平成24年8月22日から26日
剣岳の大岩壁、チンネはクライミングする岳人憧れの聖地であります。
左稜線はチンネの数々あるルートの中で一番長く13ピッチ、標高差500mあります。
昨年は雨天のため取り付き地点の確認にとどまりました。今年は天候、仲間にも恵まれ念願の登攀を果たすことができました。
一昨年八つ峰縦走の時、チンネを登攀するクライマーの雄姿にあこがれ今度はチンネを目標に毎週登攀訓練、ボッカ訓練を重ねてきました。
やっと夢が実現し感激でいっぱいです。
行程は 8月22日 広島・福山ーー呉羽パーキング(仮眠)
8月23日 呉羽ーー立山IC--立山駅ーー室堂ーー剣沢ーー長次郎雪渓ーー熊の岩
8月24日 熊の岩ーーチンネーー熊の岩
8月25日 熊の岩ーー剣沢ーー剣御前ーー室堂ーー立山ーー入浴・食事ーー富山IC--福山
8月26日 -ー広島
先月の赤木沢遡行のとき呉羽PAは食事もでき大型車停車場が分離してあり仮眠には比較的静かで、屋根もありここが最適と決めていました。
今回は立山始発が平日のため1時間遅れの7時からでした。
天気は快晴、この期間中は天気も良く崩れる心配はありません。
荷物は20キロ弱、雷鳥沢から剣御前の上りがこたえます。剣沢テント場では軟弱にも今回はチンネ一本だからここにテントを張り軽装備で直行したほうが楽ではと迷いましたが、ここからだと3時間は余分に要し疲れた体でチンネに挑戦するようになるのもきついということで熊の岩まで行くことにする。
今年は雪は多いと聞いていましたが雪渓は小さいようです。八つ峰の1・2ルンゼ取り付き点もCフェースの取り付き点も雪渓はありませんでした。しかし一番懸念した大滝は雪に覆われて楽に通過できました。予定より早く午後4時には熊の岩に到着しCフェースなど6峰岩峰群を堪能しました。テントは我々を含め5張りのみ。5時過ぎにはチンネ登攀者が疲れ切った表情で降りてこられました。明日はいよいよ我々の番です。翌朝4時、途中で一緒になった岡山・鳥取組の2人と前後して出発。急峻な雪渓を上り、池ノ谷ガリを下り三の窓へ。誰もいない。我々2パーティーのみ。雪渓を横切り一番奥の左稜線取り付き点へ。今年は雪がなく基部まで露出している。岡山組が先行。我々はKーI組が先行、後にOー福原組が続く。K、O両名の上達者がおられるので登攀に不安はない。つるべ方式で交互にトップを代わり登攀する。天気も良く上るに従い視界が開ける。眼下に三の窓雪渓、森の中に池の平小屋、なつかしい仙人池ヒュッテが見える。日差しが強くかんかん照りで熱中症になりそう。みやすいところは支点がない。間違ったコースではないかと疑念もわくほど。しかし万一落ちれば命はないのだから緊張しながら登攀し、時には岩にスリングで支点を取り、万一に備える。上るのはたやすいが支点のセットに時間を要す。アルパインはスピードが一番大切といわれているのがよくわかります。長時間の登攀だからパンを食べるが喉が渇きうまく飲み込めない。このような時はセリー状の食べ物がよい。核心部は垂直のピークのように聳え立っている。私はラストを上ったが多くの支点があり安心して挑戦できました。トップの人は支点がありすぎ最後にはヌンチャクが不足しがちといわれていました。後半「グラリー」と動く岩もあり緊張する。難所を通過し、細いリッジを上ると広い場所に出た。チンネの頂点です。頂上のとがった岩峰に立つが足が震えてうまくたてません。みなで握手し登頂を祝う。ただちにクライムダウンで三の窓の頭のコルにおり、池ノ谷ガリには懸垂で降りる。急峻な長次郎雪渓は疲れており安全を期してガラ場を下り途中で雪渓に戻り、無事熊の岩に帰りました。
夕食のラーメンの美味しいこと。汁の塩味は抜群でした、こんなにおいしいとはね。疲れていたのでしょうね。翌朝は4時30分に撤収、下山しました。来た時より軽いはずなのにずいぶん重く感じました。しゃりばてなのでしょうか。剣沢テント場ではゆっくりと剣岳から八つ峰まで全部の眺めを堪能しました。
。剣御前小屋でうどんを食べエネルギー補給をして元気を盛りかえしました。今日は土曜日登山者の列が続きます。どの山小屋も予約なしでは宿泊できないとの張り紙がありました。今日はチンネも順番待ちのことでしょう。我々は平日貸切でゆっくり登攀でき幸運でした。信じられないでしょうが幸運と言えばバスターミナルに着いた途端雨になりました。
雨具を出さずに済みました。下山後は、いつもどうりの温泉に入り、いつもの焼肉屋でたらふく食べ思い出を持ち帰りました。本当に天候と仲間に恵まれたチンネ左稜線登攀でした.
