼け小焼け”の”小焼け”とは、いったい何が焼けているのか?”首の皮一枚でつながっている”って、それってすでに死んでいるのでは?それから・・・・・・      (37ページ)






気になる部分 (白水uブックス)
岸本 佐知子
白水社

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ねにもつタイプ
岸本 佐知子
筑摩書房

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今日の一曲



Shangli-La, 電氣グルーヴ

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郵便ポストってどうやって移動するか知っていますか

2008-11-16 | laugh or let me die

郵政省のスズキさん(仮名)にきいてみました。

そうしたら















なんと台で運ぶそうなんです。

がらがらがらと。

運んだら、アロンアロファで地面に接着するんですって。

あー ためになったなー 今回



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『聖女の救済』東野圭吾、レビュー&感想

2008-11-15 | books




「聖女の救済」東野圭吾 文藝春秋 2008年(初出はオール讀物2006年11月~2008年4月号)

IT企業の経営者真柴義孝、その妻でパッチワークアーティスト綾音、綾音の弟子若山宏美。義孝にはライフプランがあって、それは子供がいなければ結婚している意味がないというもの。結婚1年経って、綾音に子供が出来ないので離婚を言い渡す。そして綾音が実家の札幌に帰ると、宏美は義孝の自宅で逢瀬を楽しむ。宏美が帰った後、また彼女が家に行くと義孝は死んでいた。死因はコーヒーに入れられた毒。コーヒーに毒を入れることが出来たのは当の本人、宏美しかおらず、義孝には自殺する理由が見つからない。さて事件の真相は?

ガリレオこと湯川学はなかなか登場しない。それは従来の作品と違う。それと、事件は宏美の視点から最初描かれたので、宏美は犯人ではない(のだろう)と思いつつ読む。すると妻の綾音しか容疑者は浮かんで来ないので、綾音がどうやって北海道から彼に毒入りコーヒーを飲ませたのかが本書のメインになる。しかし綾音が真犯人だとすると、宏美のことをかばうのが解せない。こんな感じでこの本の半分150ページくらい進んで行く。また推理の大半は女刑事内海薫の視点で描かれてゆく。


参照: 「ガリレオの苦悩」の感想&レビュー

↑で駄作だとした同じ東野圭吾による同じガリレオシリーズなんだが、

読了後わりとすぐにこれを書いている。率直な感想はそれほどひどくはない

読んでいる途中では多少難あり。コーヒーに毒を混入させる手口について、ミネラルウオーターや水道管などひたすら細かい推理と検証が続く。ややちゃちい問題のように感じたので、そこをひたすら攻められても、Mでない人が「ほらほらお前はこういう攻め方が好きなんだろう」と攻められている感は否めない(どんな感やねん)

しかし、終盤になって登場人物が一人増えると話は一気に面白くなる。そしてラストは・・・・・・ 2通りの感想を抱いた。①すげえ ②しょぼい 読了後少し時間が経過した今でも感想は変わらない。いわば、

しょぼくてすごい完全犯罪なのだ。

トリックはある意味すごい。でもなぜか拍手喝采とはいかない。今考えてみると、はじめにこのトリックありきで、後にプロットを作り上げたんではないかと思う。さすが東野圭吾なのは、そのプロットは上手いのだ。しかし根本のトリックがうーん・・・・・・未読の方の興をそがないようにこの辺にしておこう。

残念ながら過去に読んだミステリーベスト30にも入らなければ、今年読んだ小説ベスト10にも入らないどころか、ここ数ヶ月で読んだ「まあそこそこに良かった本」にすら入らないのは悲しい。そういう意味で傑作とは言いがたいが、読んだ時間が無駄だったかと言うとそうでもない。だって、あっという間に終わったから。

タイトルにある「聖女の救済」 いったいどんな意味なのだろうと考えながら読んでいた。登場する捜査関係者の某男が参考人の某女に恋してしまうのだが、その某女=聖女を救済すべく話は進んでいくのだろうと思っていた。彼女が「聖女」ではあるかも知れない(私個人、彼女は魅力的な女性だと思う)が、救済しようという試みあるいは、救済に成功した失敗したというような「救済」が特にキーワードになって話は進まなかった。やや不可思議なタイトルだった。

まあ比較の対象として「ガリレオの苦悩」をあげるなら、あっちよりは「聖女の救済」の方がダメージが少ないというかまだ面白い。しかし対象を、記憶の新しいつい先日11/13木曜に放送のあったドラマ「風のガーデン」にしてみるとどうだろう。大天使ガブリエルであるということになってしまった中井貴一が、自分のことを実の父親だと知らない、そして自分の父親は死んでもうすぐ天国に行くと信じている神木隆之介に「父をよろしくお願いします」と言われたシーンで、私は思わず「倉本聰、うまい」とつぶやいてしまった。あのときに揺れ動いた私の感情の触れ幅はその何倍もかけて読んだ本の何倍もの大きさであった。

だったら、つまんかったという本のレビューなどしてる場合ではなく、「風のガーデン」について熱く語ればいいではないかと思う方もおられるだろう。いやどうでもいいと思っておられる方が大半か。日本での放送が終了したばかりの「ステート・オブ・プレイ~陰謀の構図~」について総括せねばならないし(誰に頼まれたんだよ)、最近見はじめてハマッている「4400」と、「24」よりずっと面白い「MI-5 spooks」について熱く語らねばならないのだ(どんな義務なんだよ)まあそんなわけなので、気が向いたときに気が向いた対象について語るだけなのだ。だから、世界同時株安にも小室逮捕にも田母神論文にも今世紀最大の愚策定額給付金にも触れないのだ。どんどんと「聖女の救済」から話は脱線している。まあいい。なぜ旬の話題にこのブログでは触れないかと言うと、特に気が向かない、気が向いた頃にはとっくに旬でなくなっている、みんなが語ってるなら別にここで語らなくてもいいだろう、どうせ小むつかしいこと書いても誰も読まないだろう、というような理由があるからだ。いや真の理由は書けないから書かないということだ。もうやめようこんな話。いやいや~しかしうざいねー>俺。






