まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

例会山行「阿蘇山」

2012-10-28 22:37:50 | 日常
平成24年10月27日から28日
かねてより旧友からサブリーダーを頼まれていた阿蘇山例会山行に行ってきました。このところ連日晴天が続いておりましたが週末のこの2日間のみ悪天候で明日からまた好
天気という全く不運な山行でした。長い人生には時としてこんなこともありますよね。
参加者は24名。初日は仙酔尾根を上り高岳、中岳を経てロープウエイのある尾根を下る予定でリーダーを頼まれました。仙酔尾根は別名馬鹿尾根といわれていますが高岳の稜線まで水平距離1500m、高度差650m余りありかなりの急峻で上り応えがあり、馬鹿尾根とは失礼な呼び名のように思います。石ころが火山の溶岩で固められ歩きにくいが足元はしっかりしていました。単調なのぼりということなので100歩歩いて先頭を交代する方式で登ってもらいました。1回で25mから30m登りましたから平均以上の勾配です。稜線に着いた時には雨に加え強風のため寒く、1時間余りもガスで見通しも定かでない強風地帯を歩くのは危険と判断し、予定変更、登って来た道を引き返すことにしました。30分余り下ると雨も止み周りの景色も見えてきました。懐かしい鷲ヶ峰の峰々も姿を現し、このまえに登攀した感激を呼び戻してくれる。下山した頃には雨も上がりひょっとして予報を裏切り明日は良い天気になるのではと期待を抱かせる。今宵の宿は「かんぽの宿」、温泉で冷めた体を温め美味しい夕食を楽しみ熟睡しました。翌朝は予報どおり雨。とりあえず露天風呂に入り、豪華なバイキングの朝食を腹いっぱい頂き8時出発。草千里ヶ浜の北方に聳える杵島岳は1321mの山。晴れていれば360度の絶景が楽しめる山ということでしたが今回は濃い霧の中何も見えません。この山のリーダーは他の人がされるので、地図は持参していましたが不覚にも全く地形、ルートなど調べておりませんでした。縦走予定でしたが見通しが悪くどこを歩いているかよくわからない状態なのでまだ福山まで帰らなければなりませんから迷っている余裕はありませんので来た道を下山しました。こんな時にはやはりナビがあればよいですね。勉強になりました。何もよいことのない山行でしたが参加者から「迷った時にはわかるところまで引き返す鉄則が体験できてよかった」との言葉を頂き、すこし慰めになりました??
不運といいましたが、私は逆境が人間をたくましくさせるように悪天候は多くのことを登山者に学ばせ成長させると信じております。だから、悪天候も少しも気にせず天候に関係なくいつでも登山しております。
高速道路を帰る頃には予報どおり青空の見える好天気になりました。
山は経験の積み重ね、今回の山行の不運な経験がいつか必ず役に立つと良いですが・・
(写真は濃霧の杵島岳山頂)

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無積雪期山岳レスキュー講習会

2012-10-24 23:51:51 | 日常
平成24年10月20日から21日
この講習会は中央で開催された講習会の内容を県下加盟団体の会員に伝達するもので三倉岳で開催されました。
参加者は11団体から36名、役員12名です。
レスキューは日頃からある程度のことは実施しており自分は判っているとして参加しない人が多い。
実際参加してみると大部分は知っていることばかりであるが知らないことも何件かありました。
三角巾で円座を作ること。サムスプリントの使い方知りませんでした。サムスプリント知っていますか?アルミ製の副木です。負傷箇所に合わせて自由に整形できる優れものです。
昔は木とか本、新聞を副木として利用していましたから・・・私もかっては日赤救急法救急員の資格を取得していましたが任期5年ですので失効していました。
5年間も実際に使用しなければ忘れますよね。5年有効。良いところをついています。実践が大事です。折があればまた取得したいです。
講習内容は第1日目は三角巾の使用法や救急のやり方等の講義がありました。
2日目は参加者を6班に分け班単位で学習しました。最近個人装備と位置づけられているツェルトのいろいろな使用法、スリング、ザイル、雨具、シート、ザック等を使用した搬送法を学びました。普通はこれでおしまいとなるところですがこの講習会は違います。実際の状況をシュミレーションしました。けが人の発見から治療、消防に通報、搬送、救急隊に引渡しまで実際にやりました。実際にやってみると予定通りできないことがよくわかります。消防に勤務しておられる会員の方から「通報は隊員を招集するため少しでも早くしてください。」との指摘がありました。私は名前、住所、怪我の程度等すべてがわかってから通報するものと理解していましたので何故すぐ通報しなければならないかよくわかりました。
今回一番勉強になったのは講習会のやり方でした。役員各人が自分の役割をよく理解しわきまえておられました。でしゃばる人はおりません。リーダーの指揮の下、患者役、手当てをする参加者役、説明役、チームワークの良いこと、一生懸命な態度には本当に頭が下がりました。
最後は「ご苦労様」で終わってしまいましたが参加者を代表して役員の方々に対しお礼の言葉くらい言っても良かったのではと反省しています。有意義な講習会でした。
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しまなみ海道をサイクリングする。

