頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

店名にツッコンでくださる?46

2010-11-30 | laugh or let me die

缶詰BAR キンコンカン
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ひいたひいた

2010-11-29 | days


久しぶりに風邪をひいてしまった。計ってないけど熱が高い。のどが痛い。声が出ない。

こんなとき自分は生きてるなあ、と思う。

いや思わない。

汗びっしょりかいて、シーツや布団が濡れているのを見て、

枕を濡らすなんて、毎日泣き濡れていたあの頃以来だわ、と思う。

いや思わない。

もしかして最近流行りのノロ・ウイルス?

だからノロいんだ、と思う。

いや、思わない。

うむ。どうも調子が出ない。

皆さんも、風邪をひかぬようご自愛下さいませ。
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『第二音楽室』佐藤多佳子

2010-11-28 | books

「第二音楽室」佐藤多佳子 文藝春秋社 2010年(初出別冊文藝春秋と季刊飛ぶ教室」

学校と音楽をテーマにした四つの独立した物語。

「第二音楽室」小学生の鼓笛隊で、ピアニカ担当にさせられた6人の話 「デュエット」中学の音楽のテストが男女ペアで歌わないといけなくなる。彼と一緒に歌いたくて・・・ 「FOUR」4人で組むリコーダー隊 「裸樹」 精神的に不安定だったのに、公園で聴いた曲に強く支えられる。高校の軽音部で組んだバンドで・・・

ふむふむ。悪くない。クラシックとか堅い音楽がテーマかと思っていたらそうでもないし、第二音楽室という怪しげな教室にまつわる話あれこれかと思ったら、関係あるのは表題作だけだった。

すごく短い「デュエット」という話と、「裸樹」での詳細な演奏の悩みと女の子の内面の描き方が好きだ。

「けいおん!」というアニメは5分くらいしか観たことがなくてよく分からないけれど、ずいぶんと若者を軽音楽部に入れているらしい。「裸樹」も読めば結構軽音学部に入りたくなってしまうような気がする。







第二音楽室―School and Music
佐藤 多佳子
文藝春秋
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店名にツッコンでくだされ45

2010-11-27 | laugh or let me die
串あげ串やき 大穴
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『抱擁、あるいはライスには塩を』江國香織

2010-11-26 | books

「抱擁、あるいはライスには塩を」江國香織 集英社 2010年(初出SPUR2005年3月~2009年6月)

子供を学校に行かせず自宅で教育するという、かなり変わった一家。その子供を含んだ家族それぞれの目線で、80年代、60年代、2000年代を行きかう家族の物語。

ふむ。江國香織の小説はほとんど読んだことがない。時代を昔へ今へあちこちに飛ぶのと登場人物が誰が誰だかよく分からなくて最初は読みにくかった。

章によってはすごく面白く、章によってはそれほどでもなかったりするんだけど、トータルではなかなか興味深い家族の話だった。

私は比較的、小説に謎を求めてしまう。それは必ずしも殺人事件の謎ではなくてもよくて、どうして○○はこんな人間になってしまったのかという過去(=謎)でも、今後○○はどうなってしまうんだろうという未来(=謎)でもよい。

「抱擁、あるいは」は特に謎が提示されないので、それがないまま読み続けるのは不可思議な経験だった。面白い/面白くないという二項では表現できない作品だった。





抱擁、あるいはライスには塩を
江國 香織
集英社

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神宮外苑のいちょう

2010-11-25 | travel


神宮外苑いちょう



先週末の紅葉。とてもいい色がついていた。

いちょう・いちょう・伊調千春・伊調馨

と言っても全くうけなかったけど。


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『ロードサイド・クロス』ジェフリー・ディーヴァー

2010-11-24 | books

「ロードサイド・クロス」ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋社 2010年
ROADSIDE CROSSES, Jeffery Deaver 2009

キネシクスという審問する相手の嘘をボディ・ランゲージから見破るのが専門のキャサリン・ダンス最新作。事故の前日に道路脇にバラと十字架が置かれていたという事件。ブログで事故を起こしたのになぜ逮捕されていないのかと非難された高校生トラヴィス。ブログでコメントした人たちに災いが。それと並行してキャサリンの母が殺人で逮捕される・・・

ふむ。ネタが極めて現代的。ネットいじめ、ゲームと現実の区別がつなかくなる者達。ジェフリー・ディーヴァーらしいどんでん返しもある。終盤にかけて二転三転する。多少前振りがあるので、オチを想像できないこともないが、よく出来ている。しかし、ディーヴァーのファンでない人が最初に読むにあまり薦めない。Amazon.co.jpでは評価は4.5とが高いが、Amazon.comでは平均3.5とそれほど高くない。

Amazon.comのレビューでG. Allredという人が書いていることにほぼ同意見だ。http://www.amazon.com/Roadside-Crosses-Kathryn-Dance-Novel/dp/1416549994

Maybe a Deaver fan no more, June 22, 2009
By G. Allred

I've been a fan of Jeffery Deaver since reading 'Praying for Sleep' and have since bought most of the books that followed, however, Roadside Crosses left me bored and uninterested. It seemed he was trying to convince the reader that he's a techie. Way too much teaching about the cyberworld and the whole book left me cold. Probably, Mr. Deaver is a bit burned out after having written such great books in the past, but he loses me as an avid fan. Before I'd buy another of his books, I will want some other readers input.