今日の一曲


いまみちともたか率いる80年代を猛スピードで駆け抜けていった伝説のバンド、barbee boysの「目を閉じておいでよ」 ツインボーカルの一人、杏子ならその後福耳にいるからご存知の方も多いだろう。ポルノグラフィティと杏子がテレビでbarbee boysの曲をメドレーでやったのがYouTubeで見られる。ポルノって嫌いじゃなかったのに、これを聴くとオリジナルのKONTAのボーカルの凄さがあらためて分かる。

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『ガリレオの苦悩』東野圭吾、レビュー&感想

2008-11-14 | books




『ガリレオの苦悩』東野圭吾 文藝春秋 2008年 (初出はオール讀物や別冊文藝春秋など2006年から2008年)

テレビドラマ「ガリレオ」や映画「容疑者Xの献身」などで注目が集まった探偵ガリレオシリーズ シリーズの最初は地味だったのでこの盛り上がりにちょっと驚いている。本作「ガリレオの苦悩」は「聖女の救済」と同じ日に発売された短編集。さて、

・ 第一章 落下る(おちる)

女性がマンションから飛び降り自殺。他殺を疑うも、容疑者は飛び降りの瞬間、マンションの外に別の人間と一緒にいた。果たして真相は?

・ 第二章 操縦る(あやつる)

湯川学の年老いた恩師の家でかつての教え子たちが集まる。恩師の家の離れで息子が焼死する。誰がどのように殺したのか?

・ 第三章 密室る(とじる)

湯川の大学時代の友人が経営するペンション。客が密室状態の部屋を抜け出して屋外で死亡。事故なのか殺人なのか?

・ 第四章 指標す(しめす)

老女が殺害される。彼女の隠し持った財産まで奪われる。容疑者は保険外交員の女性。彼女の娘が水晶を使ったダウジングで、事件の真相にせまろうとする。ダウジングの科学的根拠は?誰が殺したのか?

・ 第五章 撹乱す(みだす)

悪魔の手と名乗る男から湯川への挑戦状が届く。自分は自由に人を殺すことができるがそれは警察には事故とみなされるとのこと。次々と起こる事件。ガリレオこと湯川に事件を止められるか?




うーむ。読んでいる間、福山雅治と柴咲コウの顔がチラついてならなかった。それもまたいい意味でのメディア・ミックス効果なのだろうか。感想を簡単に書けば、それほど面白くはない、以上。

タイトルに「ガリレオの苦悩」とあるので、本作では湯川学が苦しんで苦しんで解決に至る、というプロセスを期待したがそれほど苦しんではいない。(容疑者Xのときのようがよほど苦しんでいたと思う)ラストの「撹乱す」は悪くなかった。途中までは。種明かしがされるとちょっとガッカリする。何と言うかひっくり返るようなオチを期待してもそれがない。オチはさほどでもなくていいから、オチに至る過程でドキドキさせてくれと思ってもそれほどドキドキさせてくれない。

新幹線で東京から新大阪までで読みきってしまうライトノベルであると最初から分かって読むのなら悪くないと思う。すいすい読めるしね。ただ本屋でどーんと平台に置いてある期間が妙に長いのが気になる。ドラマ、映画による認知度の高さから、売れる・目立つ平台に置くのは書店としては当然のことだろう。それはいい。しかし、他に新刊がどんどん出ているのだからそろそろそちらを優先して欲しいなというのが一つ。もう一つは、久しぶりにとか、生まれて初めてきちんと本を読んだというような人が、これを読んで「本てこんな程度のものなのか」と思ってしまったとしたらそれは罪ではなかろうか。

まあかなり斜めから見て、湯川学のキャラクターを読む小説である。とすればどんな内容でもOKなんだろうけど。

ドラマのガリレオの放送が2007年の終わり。この「ガリレオの苦悩」と「聖女の救済」の元ネタの連載は2006年からスタート。ドラマと映画で話題が取れるから、そこから計算して原稿をためておいて、このタイミングで出版した。そんな計算があったのかなと想像する。出版は芸術ではなくあくまでも商売なのだから、利益を最大化しようという試みに文句をつけるつもりはない。しかし利益の最大化が娯楽としての作品の質の最大化を阻むモノであるなら、一読者としてそれには反対したい。次に「聖女の救済」を読む。これがつまらなかったら東野圭吾はしばらく読むのをやめようと思う。

参照: 「聖女の救済」のレビュー

出版不況と言われるが、それは若い者たちが本を読まないのが原因なのではなく、出版される書物・雑誌の数が多すぎることとそしてその質の低さにあると言いたい。つまり若者に「ゲームやってないで本を読みなさい」と言うことが愚である(「ゲームやってないで古典を読みなさい」は正解)

ああ、ぐちぐちぐち・・・・・・







今日の教訓



文句ばっかり言っている
私は、そう
ふふくやままさはる
です。









今日の一曲



Another Way To Die, Alicia Keys & Jack White
これはカッコいい。教えてくれたM坊やに感謝。


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