2012-10-12 22:27:26 | 日常
平成24年10月9日
最近しまなみ海道のサイクリングのニュースを良く目にします。
ツーデイマーチ、台湾の自転車メーカーを湯崎県知事が勧誘に訪れたとか・・・・
仕事で尾道に行った折、東京からしまなみ海道をサイクリングために来た人の話を聞き私の心を動かされた。しまなみ海道を歩く旅は大三島で止まっている。四国まで歩いて完結したいという気持ちが湧き上がってきた。居ても立ってもおられなくなり10月8日岡山行きの仕事の帰り決行しました。
しまなみ海道は全長70キロ、所要時間は上級者なら3時間、元気な人なら6から7時間、初心者では10時間要するといわれています。今回は今治側の玄関口、サンライズ糸山から大三島の道の駅「多々羅しまなみ公園」まで約33キロ。途中の伯方島を一周したので20キロ余り余分に走りました。8時30分に出発、ついたのは12時過ぎでした。約4時間急坂にも下車することなく全コース、自転車に乗ったままで完走しました。この調子なら尾道まで全コース完走できると自信がつきました。見所はなんといっても3つの橋が連なる来島海峡大橋(4105m)です。海の青さ、空の大きさ、スケールの大きさに圧倒されます。橋の上は風が強くて自転車が前に進みません。
自動車では理解できませんでしたがマラソンなどで前の選手の後につき風除けにするという感覚が良く理解できました。このコースを走った感想は自然が豊かである。急流あり、狭く入り組んだ瀬戸有り、白砂青松の海浜有り、亀老山などの展望公園を登るハードなコースもあり変化に富んでいます。しかし産業は造船と石材等で目立ったものはなく街中にも見所は少ないように思います。
平日のためサイクリングする人も少なくゆったりと走れました。道中東京からきて尾道まで歩くという80歳代のご夫婦にお会いしました。とても元気で仲良く挑戦しておられる姿は若々しくてうらやましい限りです。歩く姿の理想であり、かくありたいものです。
レンタル自転車はマウンテンバイク型8段切り替え車で快適です。特に6段位で走行するとスピードもグーンと上がり、風を切ってこぐ快適さを体感しました。病み付きになりそうです。でも自転車は車ほどスピードが出ませんが通り過ぎるだけでゆっくり景色見たり、地元の人とのふれあいには欠けると思います。やっぱり歩く旅の方が味わいがあり良いと思いました。今度は歩いて今治までゆきたいね。記念すべき○○才の誕生日でした。
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島々宿から徳本峠

2012-10-02 22:04:54 | 日常
平成24年9月26日から28日
このたび、念願の徳本峠に行ってきました。
上高地側の明神からは今までに3回登っていました。
本来のルートである島々から登る気になったのは、長い山道を登りようやく峠に立ったとき突如として現れる穂高連峰の勇姿を見る感激を味わいたかったからです。
昭和8年釜トンネルが開通するまでは上高地に入るにはこの徳本峠を越える意外道はありませんでした。日本アルプスを世界に広めたW.ウエストンや日本山岳界の重鎮、小島烏水、志賀重昂を始め多くの大先輩が通い、高村光太郎夫妻や芥川龍之介もここを通っています。地元の人達も放牧や、薬草採り、炭焼き等のため歩いていた生活の道でもありました。私もこれらの大先輩にご挨拶にお伺いする心境で、ラフな登山シャツでは申し訳ないような気がしたので山行できるのは初めてですが、私の山の礼装である昔のアルプスのガイド風の背広の上着とニッカズボン姿で徳本峠小屋に入りました。この気持ちわかってもらえますか。
島々宿から徳本峠までは距離16キロ、標高差1400メートル、所要時間約7時間の道です。二俣までは車道です。但し一般車は入れません。ここから山道になります。
巾は50センチくらいの狭さ大きな樹林帯で木陰も爽やか。渓流の音を聞きながらうす暗い川沿いの道です。重い感じの湿気が心地よく呼吸が楽に感じます。落葉に踏み固められた道はしっかりとした存在感があり歴史、年輪を感じさせます。この狭さがちょうど良い。確実に大先輩が歩かれた道であることを感じさせてくれる。
登山道は補修工事のところもあったが迷うようなところはなかった。岩魚留小屋は人もおらず廃屋同然でした。ここを通った人は平日のためか2パーティ、3人のみ、これでは商売になりませんね。地図ではこのあたりより高度が上がり急斜面になるはずですが、ジグザグにつけられており息を切らすほどの急斜面道はなく楽に上がれました。昔の人は実によく考えて作られた人に優しい登山道でした。予定どうり3時過ぎに峠に立つことが出来ました。独標から西穂高、ジャンダルム、奥穂高までの岩峰、前穂高から
明神の峰峰がすぐ前に見える。それらを歩いた感動が思い出されて話は尽きることがない。庭先の縁台にて抹茶を立てて優雅な時を思う。昨年出来たばかりの新館は未だ杉の香りが漂い心地よい。平日だから部屋も開いていると思っていたが満室。11月の小屋じめまでほとんど予約で一杯とのこと。料理も美味しく、布団もふんわりと暖かく快適な小屋でした。目的を達成した満足感、宿題を終えたような安堵感、肩の荷が下りたような心地です。3日目は台風18号のため雨を覚悟していましたが台風も避けてくれ快晴の一日でした。良い山旅が出来たことを感謝いたします。
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