現代的であろうとしすぎたように思う。

しかし、新刊が出れば読む作家の一人であることは、変わらない。訳者あとがきによると、2011年にジェームズ・ボンドの新作をディーヴァーが発表するそうだ。なんと。

キャサリン・ダンスシリーズ前作は、「スリーピング・ドール」だった。







ロードサイド・クロス
ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋
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【業務連絡】目次

2010-11-22 | days
ブックマークにある、このブログの目次ですが、アメブロに置いてあるのだけ残して、FC2とライブドアに置いてあるのは更新を停止する予定です。近々。
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『小暮荘物語』三浦しをん

2010-11-21 | books

「小暮荘物語」三浦しをん 祥伝社 2010年(初出Feel Love vol.1~vol.7)

東京にまだ残っているボロボロのアパート、小暮荘。ここに住む人たちを描く連作短編集。元彼と今の彼が部屋にやって来る女性(花屋さん)、突如としてセックスしたいという欲求に襲われた大家さん、駅のホームにある突起が気になるトリマー、夫の浮気が気になる花屋の奥さん、のぞき穴から女子大生ののぞく男・・・

いやいや。やっぱり三浦しをんは三浦しをんだ。短編それぞれが成立しているのに、連作としてちゃんとつながっている。本全体の作りのうまさに脱帽。

そういう人っているよねという強いリアリティと、そんなのあるわけないじゃんという強いフィクションのバランスもまたいい。

なんと言えばいいか。全体として癒しに包まれるちょっと叔母かな、いや叔父かな、いやおバカな人たちの物語。そんな感じ。

直木賞を取る以前からも以後にも変わらない作品の質。ずっと書き続けてくれることを望むし、この人の作品はずっと読み続けていきたいと思う。


水嶋ヒロの小説が12月15日に出るそうだが、これはどうなんだろうか・・・






木暮荘物語
三浦しをん
祥伝社

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店名にツッコンでもらえます?44

2010-11-20 | laugh or let me die
baroque 神
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『灰色の虹』貫井徳郎

2010-11-19 | books

「灰色の虹」貫井徳郎 新潮社 2010年(初出小説新潮2009年3月~2010年9月に加筆訂正)

上司を殺したという無実の罪で服役した男が、担当の刑事、弁護士、裁判官たちに次々に復讐してゆくという話。

うーむ。冤罪とはいかにして作られるかを詳細に描写した小説である。男が過去にどんな風に有罪にさせられたか、そして現在どのように復讐しているかが交互に語られる。

刑事の強引な仕事(過去に男を有罪とした仕事ではなく、現在の仕事)をしていたら、過去の件で復讐され・・・次に検事が・・・といった具合。それぞれの腐敗具合が結構細かく、残念ながら、復讐の動機や方法よりもそっちの方が読ませる。

しかし、ストーリーの行き先が読めてしまうことと、エンターテイメントに必要なカタルシスをあまり感じることができなかったこと(復讐が成功してもなぜか興奮できない)、そしてラストのオチが先に分かってしまったことが痛い。

キッチリキッチリ進んでいく様は、まるで小説講座の教科書のようではあったんだけれど。








灰色の虹
貫井 徳郎
新潮社

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映画「百万円と苦虫女」

2010-11-18 | film, drama and TV

DVDにて鑑賞

バイト先の友達とルームシェアすることになったのに、なぜかその子の彼氏と3人で住むことになったのに、なぜか彼女は来ない。つまり二人きり。拾った子猫を育てようとしたら、その男に棄てられてしまったので、キレて彼の荷物を全て捨ててしまう。告訴され、そんなことで前科者になり、実家に戻り百万ためて実家を出て、百万たまるごとにその土地を出て、また百万たまったらその土地を出るという暮らしをする蒼井優。

ふむふむ。なかなか面白かった。やっぱり蒼井優は巧い。あの無表情で線の細い感じは彼女にピッタリの役。そして先がさっぱり読めないのもいい。こういう、サスペンスでも純愛でも学園モノでもないスキマな物語に、日本映画のらしさが現れているのかも知れない。






百万円と苦虫女 [DVD]

ポニーキャニオン

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ステキなホテルその4

2010-11-17 | travel


長い一日が終わった。

さてコンタクトはずそうっと。

まさかのために流しの穴はゴム栓でふさがないとね。









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『ひそやかな花園』角田光代

2010-11-16 | books

「ひそやかな花園」角田光代 毎日新聞社 2010年(初出毎日新聞日曜くらぶ2009年4月5日~2010年4月25日) 

毎年別荘に集まりサマーキャンプをする子供たち。ここ以外ではいい子を演じる弾、学校にはいる場所がない紗有美、相思相愛の賢人と紀子、男の子みたいに元気な波留、一番おねえさんの樹里、親に問題ありの雄一郎・・・みながあの夏は楽しかった。それぞれの親に連れて来てもらっていたが、しかしお互いの関係がよく分からない。1985年から少しずつ大人になってゆく彼ら。一人ひとりの目線から描かれる少年少女子供男女大人の物語。

いやいやいや。角田光代はいい!ずっぷりとハマってしまった。短い章で少しずつ明らかになってゆくそのスタイルがいい。無理のないストーリーの展開がいい。意外性がいい。人の内面に対する鋭く、そして優しい見方がいい。

彼らの関係はいったい何なのか、ラストで明らかになると思っていたら、それよりもずっと早く分かってしまった。それだけをネタにするんじゃないのも巧い。

角田光代のイメージが、極道の妻+お笑いの妻になってしまっていた。光代という字を見ると、太田光代(タイタンの社長、太田光の妻)か大平光代(だからあなたも生き抜いて)を連想してしまうからだ。やっと(だいぶ遅い)角田光代=大好きな作家という勝手なイメージが出来た。(自分勝手だとは思うが、イメージは大切だと思うのよ。うんうん)





ひそやかな花園
角田 光代
毎日新聞社

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ステキなホテルその3

2010-11-15 | travel

さて顔を洗おう。

っておい!毛が落ちてるではないか!(と遠目には見えた)






しかし、






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