平成29年11月26日
例えは異なるが「年を取ると子供に帰る」というコトがあります。登山を始めた頃は広島市周辺の山々を歩き回りその足跡を赤鉛筆でなぞり地図が赤くなるのが楽しみでした。その後は北アルプスやバリエーションルトなど厳しい登山ばかりで里山に登ることはあまりなかった。年を経て体力が衰え、あまり無理ができなくなり後輩への技術の継承も一応終えると山岳会の初心者の山行を考えるようになり再び里山を歩くようになりました。
今回の武田山は前回の鈴が峰地区の北隣の山塊です。私も昔この山に北側の「東亜ハイツ」に住んでいたので散歩がてらに登っていた懐かしい山です。この山は中世この地方の守護をしていた武田氏の居城、銀山城があつたことで知られています。今はお城はありませんがその遺構が各所に残っています。そのため地元の守る会のおかげで登山道はよく整備され多くの説明看板が建てられ当時の様子をうかがい知ることができます。コースは可部線大町駅を7時40分出発、街中を抜け北側稜線にとりつき、武田山(410m)の展望を楽しみ、水越峠に下り、火山(488m)に登り権現峠に下って丸山(457m)を経て前回の畑峠手前の分岐点に至る。そこから前回下った鍬投げ峠からの急坂をの折り返すのですが今回はのぼりですから滑らず、苦しいけれで安全に登れました。そこから浅野藩の茶道を興した上田宗箇が借景とした山、宗箇山(356m)の素晴らしい展望を楽しんで三滝寺に下り15分まりでJR三滝駅に15時15分に到着しました。所要時間7時間35分、距離はおよそ14キロでした。この時期三滝寺は紅葉の真っ最中、色とりどりの色彩は本当に見事で京都の紅葉を見るようでした。このコースは両側とも住宅地が迫っており散歩に登ってくる人やトレイルランで来る人が何人も出合いました。その中のお一人、丹藤卓也(タンドウ タクヤ)さん比婆山スカイランはよく参加しているとのこと。来年の大会は毛無山山頂で応援していますと約束しました。権現峠まで往復10キロがトレイニングコースとのことでした。県岳連のやまびこ会の御一行とも出会いました。
今回2回にわたる山行でしたが福山からの時間を考えると3回に分けて行えば4から5時間でゆっくりと楽しめるように思いました、1コ-スつは己斐峠から鈴が峰・新井口駅、。2コースは己斐峠から大茶臼山から三滝寺・三滝駅、3コースは大町駅から丸山あたりで下山ずる計画ではどうですか。来年は実行したいですね
(写真は三滝寺の紅葉風景)