(写真は核心部を登るKさん)
剣岳の大岩壁、チンネはクライミングする岳人憧れの聖地であります。
左稜線はチンネの数々あるルートの中で一番長く13ピッチ、標高差500mあります。
昨年は雨天のため取り付き地点の確認にとどまりました。今年は天候、仲間にも恵まれ念願の登攀を果たすことができました。
一昨年八つ峰縦走の時、チンネを登攀するクライマーの雄姿にあこがれ今度はチンネを目標に毎週登攀訓練、ボッカ訓練を重ねてきました。
やっと夢が実現し感激でいっぱいです。
行程は 8月22日 広島・福山ーー呉羽パーキング(仮眠)
8月23日 呉羽ーー立山IC--立山駅ーー室堂ーー剣沢ーー長次郎雪渓ーー熊の岩
8月24日 熊の岩ーーチンネーー熊の岩
8月25日 熊の岩ーー剣沢ーー剣御前ーー室堂ーー立山ーー入浴・食事ーー富山IC--福山
8月26日 -ー広島
先月の赤木沢遡行のとき呉羽PAは食事もでき大型車停車場が分離してあり仮眠には比較的静かで、屋根もありここが最適と決めていました。
今回は立山始発が平日のため1時間遅れの7時からでした。
天気は快晴、この期間中は天気も良く崩れる心配はありません。
荷物は20キロ弱、雷鳥沢から剣御前の上りがこたえます。剣沢テント場では軟弱にも今回はチンネ一本だからここにテントを張り軽装備で直行したほうが楽ではと迷いましたが、ここからだと3時間は余分に要し疲れた体でチンネに挑戦するようになるのもきついということで熊の岩まで行くことにする。
今年は雪は多いと聞いていましたが雪渓は小さいようです。八つ峰の1・2ルンゼ取り付き点もCフェースの取り付き点も雪渓はありませんでした。しかし一番懸念した大滝は雪に覆われて楽に通過できました。予定より早く午後4時には熊の岩に到着しCフェースなど6峰岩峰群を堪能しました。テントは我々を含め5張りのみ。5時過ぎにはチンネ登攀者が疲れ切った表情で降りてこられました。明日はいよいよ我々の番です。翌朝4時、途中で一緒になった岡山・鳥取組の2人と前後して出発。急峻な雪渓を上り、池ノ谷ガリを下り三の窓へ。誰もいない。我々2パーティーのみ。雪渓を横切り一番奥の左稜線取り付き点へ。今年は雪がなく基部まで露出している。岡山組が先行。我々はKーI組が先行、後にOー福原組が続く。K、O両名の上達者がおられるので登攀に不安はない。つるべ方式で交互にトップを代わり登攀する。天気も良く上るに従い視界が開ける。眼下に三の窓雪渓、森の中に池の平小屋、なつかしい仙人池ヒュッテが見える。日差しが強くかんかん照りで熱中症になりそう。みやすいところは支点がない。間違ったコースではないかと疑念もわくほど。しかし万一落ちれば命はないのだから緊張しながら登攀し、時には岩にスリングで支点を取り、万一に備える。上るのはたやすいが支点のセットに時間を要す。アルパインはスピードが一番大切といわれているのがよくわかります。長時間の登攀だからパンを食べるが喉が渇きうまく飲み込めない。このような時はセリー状の食べ物がよい。核心部は垂直のピークのように聳え立っている。私はラストを上ったが多くの支点があり安心して挑戦できました。トップの人は支点がありすぎ最後にはヌンチャクが不足しがちといわれていました。後半「グラリー」と動く岩もあり緊張する。難所を通過し、細いリッジを上ると広い場所に出た。チンネの頂点です。頂上のとがった岩峰に立つが足が震えてうまくたてません。みなで握手し登頂を祝う。ただちにクライムダウンで三の窓の頭のコルにおり、池ノ谷ガリには懸垂で降りる。急峻な長次郎雪渓は疲れており安全を期してガラ場を下り途中で雪渓に戻り、無事熊の岩に帰りました。
夕食のラーメンの美味しいこと。汁の塩味は抜群でした、こんなにおいしいとはね。疲れていたのでしょうね。翌朝は4時30分に撤収、下山しました。来た時より軽いはずなのにずいぶん重く感じました。しゃりばてなのでしょうか。剣沢テント場ではゆっくりと剣岳から八つ峰まで全部の眺めを堪能しました。
。剣御前小屋でうどんを食べエネルギー補給をして元気を盛りかえしました。今日は土曜日登山者の列が続きます。どの山小屋も予約なしでは宿泊できないとの張り紙がありました。今日はチンネも順番待ちのことでしょう。我々は平日貸切でゆっくり登攀でき幸運でした。信じられないでしょうが幸運と言えばバスターミナルに着いた途端雨になりました。
雨具を出さずに済みました。下山後は、いつもどうりの温泉に入り、いつもの焼肉屋でたらふく食べ思い出を持ち帰りました。本当に天候と仲間に恵まれたチンネ左稜線登攀でした.
(写真は核心部を登るKさん)