まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

伯耆大山さん、立派になったね。

2021-09-28 12:51:53 | 日常

(斜面崩壊の虞があり内側に移設された弥山山頂標識。最高地点は剣が峰1729mです。)
令和3年9月25日から26日
今日は本来なら上高地に向け出発しているころなのですが槍ヶ岳群発地震で落石事故が相次いで発生したため残念ながら中止としました。
地元の警察や関係個所に照会したところヒュッテ大槍から槍ヶ岳山荘間は立ち入り禁止となっているがそれ以外の登山道は規制されていない。行けば登れるのです。
奥又白から5・6コル間はまだ情報がないので不明とのこと。
我々の登るコース、奥又白池までは落石の危険は少ない。問題は5・6のコルまでのトラバースルート。中でも奥又白沢と核心部のトラバースが危ない、地震が続き落石の危険があれば、その時は中止すればよいと考えていたが直後に撮影された現場の状況、砂埃を上げて大岩が転がり落ちる様は衝撃的です。北鎌尾根では稜線上の岩壁が崩れ落ちる決定的瞬間のユーチューブの画像が公開されていました。現場にいた登山者は直ちに撤退、下山するが知らない登山者は続々と登ってゆく現場に遭遇したものには理解できない行動でしょう。
我々は訓練も予定通り行い、装備のパッキングも終え、あとは行くだけのこの時。家族のご心配はとてつもない。それを無視してなぜ行くのか。家族に余計な苦痛を与えて遊びに行く。そのようなことは許されない。熟慮の末22日中止を決定した。
私の気落ちした様を察してか上高地に行く代わりにみんなで大山に行きましょうということになり、急遽段取りをしてくれました。
大山山頂の弥山は標高1709m、年間6万人を超える登山者が昇る中国地方最高峰の山です。
大山登山は5年前、,八ッ峰縦走の訓練に来て以来です。
25日、朝7時過ぎ福山を出発、東城経由で南光河原駐車場に車を置き出発。


(遭難碑は登山口から少し上った阿弥陀堂のあたりの登山道沿いにあります。お参りして登るとよいことがありますよ。)
いつもの通り大山遭難者慰霊碑にお花を手向け無事な登山を祈る。1合目から6合目まで登山道がきれいに整備されていました。

その工事は半端ではありません。それは大山山岳環境整備計画というものにもとづいて行われています。「国立公園ステップアッププログラム2020」を策定、インパウンド対応の取り組みを計画的、集中的に実施し日本の国立公園を世界の旅行者が長期滞在したいとあこがれる旅行目的地に整備していく世界基準のプロジェクトです。これから登る夏山登山道整備事業に3億1千万円、6合目までの計画は完成済みです。

(かっては道幅もせまく足場の悪い6合目下の登山道がこのようなきれいな階段となりました。)
今回行ってませんが行者谷登山道も完成済みとのことです。頂上木道も移転予定で8合目からの木道は工事中でした。最新的な立派な木道です。

【6合目避難小屋、登山者数が多く利用者の多い割には狭いですね)
山小屋の改修も進み、頂上避難小屋、6合目避難小屋、ユートピア避難小屋も終わりました。、あの煙がまん延した懐かしい石造の駒鳥小屋新しく改装されました。6千6百万円もかけた立派な山小屋ですから行ってみたいところです。これらの山小屋整備に3億円余り、国と県都が折半の約3億円の負担です。安いか高いかは人それぞれですが快適さに鑑みれば安いと感じました。広島の原爆遺跡被服支廠の保存費用が約100億円といいますから安いものです。これだけの立派な工事ですから我々も現在社会実験中の大山入山料一人当たり500円、全員で3000円を気持ちよく支払いました。これだけ立派な工事がしてあれば積極的に支払わせてくださいという心境になるでしょう。期間は今年6月4日から10月31日までですがまだ160万円程度とちょっと少ないですね。ぜひご協力ください。
引き続き登山道についてみれば、かっての登山道のような段差はありません。丸太1本か2本分の段差ですから20センチ以内。勾配も緩やかで均一の勾配がついていますから、まず地面を平たんにならしてから丸太を設置されたのでしょう。大変な土木工事です。今までの登山道は溝状に掘れて狭くなったところ、段差の大きなところもありましたがすべて解消。道幅もすべて1,6m以上が確保されていますから広々として快適で疲れません。それが延々と6合目までつけられています。
このような快適な登山道は見たことがありません。登山道の段木により土砂の流失を防ぎ、登山者にとっても快適に登れる。まさに最先端で理想的な日本一快適な登山道です。ただ残念なことは防腐処理がされていませんから耐用年数は10年程度でしょう。

【2合目付近のモノレールです。)

(5人乗りです。どのような姿勢で乗るのかな。作業員さんは背負い子に荷物を負っていました。)
工事にお金がかかる理由。工事に従事する人のためにふもとの循環道路から5合目までm5人乗りのモノレールが設置されていました。それでもその上の5合目から9合目の木道現場まだは歩かねばなりません。

9合目の木道現場付近には工事資材を置くため広い仮設ステージが設置されていました。天然記念物のキャラボクを傷めないように、その上に作るのですから大変な作業となったことでしょう。

また、登山道完成後も道のメンテナンスをしておられました。「ご苦労様。ありがとう」と感謝の言葉を述べ通過しました。登山者も多く大変混雑していました。子供さんや年寄りも多くすれ違いに危ないところもあり、「登山のマナーはのぼり優先ですよ」と声掛けしたのは2回のみ、多くの若者たちも道を譲ってくれ「グットマナー、ありがとう」と声掛けして登りました。実に気持ち良い。これも快適な登山道のおかげで気持に余裕が生まれたにらではないでしょうか。
6合目避難小屋もきれいに改修工事が終えられ、5から6人の小さな板張りの土間、2階にも1畳くらいのスペースがあります。入り口横には快適な携帯トイレブースも設置されています。
頂上避難小屋も内外装が改装され、何よりトイレが水洗になりあの強烈なにおいがなくなり快適でした。雨水を循環しているようです。

頂上の弥山標識(1709m)も安全な場所に移設され、3段の広い快適なステージが設置されていました。何もかも改修され見違えるように立派な施設になりました。大山は自然環境保護運動への関心が高く一木一石運動でふもとから頂上まで石を待ちあげたり、浄化槽の汚泥の麓への運搬運動などにも多くの登山者が協力した賜物でしょう。

「休暇村奥大山」のこと。
かって登った烏ヶ山登山口にありました。
中腹をめぐる循環道路が通行止めの為行くのに時間がかかりましたが宿舎は人影もなく静かでした。早速お風呂に入り一汗流し、夕食会場に行きました。

(たくさんの種類があり食べられるかと心配しましたが全部食べました。満足です。)

ズワイガニは別注文。見た目も豪華です。初物でした。)
何と一杯の人だかり、コロナ禍でガラガラにすいていると思いきやどうしたことでしょうか。料理も山の幸、海の幸に加え、バイキングやズワイガニ1匹付ですから食べきれないほどの量でしたがおいしくて完食、大満足でした。

さらにびっくりしたことは、食後、デザートやアイスクリーム、コーヒー等をお部屋にお持ち帰りいただいてもよいとのことで食堂の入り口前に置いてありました。価値ある「おまけサービス」です。ダメ押しのサービスです。これで満足度はアップしました。
だからリピーター客が多いのではないでしょうか。努力の賜物ですね。
このことは日常の仕事においても言えることです。普通のサービスはあたり前のこと。
さらに相手のためになら何かの娑0ビスを追加できれば相手もビックリされてフアンになっていただけることでしょう。このおまけサービスの様に

(若いころの画像で若返りました。たまにはいいものです)
お部屋に帰り持参した過去の山行のCDを見ながらお茶やデザートを楽しみました。
翌日は朝ぶろに入りゆっくり食事をとり、大山の展望台として名高い三平山を縦走して帰りました。
混雑したのに2日前によく宿が取れましたね。あのズウイガニも1日5組限定とのこと。
雨も降らず数々の幸運にも恵まれ本当に楽しい山旅でした。感謝、感謝

(朝鍋鷲ケ山から三平山を縦走しました。6㌔、4時間のコースです。急坂もあり軽アイゼンが欲しいところです。)
幹事さん、皆さんありがとうございました。

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